にゃんこのBL徒然日記

BL:ボーイズラブ本の感想ブログ

ラブレター :可南さらさ

4344810201ラブレター (リンクスロマンス)
可南 さらさ
幻冬舎コミックス 2007-11

by G-Tools

泣かされたけれど、可愛い話で面白かった!
似たもの兄弟だなぁ(笑)
【ラブレター/可南さらさ/金ひかる/リンクスロマンス(2007年)】

オススメ:

↓ネタバレあり、caution!

【あらすじ・感想など】
『ラブレター』
家族を亡くし頼る親類もいなかった常国広海が、父の友人である安井の家に身を寄せることになって4年。
大学進学を控えた3月、広海は安井家の長男であり、2年前から東京でひとり暮らしをしている良平のアパートを訪ねた。
しかし、良平は広海の訪れを快く思っていないようで…。

両親と長男、次男、長女の3人兄弟で暮らしていた安井家に身を寄せている広海。
控えめで優しい広海は、裕福ではないけれど心優しい安井家の人たちに温かく迎えられていた。
でも、何故か長男の良平は冷たい。
同じ部屋で暮らしていた広海は、そんな良平の態度の裏にある優しさに次第に惹かれ、良平が実家を離れる事になった2年前に想いを告げていた。
その告白はあっさりと玉砕し、それ以来、ほとんど実家に戻らない良平とは疎遠になっていたが、広海は大学進学で上京することになり、アパートを探すために良平の部屋に泊まることになる。
好きな人の側にいられる喜びを感じながらも、相変わらず冷たい態度の良平に傷つく広海だが…。
という、片想いの切ないラブストーリー。
血は繋がっていませんが、家族の繋がりがふたりに与えている影響は大きいです。
特に、良平。
広海に冷たく接していた理由はそれが大きい。
ただ、不器用な良平の態度は極端すぎて、それでは本末転倒なのでは?と思わないでもないのですが…。
一体どう展開したらこのふたりが恋愛関係になるのか、序盤は見えてこなくて不安でした。
でも明らかになった良平の態度の理由と、良平の性格に納得!
何にせよ、広海の想いの強さが勝ったということですね。
振られても想い続けてるけれど、広海は良平に期待とか見返りとか求めているわけではありません。
好かれていないことが分かっていても忘れることは出来なくて、会いたくて会いたくてたまらなくて、でもこのままじゃダメだと思ってる。
良平の元を訪ねたのはある決意をしていたからなのですが、それが私の予想を超えていて、広海に対する印象が大きく変わりました。
そして、良平の印象も。
広海が健気なだけだったら、きっと良平は動かなかったと思います。
もちろん良平が動いたのは弟の康平の言葉があったからだけれど、この広海の行動があって、良平は本当の広海に気付いたんですよね。
良平は長男としても、それを抜かした部分でも、ずっと広海の事を守るべき存在として見ていたけれど、本当の広海は良平が思っているよりしっかりしてる。
ちょっと天然だけど、芯は強いです。
序盤は健気すぎて苦手かもと感じていた広海が、どんどん好きになりました。
逆に、良平はどんどんヘタレていってます(笑)
クールな二枚目かと思いきや、実は臆病で不器用だったり。
でも、それはそれで好感度上がりましたけどね!
そして、広海が安井家の人たちに愛されていて胸が熱くなりました。

『遠い日の花火』
小学生の頃に出会って以来、学校や生活環境は違っていたけれど、ずっと仲良くしていた康平と矢野旭日。
大学進学を機に一緒に上京することになっていたのに、旭日は受験に失敗。
それでも、東京で浪人生活を送るという旭日と共に上京し、同じマンションで暮らし始めるのだが…。

後半に収録されている『遠い花火』は、『ラブレター』にも登場していた良平の弟・康平の話です。
康平の父親の働く会社の社長の息子で、何不自由なく生活している旭日。
東京でふたりが住んでいるのも父親から与えられたマンションで、大学にバイトにと忙しくしている康平に対し、旭日は主夫のように家事を楽しんでいます。
いつもぼんやりしてて、受験に失敗したときも笑っているような天然な性格の旭日とのそんな生活に、康平は次第に苛立ちを覚えるように。
旭日は初恋の相手で、今でもずっと好きだけれど、これではいけないという焦りが苛立ちに繋がっている。
それは旭日に対する苛立ちというより、自分に対する苛立ち。
でも、旭日を失ってようやく、康平は旭日の抱えていたものに気付きます。
この話、普通にこれだけ読んでも面白いのですが、『ラブレター』のあとに読むと面白さ倍増ですね。
なんだかもう……似たもの兄弟すぎて!!
相手を大切に想う余りその本質に気付かなくて、相手を傷つけている。
康平にあんなに熱く広海の事を語っていたのに、自分のこととなると全く間違いに気付かない康平が微笑ましいような憎らしいような(笑)
旭日は、広海とはまた違った形で強くてよかったです。
ただ、旭日の場合、その強さの元になっているのは諦めの感情で、それを育ててしまったのが複雑な家庭環境にあるので胸が痛みます。
表に出ている性格がかなり天然なので余計に。
切なかったけれど、これから康平と幸せな日常を送るであろう旭日を思うと、最後は胸があたたかくなりました。

ということで、安井家兄弟のラブストーリー2本立てでした。
どちらも切なくて泣ける話だけれど、兄と弟の話両方入っていることで、印象がかなり明るくなっています。
相手は大変でしょうけど、似たもの兄弟のヘタレっぷりが微笑ましい(笑)
そして、どちらも安井家の存在がとても効いていて、家族ものに弱い私は、恋愛以外の部分でも涙腺激されまくり。
安井家のあたたかさにやられます。
まぁ、結果的に安井家の男はみんな男に走っていて、両親にとっては喜ばしくない展開かもしれませんが(汗)
最後に収録されている短編『饒舌な瞳』で2カップルが仲良くしている様子が垣間見えて、顔がにやけました!
それにしても、可南先生の作品は攻がぎゃふんとなる事が多いですね~。
たまたま私が読んだ作品がそうだっただけかしら?
攻が可愛いく感じられる作品は大好きです!
どちらも切なくて涙があふれましたが、あたたかな読後感に包まれる1冊でした。
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2011.04.25 01:25 | 可南さらさ | trackback(0) | comment(2)
            

凄く過去の記事にコメントすみません
可南さらささんの作品、凄くいいですよね!
ところで、ガッシュ文庫さんから出版されている『告白』と言う小説をお知りではないでしょうか?
かなりオススメしますよ!

2012.02.10 21:05 URL | 七子 #- [ 編集 ]

七子さん、はじめまして&こんばんは!

可南先生すごく好きです~。
切なくて可愛くて、胸がギュッとなりますね。
私は去年くらいから既刊本を読み進めているので、まだ読んだことない作品がいっぱいです。
七子さんオススメの「告白」、手元にあります!
表紙とタイトルからして泣かされそうな予感…。ワクワクv

コメントありがとうございました。
昔の記事へのコメントも嬉しいので、ぜひまたおいでくださいませ~♪

2012.02.13 01:37 URL | にゃんこ #fwkSvwQ6 [ 編集 ]













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