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街の灯ひとつ :一穂ミチ

4344821238街の灯ひとつ (幻冬舎ルチル文庫)
一穂 ミチ 穂波 ゆきね
幻冬舎コミックス 2010-12

by G-Tools

キャラが魅力的で面白かった!
穂波先生の挿絵も好きです。
【街の灯ひとつ/一穂ミチ/穂波ゆきね/ルチル文庫(2010年)】

オススメ:

↓ネタバレあり、caution!

【あらすじ・感想など】
同窓会で10年ぶりに高校の同級生たちと再会した初鹿野柑。
面倒な気持ちを隠し笑顔で対応していた初鹿野は、ひとりで佇んでいた見知らぬ男を誘い出し、ふたりで飲むことに。
しかし、酔いつぶれて相手の男の部屋に運ばれ、意識のないうちに身体を奪われてしまった。
翌朝、「ずっと好きだった」と告白し誤るその男が、高校時代のある出来事に関わっていた方喰鉄之助であることにようやく気が付くのだが…。
という、高校時代の同級生との話です。
同級生と言っても、仲がよかったわけではなく、目立たない存在だった方喰が一方的に初鹿野を見ていただけ。
初鹿野は自然と誰からも好かれるような嫌みのない存在で、クラスメイトにからかわれたりする事もあった方喰に対しても、普通に接していた。
それだけだったけれど、方喰にとって初鹿野はキラキラと輝いていて、その頃からずっと密かに想いを寄せています。
ただ、ちょっとその想いの寄せ方が重いというか怖いというか…。
元々友だちでもないし、高校卒業後の行方も知らないのに10年間想い続けている事も、その状況で会えるかどうかも分からない同窓会を毎年チェックしていたりするのもすごい。
取りようによってはストーカー?
実際、偶然が重なったとは言え、我慢できず初鹿野を襲ってしまったわけで、その想いの強さは一歩間違えば危険ですよ!
普通ならドン引きするところを、初鹿野自身も問題を抱えていたから、そこからふたりの不思議な関係が始まります。
顔もよくて性格もよい初鹿野は、当然もてる。
でも、初鹿野の心にはトラウマみたいなものがあって、人から生々しい感情を向けられることに抵抗があり、恋愛も上手くいきません。
だから、方喰の想いも最初は流そうとしているけれど、方喰の人柄とかトラウマの原因となった過去の出来事が絡んで、思いがけず繋がりが続いていく。
そんな中で、初鹿野は自分の内面を見つめることになり、方喰の想いを受け入れていくという展開になっています。
ふたりの間にある空気の変化は、言葉では説明しにくいです。
初鹿野は自分の中にある問題を自覚していて、他人と一緒に生きていく将来を半ば諦めていますが、それを寂しいと思う心も残ってるんですよね。
そんな隙間に、突然現れた方喰が飛び込んできた。
向けられる好意が大きくても、女性のような感情的な部分が方喰になかったという事もあるだろうし、方喰も過去の出来事の当事者だから、痛みをさらけ出す事が出来たのだろうなと思います。
方喰の想いにただほだされただけじゃなく、方喰だから初鹿野の心が動いたという事が、ちゃんと伝わってくる。
しっかりしている印象だった初鹿野が、どんどん方喰相手に崩れていく様子が可愛くて、切なくて、どんどん話に惹き込まれていました。
それにしても、方喰がヘタレすぎ…。
想っている側なのにこんな控えめで大丈夫なのかと心配になっちゃいましたよ。
もちろんいざという時は欲望に駆られて襲ったりしているんですが(笑)
こんな方喰だったから、初鹿野は自分から行動しないといけなくて、結果的にそれが良い方向に働いたのかな。

濡れ場は意外と(?)たくさんあります!
初鹿野は別に小柄だとか中性的だとかいうこともなく、普通に女性にもてる格好いいキャラなので、エッチの最中のギャップに結構萌えました。
セックスって、初鹿野が苦手としている生々しい感情のやりとりと重なる部分がありますよね。
特にノーマルの男性が同性を受け入れるなら尚更。
そうことを考えると、益々初鹿野に萌えてしまいますよ~。
ヘタレな方喰相手に仕掛けていく初鹿野が美味しかったです。
特に本編の後に収録されている『恋の街ひとつ』の初鹿野!
まさかの道具登場でテンション上がりました(笑)

ということで、一穂先生の新刊は20代後半の同級生の話。
個人的に、普段は見せないようにしている心の隙間に、相手が入り込んで揺さぶられるという展開が好きなので、すごくツボに嵌りました。
理由はどうあれ、初鹿野のように、他人との関わりに躊躇してしまう大人は結構いるんじゃないかと思います。
一方の方喰の不器用さも、共感してしまう部分がある。
そんなふたりが、衝突したり悩んだりしながら手を取り合っていく。
その様子が、一穂先生らしい印象的な情景描写や、味のある脇キャラたちとの交流をはさみながら書かれていてよかったです。
穂波先生の挿絵もピッタリですね。
面白かった!

■シリーズ
「街の灯ひとつ」
「街の灯とおく」
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2010.12.24 02:23 | 一穂ミチ | trackback(0) | comment(0)
            












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