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とりかえばや :山藍紫姫子

4592850742とりかえばや (花丸文庫BLACK ヤ 2-2)
山藍 紫姫子
白泉社 2011-03-18

by G-Tools

このタイトルは確か…と思ったらやはり。
「王朝恋闇秘譚」の別バージョンです。
【とりかえばや/山藍紫姫子/蝶野飛沫/花丸文庫BLACK(2011年)】

オススメ:

↓ネタバレあり、caution!

【あらすじ・感想など】
カーメル国で由緒正しい家柄の子供だったシェーナ。
しかし、アビレッシア親子の策略により父は失脚、流刑の末に亡くなり、美しい母もまた亡くしてしまう。
雑兵に陵辱された後に寺院に売られたシェーナは、僧侶たちに身体を売る花童子となり、類い希なる美しさで寺院の長老に毎晩のように可愛がられていた。
そんなある日、寺院に仇であるアビレッシアの隠し子であるサマエルがやってくる。
何も知らないサマエルは美しいシェーナに惹かれるのだが…。

権力を狙うアビレッシア家によって、家族を失い、寺院で身体を売る身となってしまったシェーナは、そこで憎きアビレッシア家の血を引くサマエルと出会う。
サマエルはアビレッシア家の息子・アドーニンが手を付けた侍女の子供だけれど、アビレッシア家に迎え入れられることがなかったため、野心を抱いた長老によって寺院に引き取られてた。
仇である家の息子であるサマエルに対して複雑な思いを抱きながらも、自分を慕ってくるサマエルを次第に大切に思うようになるシェーナ。
しかしある日、寺院は事件に巻き込まれて火事になり、その騒動に紛れてシェーナはサマエルに成り代わることとなる。
成人してティオキアと名乗り、仇を討つためにアドーニンの息子として政の世界に入り込んでいくシェーナだが、そこへ死んだと思っていたサマエルが現れて…。
という、陵辱を受ながらも復讐を狙うシェーナの話です。
自分の淫蕩な身体を隠してきたシェーナですが、入れ替わっている秘密をアドーニンに告げるのを待ってもらう代わりに、サマエルと、サマエルを拾ったバロスに身体を弄ばれることに。
前半は長老を始めとした寺院の僧侶たちによるエロ仕込み、そして後半はバロスとサマエルによる快楽によるお仕置き、と言った感じでひたすら喘がされ続けてているシェーナ。
物語調の文章になっているので、状況描写が中心で心理描写を掘り下げていく形ではなく、耽美な雰囲気がいっぱいでした。

タイトルを聞いてもしかしてと思っていましたが、この話は元々「とりかえばや」という同人誌に書かれた話で、「王朝恋闇秘譚」というタイトルで単行本、文庫化されています。
平安モノだった同人誌や単行本に対し、こちらはローマ風の雰囲気にアレンジされた別バージョン。

【訂正】すみません。間違いに気付いたので訂正します。
同人誌の「とりかえばや」は今回と同じ設定で、平安モノにアレンジしたのが「王朝恋闇秘譚」でした。

貴い身分から堕とされて這い上がっていくという大きな流れは一緒ですが、人間関係や性格は違っています。
平安バージョンでは兄弟の話だったのに対し、今回は血縁はなし。
攻が受を憎んでいたのに対し、受が攻を憎む形(攻の親に対してなので直接的ではないですが)
攻が受に執着しているのは同じですが、今回は攻の存在感が薄いですね。
主人公の性格は、シェーナの方が柔らかい印象でした。
脇役のバロスがやたらといい味出してます。

言わずもがなエロは盛り沢山。
産卵プレイや尿道責め、そして玉茎絞鞘(意味は何となく察してください…)などなど、山藍先生の作品を読まれている方ならお馴染みになっているものがたくさん登場します。
今回はやたらと液体を詰め込まれているような気がする…。
思わず「お腹を壊すんじゃないかしら」と、まともな心配をしてしまいますよ!
ただ、シェーナはそれによる快感(?)に悶絶していますが…私はそこになんだか物足りなさを感じてしまいました。
私、この種のプレイは我慢できなくて粗相をしてしまった事に対する羞恥心が美味しいと思うのです。
でも、所々に粗相に近い表現はあるけれど、今回シェーナが翻弄されているのはそこじゃないんですよね。
萌えエロいっぱいで読んでいて楽しいのですが、少しずれていたらもっと大興奮だったと思います。

ということで、山藍先生の新刊は以前発表された作品(「王朝恋闇秘譚」)のローマ風バージョンでした(元になった同人誌の設定に戻ったもの)。
時代設定以外にも異なる部分がたくさんあるので、「王朝~」を読んでいても楽しめるとは思います。
個人的には「王朝~」の方が好み。
今回は愛憎劇という面が薄く、時代設定的にも華やかさがあるので、ドロドロした部分が「王朝~」より少ないです。
主人公の性格も、シェーナより綾王の方がツンとしていて虐めがいがある(笑)
もっとシェーナがバロスに抵抗する様子や、サマエルの執着や確執、バロスの粘着質なところがクローズアップされていたらよかったなぁと思います。
あらすじに「衝撃のSM巨編」とありますが、SMとは少し違うような…?
うーん、エロ的にもですが、新作という期待があったこともあって、物足りなさを感じてしまいました。
重量感のある新作が読みたいです!
テンションマックスな感想が書きたいです!

王朝恋闇秘譚 王朝恋闇秘譚 (角川文庫)
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2011.03.20 18:29 | 山藍紫姫子 | trackback(0) | comment(2)
            

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2011.03.24 01:23  | # [ 編集 ]

Rさん、はじめまして!

うーん、物足りなかったですよね…(汗)
私は読み始めてすぐに「やっぱりあの同人誌の話ですね」となったので展開などは分かっていて読んでいたのですが、改めて出るのだから大幅な変更もあるのかなぁと少し期待していました。
好みもあると思いますが、平安バージョンの「王朝~」の方が好きです!
ガッツリと心掴まれる新作が読みたいですね~。

お返事がすっかり遅くなってしまい申し訳ありません(>_<)
コメントいただけてとても嬉しいです!またぜひいらしてくださいね♪
それではまた~

2011.03.27 02:26 URL | にゃんこ #fwkSvwQ6 [ 編集 ]













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