にゃんこのBL徒然日記

BL:ボーイズラブ本の感想ブログ

親友以上 :野坂花流

4813012361親友以上 (SHYノベルス)
野坂 花流
大洋図書 2011-06-29

by G-Tools

新人さんなのですね!
センシティブな雰囲気が好みです。
【親友以上/野坂花流/穂波ゆきね/SHYノベルズ(2011年)】

オススメ:

↓ネタバレあり、caution!

【あらすじ・感想など】
高校時代、寮でルームメイトだった結城圭介と佐々山右京。
親友として、同じ大学に進学したあとも付き合いは続いていたけれど、右京の告白でふたりの関係は一変してしまった。
その後渡米してしまった右京と会う機会もないまま離れてしまって8年。
社会人となっていた圭介の前に、仕事相手として右京が現れるのだが…。

親友だと思っていた右京の気持ちを知り、戸惑う心のまま拒絶してしまった事を後悔していた圭介。
その後自分も右京に惹かれていたことを自覚した圭介だったが、右京は既に大学を辞めアメリカに渡っていて、連絡することが出来なくなっていた。
そうして8年が経ち、銀行員となった圭介の前に、若手気鋭のフォトグラファーとして右京が現れる。
否応なく一緒に仕事をしなければならない状況で、右京の態度は素っ気ない。
右京に惹かれながらも、過去の出来事が頭から離れない圭介は、右京にどう接していいか分からずにいた。
「8年前の事を後悔している」と告げた圭介に対し、右京は「謝罪する気持ちがあるなら被写体になれ」と言い出すのだが…。
という、8年ぶりに再会したふたりの話。
圭介は右京に対する恋愛感情を自覚したけれど、その気持ちを告げる事が出来ないまま8年が過ぎています。
突然の告白に、右京を拒絶するような態度を取ってしまった事に対して怒っているのではないか?
自分の顔も見たくないから姿を消したのではないか?
押し寄せてくる様々な気持ちを整理出来ないままだった圭介は、再会しても右京に対してどう振る舞ったらいいか分からず戸惑っています。
今の右京がどう思っているのか分からないから、自分の想いを告げる事が出来ない。
好きなのに好きと告げられない状況がとてももどかしいですが、圭介が萎縮気味になってしまうのは仕方ないですよね…。
右京に対して恋愛感情があってもなくても、そんな過去があったらどう接していいか分からないのは当然です。
ギクシャクした態度をとってしまうのは自意識過剰かもしれないし、かと言って何事もなかったように親しく接するのも相手に失礼かもしれない。
8年前、恋愛感情を自覚出来ていなくても、ちゃんと向き合って自分の気持ちを返せていたらよかったのに…。
それは圭介だけじゃなく、右京にも言える事。
読んでいると右京はきっとまだ圭介の事が好きなんだろうなという事は伝わってくるけれど、圭介からしたら右京の行動はさっぱり分からないと思います。
いろいろなタイミングが重なっただけだったにせよ、結果的に逃げ出したような形になっているから、右京も8年前の事が整理出来てないんですよね。
だから圭介がどう思っているのか探ってる。
探り合いになってしまうのは仕方ない。
読んでいる最中は、右京が不器用ながらもぶつかってきてくれているのだから、圭介ももっと前向きに頑張れよ!と思っていたのですが、圭介の置かれた状況を改めて考えると、なかなか難しいかなとも思います。
それより、自分から再会の機会を作ったのだから、右京はもう少し分かりやすい態度を取ってあげればいいのに!と思わずにはいられない…。
好き合っているのに噛み合わないふたりがとても焦れったかったです。
ふたりとも言葉が足りなすぎ!

野坂先生はこれがデビュー作なのですね。
最近作家買いが多くて知らない作家さんの本を読むことが少ないのですが、SHYで穂波先生の挿絵だったので思わず手にとってしまいました。
今回の話の雰囲気はとても好みです。
とてもセンシティブ。
レーベルイメージや挿絵の効果も大きいかもしれませんが…。
社会人になって、学生時代の思い出に感傷的になる事が年々増えた気がします。
あの頃に戻りたいと思ったり、あの時あぁしていればという後悔をしたり。
同じ仲間が集まっても、もうあの頃と同じ熱は共有出来ないんですよね。
序盤は、圭介の回想につられて私も感傷的な気持ちにさせられて、話に惹き込まれました。
好きなのに、側にいるのに気持ちを告げられない切なさも胸を打つ。
ただ、後半、肝心の締めの部分が物足りなかったです。
ふたりの気持ちが通じ合う過程で、もう少し伏線を拾って欲しかった…。
脇でやけに存在感を放っていた汀や、右京のアシスタントのリクがもっと絡んでくるのかと思いきや、宙ぶらりんなまま終わってしまいました。
特に汀。
右京の「義理の兄」とわざわざ出していて、やけに絡んでくる割にその背景が出てこないし、いろいろと事情を知っていそうなのに謎なまま。
そしてリクと右京の関係も気になるんですけどー!
ふたりが幸せになったのはいいけれど、モヤモヤ。
消化不良な読後感でしたが、文章や雰囲気は好みだったので、次の作品も読んでみようと思います。
2011.07.10 01:41 | 野坂花流 | trackback(0) | comment(0)
            












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