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真夜中クロニクル :凪良ゆう

490483528X真夜中クロニクル (リリ文庫)
凪良 ゆう
大誠社 2011-04-12

by G-Tools

凪良先生の良さが出ていますね!
萌えとは少し違うけれど、読み応えのある1冊でした。
【真夜中クロニクル/凪良ゆう/小山田あみ/リリ文庫(2011年)】

オススメ:

↓ネタバレあり、caution!

【あらすじ・感想など】
病気のため、太陽の下に出られない津田新名。
小学生の頃にあったイジメを切っ掛けに自宅に籠もりきりになり、夜型の生活を送っていた。
ある晩いつものように公園で野良猫に餌を与えていると、真下陽光という小学生の少年に話しかけられ、懐かれてしまうのだが…。

ニーナ(新名)は18歳。
紫外線に敏感に反応してしまう光線過敏症という病気のため、日中外に出ることが出来ない。
それでも小学生の頃はなんとか学校に通っていたけれど、病気のせいで容赦のないイジメが始まり、ニーナは外の世界との関わりを絶ってしまう。
そうした中で出会った陽光は、明るくて前向きで、ニーナとは正反対。
陽光はニーナを苛立たせるけれど、今までいなかった真っ直ぐに自分に向かってくる存在に、ニーナの心は次第に変化していく。
しかし、ある日突然別れの時がやってきて…。
という、病気というハンデを背負ったニーナと、ニーナに恋をして追いかけ続ける年下の少年・陽光の話。
ニーナと陽光は7歳差で、出会ったときは18歳と11歳。
短編構成になっていて、5年後(23歳と16歳)、8年後(26歳と19歳)の話がそれぞれ異なる視点で書かれています。
ニーナは夜にしか外出しない引きこもり、陽光は劇団に入っていて同級生たちからは距離を置かれていて、ふたりの環境は少し特殊。
それでも陽光は元々の性格もあり明るいのですが、一方のニーナは病気のために一生「普通」の生活は出来ないと分かっているので、かなり性格がひねています。
病気のために、ニーナには自由の幅がとても狭い。
学校も行けない、就職も出来ない、結婚もきっと出来ない。
居場所は自宅の離れだけで、家族ともギクシャクしている。
どうすることも出来ない病気と共に18年間生きてきて、この頃のニーナの心には爆発寸前まで澱が溜まっています。
陽光と出会わなくてもいつかそれは爆発しただろうけれど、陽光と出会った事でニーナの爆発は不完全燃焼ではならずに済んで、その後自分の足で前に進むことが出来ている。
腐るのをやめて素直になってみれば、支えてくれている人たちとの距離も縮まる。
病院での家族の場面に思わず涙してしまいました。
思春期の頃って、ニーナもそうだし、陽光もそうなのですが、心の中にモヤモヤを溜める時期ですよね。
モヤモヤの中身は人それぞれだろうけれど、モヤモヤの存在に気付いて、でもどうしたらいいのか分からなくてフラストレーションが溜まっていく。
夢と現実の落差が見えてしまうことで落ち込んだり。
ニーナも陽光も、いろいろと悩んで前に進んでいくのがいいなぁと思いました。
特に、ニーナが陽光とどう関わっていきたいのか考え、そうあるために自分も変わらなくてはいけないと、外の世界に歩き出していく姿が好きです。
ふたりとも悩んでいるけれど、結局、モヤモヤを解決するのは自分自身。
相手が答えをくれるわけではなくて、自分の心の中から導き出すものなのだ…と、改めて気付かされました。
そして、悩むのは自分自身と向き合うものだけど、好き合っていても相手は別の個体なのだから、理解し合うにはそれを言葉にする事も必要なんですよね。
当たり前のことだけど、実行するのは難しいなぁと思います。
ニーナと陽光には何度か岐路が訪れていますが、その度にお互い一生懸命それに向き合っていて読み応えがありました!

濡れ場は少なめ。
でも、待たされただけあって最後は美味しかったです。
陽光…きっとベタ甘なんだろうな…。
当て馬の唐崎の苦笑が目に浮かびます(笑)

ということで、凪良先生の新刊は気合いが入った1冊でした。
凪良先生はこの作品に思い入れがとてもあるようだということを先に知っていたので、期待した反面不安もありながら読み進めました。
設定としては、今までの凪良先生の作品でもよく見かけるように、登場人物が置かれた状況がヘビーです。
男同士というハードル以前に、恋愛をするまでにも乗り越えなくてはいけないものがある状況。
正直なところ、最初はまたかと思いましたが、中盤になると気にならなくなり、それがあるからこそふたりが恋愛において直面する悩みが分かりやすく、共感に繋がったのではないかなと思います。
まぁ、陽光が出来すぎだろうと思わないでもないですが(笑)
ニーナと陽光のキャラは、好みが分かれるところかもしれません。
私も得意なタイプではなくて序盤はどうしようかと思いましたよ!
(名前の表記がカタカナなのが苦手意識を増幅している)
でも設定同様、話が面白くなった中盤からは身近に感じられるようになったので、苦手意識は乗り越えられました。
あ、そして唐崎のキャラが意外と後半可愛くなってくるのがよかったのかな。
おっさんですけどね(笑)

ニーナの背負ったハンデは大きいです。
そこまで大きなハンディを持っていない私が言うのは傲慢かもしれないけれど、未来への可能性は人それぞれ違っていて、ニーナのように病気のせいで狭くなっていたとしても可能性はゼロではない。
それにニーナが気付くまでにはたくさんの出来事があり、その中で精神的にとても成長していて、それが糧になっていくのだろうなと感じさせられる。
思わず自己投影してしまって読んでいて胸が痛い場面もありますが、読み応えがあり、前向きになれる作品でした。
前回「叶わない、恋をしている」の感想で「不幸のお膳立てがされすぎていて物足りない」と書きましたが、今回はそのお膳立てがいい方向に働いています。
凪良先生の良さがとても出ていてオススメ!
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2011.04.19 01:16 | 凪良ゆう | trackback(0) | comment(2)
            

こんばんは、お久しぶりです。

「凪良先生の良さが出ている」というお言葉に共感いたしました。
文章の巧さはもとより、過酷な状況から少しずつ光を目指すキャラクター達が温かく描かれていて、読後感がいいですよね。

陽光くんのキャラは「夜明けには優しいキスを」の公平くんに通じるものを感じました。
とにかくひたすら前向き、葛藤も糧に変えて前を向くタイプ。お相手が暗く重いものを背負っているだけに、彼らの明るさに物語が救われるようで、つい贔屓にしてしまいます。

実は唐崎さんも結構スキなんですけど…(^^ゞ。

2011.04.21 00:57 URL | コモ #- [ 編集 ]

コモさん、こんばんは!

凪良先生はハンデを抱えている人の話が多くて、最近は「またか」と思ったりもしていたのですが、今回はその設定だからこそ心の内面を掘り下げられる事を感じられる作品でした。
コモさんが挙げられた「夜明けには優しいキスを」もそうですが、その頃の作品で感じていた凪良先生の印象に戻ったのかな?
好きな作家さんなので、これからも楽しみにしています♪

>唐崎さん
私も好きです!
やたらと存在感ありましたよね(笑)

コメントありがとうございました(^^)
また是非どうぞです~♪

2011.04.22 02:20 URL | にゃんこ #fwkSvwQ6 [ 編集 ]













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