にゃんこのBL徒然日記

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恋を知る日 :可南さらさ

4576091875恋を知る日 (二見シャレード文庫)
可南 さらさ
二見書房 2009-12-18

by G-Tools

傲慢な攻が改心する話は気持ちいいですね~。
そしてそこに切なさが加わってとても面白かった!
【恋を知る日/可南さらさ/麻生海/シャレード文庫(2009年)】

オススメ:

↓ネタバレあり、caution!

【あらすじ・感想など】
ある朝、大学生の鳴瀬雅臣が目覚めると、そこにはゼミの助手・滝川雪哉が眠っていた。
酔っていた雅臣は告白してきた雪哉を抱いてしまったようだが、遊び人の雅臣は付き合う気は全くない。
そんな気持ちを分かっていてそれ以上を求めてこない雪哉と、鳴瀬はズルズルと関係を続けていたのだが…。

雅臣は自他共に認める遊び人で、雪哉もそれを知っている。
自分から誘ったのだからと、勢いで寝てそれを雅臣がすっかり忘れている事も、雅臣が付き合う気がない事も、何も責めない雪哉。
そんな態度に罪悪感も薄れ、雅臣は身体の関係をずるずると続けていく。
好意を持たれていることに安心していた雅臣だが、ある日、雪哉との関係は自分が思っていたものとは違うことに気付き苛立ち、怒りをぶつけてしまう。
そして、雪哉は雅臣の前から姿を消してしまうが、そこでようやく雪哉への想いを雅臣は自覚して…。
という、追いかけられている優越感に調子に乗っていた攻が、自分の間違いに気付いたときには時既に遅し、気が付いたら自分の方が必死になっていたという話。
気持ちいいくらい立場逆転します(笑)
雅臣は悪意はないけれどかなりダメな男。
遊び人だと本人も認めているように、付き合う相手や性欲発散する場所には困っていません。
付き合っても、相手と表面的にしかコミュニケーションを取っていなくて、自己完結しているからいつも続かない。
肉体関係は豊富なのにちゃんとした恋愛経験はゼロに等しいということを、本人は全く自覚していません。
自覚していない故に、そんな遊び上手な自分を格好いいとさえ思っていそうなタイプです。
だから雪哉のような大人しくて控えめなタイプを軽んじているところがあって、自分に面倒な事を求めない雪哉を都合よく思っている。
ただ、本人はそれを利用している自覚はなくて、雪哉が自分を拒まないし、居心地がいいからそこにいるという感覚しかない。
雪哉への優しさは雅臣の世話焼きな性格からきていて、偽物ではありません。
この「優しくしている」という部分があるから、雅臣自身が相手との関係を勘違いしてしまっているんですよ。
無自覚天然のタラシですね…。
雪哉は、そんな雅臣の性格を知っていて、それ以上の事を期待していないから総てを受け入れている。
それに気付かず、自分が嵌っている事にも気付かず、雪哉に近づきすぎてしまった雅臣は、大きな落とし穴に嵌って足掻くことになるのでした。

展開的には、今まで傲慢だった攻が改心していく部分が軸。
ドタバタのコメディになってもおかしくないのですが、ここでしっかり雅臣の心の動きを追うことで、読み手の心を捕らえていますね。
最初は「少しは痛い目見たらいいよ」と思っていたのに、雅臣の必死さに思わず共感してしまい、いつの間にか応援していました。
予想もしていなかった大きな穴に嵌ってしまった雅臣が、焦って足掻いて、やっと自分の状況を把握出来た頃にはもう雪哉は遠くに行ってしまっていた。
その状況を招いたのは自分であることを痛感しているからこそ、いろいろな感情と葛藤しています。
最初の頃の雅臣からは、想像も出来ないくらいの純情っぷり。
でもそれが自然と理解できるくらいしっかりと心の動きが感じられるので、違和感はありませんでした。
自分の気持ちに気付いた時の高揚や、その後訪れる悔恨。
雅臣のそうした気持ちの乱高下に、恋に落ちる時はあっという間なんだよね…と、懐かしくて微笑ましい気持ちになります。
そして、基本タラシだけど、バカじゃないんですよ雅臣は。
自分の間違いに気付いた時ちゃんと反省する素直さや、無駄なプライドを捨てられる勇気があるし、ひねくれていない。
雅臣が改心してからの、雪哉に対する真摯な態度が好感度大でした。
素子に心を素っ裸にされていく雅臣もよかったです(笑)

濡れ場は序盤を中心に複数回あります。
分量は少ないけれど、雪哉の控えめさがエロくて萌えました。
こりゃ雅臣も落ちるわけだ!
我慢されると余計にいろいろやらせたくなるよね…!
可南先生のエロ描写は結構好みです!

ということで、可南先生の既刊本を読んでみました。
何冊か購入した中で、麻生先生の挿絵に惹かれて最初に読んだのですが…すごく面白かった!!
挿絵もステキですが、こんなに改心する攻に久しぶりに出会った気がします(笑)
清々しいくらいの猛省っぷり。
自分が恋に落ちてみてようやく雪哉の気持ちに思い至り、そして理解するにつれ、自分のおかした間違いを自覚していく。
この過程がとても切なくて、いつの間にか雅臣に共感してしまっていました。
恋を自覚してからの気持ちの浮き沈みが、読み応えたっぷりで面白かったです。
欲を言えば、諦観の境地に至っている雪哉の側の心の動きも気になる。
雪哉視点の続編があれば読んでみたいです。
この作品、以前出た作品のスピンオフなのですね。
かなり古いので麻生先生の画の雰囲気が全然違って吃驚!
今回もちらりと出てきていた弟たちの話のようなので、そちらも探してこようと思います♪
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2011.03.09 01:19 | 可南さらさ | trackback(0) | comment(0)
            












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