にゃんこのBL徒然日記

BL:ボーイズラブ本の感想ブログ

愛とは言えない (1), (2) :榎田尤利

4862638767愛とは言えない〈1〉 (ビーボーイノベルズ)
榎田 尤利
リブレ出版 2010-12

by G-Tools

榎田先生と町屋先生のコラボシリーズ。
ノベルスサイドはサガンと橘高!
【愛とは言えない (1),(2)/榎田尤利/町屋はとこ/BBN(2010, 2011年)】

オススメ:

↓ネタバレあり、caution!

【あらすじ・感想など】
実業家の橘高義美は、ある日オーナーを務めるレストランである男を見つける。
その男・目(サガン)雅彦とは大学時代の一時期、身体の関係を持っていた。
身体は手に入れても、心は手に入れることの出来なかった相手。
10年ぶりに再会したサガンを今度は手放したくないと、橘高はサガンにアプローチをかけるのだが…。

橘高はいくつものレストランを経営する実業家。
父親が社長を務めるグループの傘下ではあるが、経営の才能は折り紙付き。
仕事が出来、容姿も抜群でトークもお手の物という橘高は、付き合う相手にも、遊びの相手にも困ることなどありません。
そんな橘高が唯一欲しくても手に入れることの出来なかった相手が、サガンです。
最初は興味本位で強引に手に入れたサガンの身体。
互いに別の相手がいる中で身体の関係は続いたけれど、結局サガンは橘高の前から姿を消してしまった。
そして10年後、再開したサガンは相変わらずの綺麗な男で、互いに誘われるように関係を持つが、またしてもサガンは消えてしまう。
今度こそはと橘高はサガンを探し出し、日々アプローチをかけるのですが…。
サガンの心は難攻不落。
学生の頃よりいろいろな事情を抱えているので、以前とは違い恋人がいない状況であっても、橘高を受け入れる気は全くありません。
サガン自身の状況に加え、橘高の態度も問題なんでしょうけど…。
橘高にとって恋愛はゲームみたいなもの。
サガンに対しても最初から本気で好きだったわけではないし、再会後も、ゲーム感覚な部分がある。
でも、いつの間にか本気になっています。
橘高のようなプレイボーイが自分になびかない相手に本気になっていく展開は、珍しくないですよね。
でも、問題を抱えているサガンの事だけじゃなく、橘高の心もちゃんと掘り下げているから話に奥行きが出ていて面白いです。
橘高自身、サガンを追う中で自分を振り返ったり、悩んだりしていて、何でも人並み以上のものを持っている大人の男が見せる弱い部分にドキリとさせられました。
サガンも、そんな橘高の内面に触れて変わっていきます。

恋愛に積極的でプレイボーイな橘高と、恋愛に消極的なサガン。
そんな第一印象だったのですが、読み進めていくとその裏にある顔が見えてきます。
橘高は今までたくさんの人と付き合ってきているけれど、そのくせ恋だの愛だのといった感情を信じていないんですよね。
期待していないと言った方がいいのかな。
冷めているから、客観的にしか恋愛できず、本気で恋愛したことがない。
一方のサガンは、そういった感情を理解しているからこそ臆病になっています。
本気でのめり込むような恋愛を経験し、相手も自分も傷ついてきた過去がある。
仕事では辛口の恋愛論を語ってますが、恋愛を否定しているわけじゃありません。
信じようと信じて無かろうと、橘高もサガンもそれを求めてる。
タイプの違うふたりが、相手の言動や自分の気持ちに振り回されながら、次第に相手の存在を大切に思っていく過程が丁寧に描かれていてよいですね。

身体の関係が先にあるので、濡れ場は何度かあります。
セフレのような関係で、サガンからも誘ったりしているのですが…サガンの場合は寂しさを誤魔化すためだったり、自暴自棄だったりするので、積極的であればあるほどどこか切ない。
そこに萌える…!
心はどうあれ、身体の相性はピッタリのふたりなのでエロはとても美味しいです!
普段ツンツンしているのにエッチになると快楽に呑み込まれていくサガンにも、そんなサガンに欲情している橘高にも萌えますよ。はわゎ~
早くラブッとしたエッチが見たいなぁ。

ということで、榎田先生と町屋先生のコラボ企画のノベルス版。
コミックス「恋とは呼べない」にも顔を出していたサガンと橘高の話です。
感想ではほとんど触れてませんが、サガンも橘高もいろいろと苦しい局面に立たされていて、それを乗り越えていく中で相手の存在が大きくなっていきます。
でもまだ付き合うまでには至っていません…。
機が熟すまでもうひと山?という所で終わっていますが、どうやらコミックスの方と歩調を合わせているようなので、続きはもう少し先になりそうですね。
時系列的にはコミックス版と被っていて、それに過去の話が加わっている感じ。
やきのりちゃんを引き取る少し前にサガンは事件に巻き込まれていて、それを知ってからコミックスを読み返すと、はしゃいだサガンの姿にホッとしました。
小説とマンガのコラボ作品は他にもありますが、今回の企画はうまくコラボしているなぁと感じています。
基本的には榎田先生の巧さがベースにあって、それが町屋先生の画でさらに世界観が広がっていますね。
そして、先にコミックスを読んでいるので、ノベルスの方ですっかりサガンさんちの子になっているやきのりの癒し効果が倍増ですよ。
どちらも早く続きが読みたい…!

■リブレの特集ページ
http://www.b-boy.jp/hotnews/renai/

■シリーズ
コミックスサイド:淳平×英 / 町屋はとこ(原作:榎田尤利)
「恋とは呼べない (1)」
「恋とは呼べない (2)」
「恋とは呼べない (3)」

ノベルスサイド:橘高×サガン / 榎田尤利(挿絵:町屋はとこ)
「愛とは言えない (1), (2)」
「愛とは言えない (3)」
「愛とは言えない (4)」

恋とは呼べない 1 (ビーボーイコミックス) 恋とは呼べない 2 (ビーボーイコミックス) 恋とは呼べない 3 (ビーボーイコミックス)



愛とは言えない〈1〉 (ビーボーイノベルズ) 愛とは言えない 2 (B-BOY NOVELS) 愛とは言えない 3 (B-BOY NOVELS) 愛とは言えない4 (ビーボーイノベルズ)
関連記事
2011.02.03 01:22 | 榎田尤利 | trackback(0) | comment(0)
            












管理者にだけ表示

トラックバックURL↓
http://macnyanko.blog22.fc2.com/tb.php/939-7eb9acfc

最近の記事

プロフィール

Author:にゃんこ
漫画も読むけれど、やっぱり小説が好き! 小説を中心にBL本の感想を書いています。

このBlogについて:Read me

日記&一言感想
→ にゃんこ雑記
お知らせ用twitter
お知らせ
中の人はこちら
つぶやき

Twetter

RECOMMEND

参加させていただいています!

【このBLがやばい!2019年度版】
(漫画中心に小説、CD含めBL全般)

【はじめての人のためのBLガイド】
(ほぼ漫画のみ)
はじめての人のためのBLガイド

作家さん別感想記事リスト

Comment

Trackback

サイトリンク

BL Novels TB

BL Comics TB

BL×B.L.People


お役立ち


with Ajax Amazon

メールフォーム

基本的にレスは雑記の方でしています。数日経っても応答がない場合は送信エラーの可能性があります。「取扱説明書」を参照してください。

名前:
メール:
件名:
本文:

RSSフィード

| ホーム |