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BL:ボーイズラブ本の感想ブログ

純情不埒 :高遠琉加

4048705415純情不埒 (B‐PRINCE文庫)
高遠 琉加
アスキーメディアワークス 2011-06-07

by G-Tools

高遠先生の作品の中ではマイルドな印象でした。
そろそろガツンと痛い話が読みたいです!
【純情不埒/高遠琉加/香坂あきほ/B-PRINCE文庫(2011年)】

オススメ:

↓ネタバレあり、caution!

【あらすじ・感想など】
ホストの森川唯司は、得意客の多香子が持ちかけてきたある頼みを引き受ける。
ゲイであることを隠していた夫と別れるために、多香子は唯司に夫を誘惑させ、浮気の証拠を得ようとしていた。
高額の報酬に断り切れず、その夫・佐倉和巳に近づく唯司だったが…。

歯科の跡継ぎ息子である和巳は真面目で大人しい人物で、ホストである唯司とは接点がなさすぎる。
近づくために、唯司は和巳の車と軽く接触事故を起こそうとするが、思わぬ展開で本当に怪我をしてしまう。
それを切っ掛けに和巳が一人で暮らしているマンションに居候する事に。
ホストであることを隠して和巳と親しくなっていく唯司だが、優しい態度で接してくれても自分との間に壁を作っている和巳との距離をそれ以上縮められないでいた。
揺れる自分の気持ちを理解できない唯司は、自分を遠ざけようとしてきた和巳に苛立ちをぶつけてしまい…。
という、ミイラ取りがミイラになる話。
唯司も和巳も、仕事や立場から想像していたイメージと少し違いました。
ホストでチャラチャラしてそうな唯司の中身は、とても真面目な苦労人。
地味でぼんやりしていそうな和巳は、過去の恋愛の傷を抱えている。
唯司はそんな事情を全く知らないので、和巳を人の好い、頭はよくても抜けたところのある人だと思っています。
序盤、和巳は唯司の思惑通りすぐに罠に嵌ってしまいそうな流れだったのに、一定ライン以上には唯司を立ち入らせようとしません。
警戒心が強いだけなのかと思ったら、和巳は和巳でちゃんと考えていて吃驚。
唯司も私も、和巳をみくびりすぎていましたね。
掴めそうで掴めない、見えそうで見えない和巳の心を知りたい、そんな想いを抱くようになっていた唯司は、いつの間にか本気で和巳を好きになってしまいます。
でもそれを自覚した時には、和巳は背中を向けてしまっていた…。
「受を軽く見ていたらしっぺ返しをくらって愕然とする攻」という展開は、傲慢な攻が痛い目にあってスッキリする気持ちと、その後そんな攻が反省して本当の恋を知っていく過程が切なくて好きです。
今回も関係だけを見ると同じパターン。
でも、唯司は和巳をだまそうとしているけれど、いい人なんですよね。
ホストを演じている時は物わかりのいい軽い男になっていても、素に戻ったら親思いの真面目な大学生。
はからずも、和巳に見せている顔はホストではない、素の唯司だった。
元々唯司は人をだましても心が痛まないような人間ではないし、自分の利益のために和巳を誘惑するなんて無理だったんですよ。
唯司の失敗はそんな自分の性格を把握出来てなかった事で、誘惑しようとしたら自分が堕ちてしまっていた。
唯司は、ホストをやってるのに本当の恋愛には慣れていません。
年相応の青さを感じられて、好印象でした。

前半が唯司視点、後半が和巳視点の話です。
和巳も一癖ある人ですね。
和巳は唯司とは違い、恋の怖さを知っているからこそ臆病になっています。
好きな人と恋人同士になれて幸せなはずなのに、気を抜くとネガティブな事を考えてしまって、相手の幸せのためといいながら逃げてしまう。
BLではよく見かけるタイプですが、男同士で社会人同士、相手が元々ノーマルだったというハードルを考えたら仕方ないですよね。
悩んで当然。
むしろ、付き合い始めてからのこの葛藤がBLの醍醐味という気もします。
昔のままの唯司だったら、こんな和巳を引き留めるのは無理だったかもしれない。
でも、唯司が社会人になって、和巳という存在があったからこそ成長して、そうして和巳は唯司の手を離さずに済んだのだなと思うと感慨深いです。

因みに、長い時間を追っている割に濡れ場は少ないです。
でも、気持ちがニアミスしてふたりの距離が近づく場面は、読んでいてドキドキしてしまう。
エロは少なくても萌えはありました!

ということで、高遠先生の新刊です。
騙そうとしていたのに、図らずも自ら恋に堕ちていく…という展開に、ふたりのキャラの味が加わって面白かったです。
でも、感想を書いてみて面白さを実感しましたが、実は読み終わった時はそれほどだったんですよね…。
原因は…裏表紙のあらすじに期待しすぎてしまったから?
あらすじに「ふるえるような感動作」とあったので、切なくて泣きまくる話かと思っていたのです。
そういった認識で読んでみたらちょっと違いました…。
あと本のタイトルも。
(収録されている2編のタイトルは本のタイトルと異なっています)
うーん、先入観なく読んだ方がいいですね…って、感想を書いている自分が言うのもおかしいですが(笑)
面白いけれど、私の泣きツボにはヒットせず。
高遠先生の作品の中ではマイルドな印象でした。
次は是非、胸に突き刺さるような切ない話が読みたいです~。
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2011.06.24 01:22 | 高遠琉加 | trackback(0) | comment(0)
            












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