にゃんこのBL徒然日記

BL:ボーイズラブ本の感想ブログ

スポンサーサイト :スポンサー広告

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.-- --:-- | スポンサー広告 | TB(-) | コメント(-)

酷いくらいに :高遠琉加

4796400990酷いくらいに (ガッシュ文庫)
高遠 琉加
海王社 2010-12

by G-Tools

2010年、BL読み初めも読み納めも高遠先生でした。
安定して面白い!そして泣けます…。
【酷いくらいに/高遠琉加/麻生ミツ晃/GUSH文庫(2010年)】

オススメ:

↓ネタバレあり、caution!

【あらすじ・感想など】
レストランで働く瀬名広見は、ある日図書館で兄の友人・愁藤秋に出会う。
車いすの秋に代わり、飼い犬・コーデリアを連れて毎朝ランニングをすることになり、ふたりは親しくなっていく。
しかし、秋が兄の恋人であることを知り、同時に自分が秋に惹かれていることを自覚した広見。
気持ちを秘めたまま、秋との関わりを続けて行くのだが…。
という、料理人の広見と足の不自由な秋の話。
前半が広見視点の『酷くしないで』、後半が秋視点の『ひとの望みのよろこびよ』という二部構成になっています。
ふたりが出会った頃、秋は広見の兄・克至の恋人ですが、その後別れています。
話としては別れてからの方が長いし、直接的には広見は別れの原因に関わっていないので、「兄の恋人を奪う弟の話」ではありません。
でも、この背景があったからこそ広見は自分の欲望に気付くし、秋も広見への気持ちを強くしている。
ふたりの気持ちが通じ合うまでは、秋と克至と別れた事もあって、事件が起こりつつも割と順調に進むのですが…。
それよりも、両親を喪うことになった事故や克至との別れで、秋が人との関わり合いに一歩引いてしまっている事で起こった気持ちのすれ違いの方が問題でした。
付き合い始めた途端、秋は先回りして不安を抱え込んでいってしまい、関係がギクシャクしてしまいます。
広見が真剣な気持ちでいてくれるのは分かっていても、一旦不安に捕らえられてしまうと、相手の言葉はなかなか届きません。
不安に呑み込まれた先にあるのは孤独で、それを怖いと思っているのに、幸せを掴むことにも怯えてる。
もっと前向きにいこうよ!と思う一方で、秋のそんな心理に共感する部分も大きくて切なくなりました。
端から見たら秋の姿は不器用に映ると思うけれど、広見を大切に思っているからこそ、その幸せを受け入れるのが怖いんですよね。
その不安は幸せを求める気持ちの裏返し。
漠然と享受するだけじゃなく、相反する気持ちを抱え苦しんだからこそ、その先にあるものを大切に出来るんじゃないかなと思いました。
広見との出会いで、自分を守るために知らず知らずのうちに抑えてきた感情に秋の心が揺れる場面が好きです。
一方の広見も、共感出来るキャラでした。
兄に対するコンプレックスにぐちゃぐちゃした気持ちを抱えていたり、秋の掴めそうで掴めない心に苛ついたり、秋とは別の意味で人間らしさがあります。
真っ直ぐでいい人だけど、私は広見の自由さに末っ子らしい傲慢さも感じて、後半克至の口から語られた内容にとても同感でした(笑)
自分が長女だから余計にそう感じるのかも。
時間が経てば、広見もきっと自分が恵まれていたことに気付くんでしょうね。
そんな広見の未熟さ含め、その年下らしさが秋と合うのだろうなと思います。

話も面白かったですが、エロにも萌えた…!
秋みたいな感情抑え気味のキャラが、快楽に翻弄されるって…萌えないわけがない!
「酷くしたい」と悶々としていた広見の気持ちがよく分かって、広見を応援しながら読んでいました(笑)
若いっていいですね。
精力満タン!

そして、メインふたりもよかったですが、克至は当て馬として以上に存在感があってよかったです。
決して悪い人ではないけれど、上から目線の優しさなんですよね。
自己愛が強くて、他人への関心が薄い。
その傲慢さが無自覚だから、相手がそれに気付かなければ、深入りしようとしなければ上手くいくのかな。
克至自身も、そんな相手との関係に疑問を持たなければ上手くいっていたはずなのだけれど、広見と秋の事でその空虚さに気付いてしまった。
これから、克至はもがきながら自分を見つめ直すんでしょうね。
他人事ではないように感じて、克至のその後も気になりました。
大人の男性に転がされたらいいんじゃないかな(笑)

ということで、2010年の読み納めに選んだ高遠先生の作品でした。
足が不自由という障害があることだけでなく、そこからしっかり奥に踏み込んだ心理描写がされていて、読み応えがありました。
コーデリアの存在や、『ひとの望みのよろこびよ』に登場するあゆみちゃんのエピソードも、話にうまく絡んでいてよかったです。
特にコーデリア…私は動物に弱いのでメロメロでしたよ!
そして、秋が心の内を爆発させる場面に泣かされまくり…。
私の弱いところ突かれまくりでした。
文句なく面白かったです。
昨年、2010年の私のBLは高遠先生で始まり、高遠先生で終わりました。
今年も高遠先生の作品がたくさん読めるといいなぁ~♪
関連記事
2011.01.07 01:18 | 高遠琉加 | trackback(0) | comment(0)
            












管理者にだけ表示

トラックバックURL↓
http://macnyanko.blog22.fc2.com/tb.php/930-bc290023

最近の記事

プロフィール

Author:にゃんこ
漫画も読むけれど、やっぱり小説が好き! 小説を中心にBL本の感想を書いています。

このBlogについて:Read me

日記&一言感想
→ にゃんこ雑記
お知らせ用twitter
お知らせ
中の人はこちら
つぶやき

Twetter

RECOMMEND

参加させていただいています!

【このBLがやばい!2019年度版】
(漫画中心に小説、CD含めBL全般)

【はじめての人のためのBLガイド】
(ほぼ漫画のみ)
はじめての人のためのBLガイド

作家さん別感想記事リスト

Comment

Trackback

サイトリンク

BL Novels TB

BL Comics TB

BL×B.L.People


お役立ち


with Ajax Amazon

メールフォーム

基本的にレスは雑記の方でしています。数日経っても応答がない場合は送信エラーの可能性があります。「取扱説明書」を参照してください。

名前:
メール:
件名:
本文:

RSSフィード

| ホーム |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。