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スローリズム :杉原理生

4344812972スローリズム (幻冬舎ルチル文庫)
杉原 理生
幻冬舎コミックス 2008-03-17

by G-Tools

攻がめちゃくちゃ健気…!
読み終わった後、じわじわと胸にきました。好きだ。
【スローリズム/杉原理生/木下けい子/ルチル文庫(2008年)】

オススメ:

↓ネタバレあり、caution!

【あらすじ・感想など】
高校時代からの友人・矢萩智彦と、社会人になった今でも仲のよい水森秋人。
仕事で各地を転々としている矢萩は、暇だからと週に2度電話をかけてくる。
「仲がよすぎて気持ち悪い」と言われるほどの関係を続けてきた水森だが、その状況にいつしか息苦しさを覚えるようになっていた。
駆け引きめいたやりとりは、やがて限界を迎え…。
という、仲のよい友人同士の話。
20代後半で、距離も離れていたら、女同士でもここまで仲がいいのはなかなかないんじゃないでしょうか。
そして、これはBLなので、最初に出てくる矢萩からの電話の内容を読めばどんな状況かピンときますよね。
しかも、矢萩は自分がゲイであることをカミングアウトしている。
これはもう、矢萩が水森のことを好きだけど、友人という関係を崩したくないから頑張っているとしか思えない!
それなのに、水森は全然気付かないままで、その状況に最初は違和感がありました。
でも読み進めると、ふたりが嵌っているループが見えてくる。
水森は矢萩の気持ちを感じていないわけではないです。
でも、高校生の頃に矢萩に言われた「お前だけは好きにならない」という言葉が胸にずっと引っかかっていて、これは友情なのだと必死に自分に言い聞かせている。
一方の矢萩は、水森との繋がりを失いたくないから、気持ちは届かなくてもいいから友人という立場を守りたい。
水森の矢萩に対する感情が友情だけなら、これでいいんです。
ところが、水森の気持ちは本人が自覚しないうちに恋愛感情に成長していて、均衡を保っていたはずの関係が崩れていく。
こうして自分の感情を持て余した水森が、揺れ動きながら気持ちを自覚していく過程がとても面白かったです。
水森にとって、矢萩がどうでもいい相手だったらこんな面倒な気持ちを抱えてまで友人関係を続けていかなかっただろうし、もし矢萩が女性だったらさっさと付き合っていたと思います。
矢萩が大切な存在だったからこそ、水森もハッキリさせることが出来なかった。
あふれそうな水が表面張力でなんとか堪えているような関係にドキドキさせられましたが、ふたりを知る友人や後輩たちはもどかしくて仕方なかったでしょうね~。
大学時代の後輩で、水森と同じ会社で働く堀田が活躍してました。
水森に惚れている堀田は、自分が当て馬である事も結局ふたりを繋ぐ役割をしてしまった事も不本意でしょうけど(笑)
堀田の言葉がとても的確にふたりを表していて、それだけ近くで見守っていかなと思うとなんだかとても切ないです…。
当のふたりが核心に気付いているのに目を逸らしているから尚更。
恋愛って、盛り上がるタイミングがありますよね。
矢萩は最初から気持ちが届く事を諦めているところがあるので、そのタイミングを自らスルーして、形にすることなく想い続けています。
男同士というハードルがあったとは言え、それは逃げとも取れる。
でも、結果的には矢萩の気持ちがつなげていた12年という年月があったから、水森は矢萩を好きになった。
水森がそれに言及するシーンに胸を打たれました。

ふたりが気持ちを伝え合うまでが雑誌掲載分で、後半は、友人から恋人に関係が変わったふたりのその後。
友人から恋人になると、なかなか改まって素直な気持ちが伝えられなかったりすると思うのですが、そこをちゃんとしておかないと不安が積もってトラブルになったりしてしまう。
特に、元々想いを胸の中に溜め込んでいた矢萩は、恋人同士になっても水森を大切にする余り自分の気持ちを言葉にせずにいるから、またしても水森はモヤモヤとした気持ちを募らせていきます。
矢萩は攻なのにめちゃくちゃ健気ですね…。
そして、いざとなると水森がとてもしっかりしている。
追われる立場だった水森ですが、気持ちを受け入れてからは繋いだ矢萩の手をひっぱるくらいの積極さを出すと、矢萩と上手くいくんでしょうね。
お互いに悩み、周囲の助けを借りながら、歩幅を合わせて前に進んでいく展開がとてもよかったです。
読み終わった後、ジワジワと胸にきました。
…それにしても、水森はホントにぶいですね(笑)
1話目に引き続き、この2話目も最初のページで矢萩の心の内が分かりやすく見えているのに、水森は全然気付いてない…。
「早く矢萩の気持ちに気付いてあげてー!」とヤキモキしちゃいましたよ!

何冊かまとめ買いした杉原先生の既刊本の中から、木下先生の挿絵に惹かれてまずはこの作品を手に取ってみました。
とても面白かった…!!
水森も矢萩も、弱い部分があるから身近に感じられる。
読み終わってみると、予想以上に攻の矢萩が健気で、受の水森が男らしかったです。
普段は鈍い水森が、自分の気持ちをぶつける場面が好き。
感想を書くために読み返していたら、益々このふたりに愛着がわいてきました。
杉原先生好きだなぁ。
まだ何冊か手元にあるので、新刊を読む合間に読み進めていこうと思います!
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2010.12.17 01:13 | 杉原理生 | trackback(0) | comment(2)
            

にゃんこさんこんにちは♪最近杉原さんにはまって、こちらを読みました!
思いが通じるまでは、2人の駆け引きめいたやり取りにドキドキしました!
何気ない会話のやり取りに混じる緊張感が凄いです。思いが通じたのに、上手くいかず水森が矢萩に気持ちをぶつける場面で、何度もウルッとしてしまいました。
ラストは、これからもゆっくりと進んで行くであろう2人を思って、とても優しい気持ちになりました(^-^)
あと一歩踏み出す勇気が欲しい時に読み返したい様な、素敵な作品でした!

2011.04.06 16:28 URL | さち #- [ 編集 ]

さちさん、こんばんは!

このふたりの駆け引きは読んでいてドキドキしてしまいます…。
好き合っているのに、その気持ちを伝えられない。
杉原先生の既刊本を少しずつ読み進めているのですが、こうした切ない話しが多いなぁと思います。
思わず涙が…うぅ(T_T)
胸をギュッと掴まれて痛いのですが、それがあるからこそ優しい気持ちになれますよね!

>あと一歩踏み出す勇気が欲しい時に読み返したい
さちさんのコメントを読んで、私もそんな時にこの作品を読み返したいなぁと思いました!

コメントありがとうございます(*^_^*)
まだたくさん杉原先生の作品を積んでいるので、どんどん読んでいこうと思います♪

2011.04.09 01:39 URL | にゃんこ #fwkSvwQ6 [ 編集 ]













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