にゃんこのBL徒然日記

BL:ボーイズラブ本の感想ブログ

4813012272叶わない、恋をしている (SHYノベルス)
凪良 ゆう
大洋図書 2010-11-30

by G-Tools

うーん、お膳立てされすぎて少し物足りなさを感じてしまいました。
攻視点で読んでみたかったです!
【叶わない、恋をしている/凪良ゆう/水名瀬雅良/SHYノベルズ(2010年)】

オススメ:

↓ネタバレあり、caution!

【あらすじ・感想など】
大学2年生の時に事故で両親を亡くし、3人の弟たちと一緒に暮らすため、大学を辞め働き始めた片岡史貴。
昼はサラリーマン、夜はクラブでウェイター、そんな生活に疲れが溜まっていたある日、バイト先で神谷直人に声をかけられた。
3年前に亡くなった恋人・暁に似ている史貴に、援助と引き換えに会って欲しいと言い出した神谷。
本当の家庭環境を隠し、「気楽な大学生」を演じながら神谷と親しくなっていった史貴は次第に神谷に惹かれていくが、神谷の視線は暁にしか向いていない。
叶わない片想いだと分かっていながらも、神谷を諦められない志貴は…。
という、お互いに事情を抱えたふたりの話です。
志貴は両親の他界後大学を中退し働き始めますが、4人の生活を高卒1年目の給料で支えられるはずもなく、夜も働く日々。
肉体的にも、精神的にも疲れが溜まっていた中で出会った神谷に対して、一緒にいるだけでお金を貰っているという心苦しさや、自分に投影されている暁と自分のギャップなどで最初は戸惑いつつも、次第にその時間に居心地の良さを感じていきます。
兄弟たちに対してはしっかりした長男でいなくてはいけなくて、大学時代の友人と以前と同じようには付き合うことが出来なくて、頼る大人もいない。
そんな志貴にとって、神谷は気負うことなく付き合える相手。
でも、惹かれていけばいくほど、その状況が苦しくなってしまいます。
神谷は「暁」を見ているし、本当は「気楽な大学生」でもないし、ふたりの距離は近いようでとても遠い。
傷心を抱えているからとは言え、神谷はずるい大人だなぁ。
先に自分の気持ちに気付いてしまった志貴はずっと明るい笑顔の裏で苦しんでいるのに、神谷はそれに気付かない。
恋愛に進展しなくたって、一緒にいて自分を見てもらえない状況は辛いと思います。
本編は志貴視点で、片想いの切ない話として展開しているけれど、実際は神谷が閉ざしていた心を開く話ですよね。
神谷の方が抱えている傷は深いです。
年齢重ねている分余計にこじらせています。
どうやら、以前の神谷は恵まれた生活を送っている無自覚な傲慢男だった模様。
もし神谷視点で暁の生前の時点から話が始まっていたら、神谷に対する印象はかなり違っていたんじゃないかな。
兎にも角にも、なかなか前を見ようとしない神谷に活を入れたくなりましたよ!
恋を自覚した志貴は強かったです。
傷ついても、苦しくても、好きな人を想う気持ちに惚れました。
でも、その志貴の強さを支えていたのは兄弟たちの存在も大きいですよね。
密かに、次男の多貴が兄のことをどう思っているのかが気になりますww

お金が絡んでいるので援助交際のような形で始まっていますが、肉体関係は中盤になるまでありません。
その辺は神谷の良心…いや、志貴を見ていないからこそ手を出さないのか。
でも、神谷は気付いていないだけで結構志貴に惹かれてますよね?
中盤にあるエッチシーンもそうですが、暁に対する以上の気持ちが垣間見える場面は何度もあります。
惹かれる気持ちはあるのに、脳がそれを理解することを拒んでいただけ。
目が醒めて、その気持ちを自覚したあとの神谷が甘くて吃驚!
結構分かりやすい人ですね(笑)

ということで、凪良先生の新刊です!
タイトルと表紙の雰囲気から、きっとこれは泣かされるぞ…とドキドキしながら読みました。
確かに、片想いの切ない話でした。
でも、面白くないわけではないけれど読んでいてどうもモヤモヤする…。
その理由に途中でふと気付きました。
あまりにも不幸のお膳立てがされすぎているんですよ。
もしこれが初めて読んだ凪良先生の作品なら気にならないと思うのです。
ただ、今までの作品を思い返してみると、どれも不幸設定なんですよね。
辛い状況を恋愛を通して乗り越えていくという形が多い。
それは別に凪良先生に限らずBLでは多いし、面白い作品もいっぱいあります。
凪良先生はその過程の心理描写の巧さがステキだと思うのですが、今までの作品と比べると、今回は少し物足りなさを感じてしまいました。
本編より、神谷視点のSSの方が好きです。
短いですが、この話があることで本編が補完されていてよかった!
これを読んだら、本編も神谷視点の方が面白かったんじゃないかなぁと思いました。
個人的にはそちらの方が興味あります。
あとがきによると急遽書く作品が変わったという事ですが、「落花流水」の九条のスピンオフが変更になったという事なのかな?
そちらもまた機会があるといいですね。
次回作をお待ちしております!
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2010.12.09 00:58 | 凪良ゆう | trackback(0) | comment(2)
            

こんばんは。

本編は志貴くんの健気さを堪能できる、ある意味正攻法的なストーリーでした(それでも兄弟の会話とか同居の顛末とか、独特の展開だなと思いました)が、神谷視点のSSは短編であることを生かしたつくりになっていて、面白かったですね。短い中でも、あれだけのお話を展開できるところが巧いなあ…と唸らされました。神谷さんの苦悩はかなり奥深いものがあるので、最初から神谷視点だったら確かにお話のトーンが大分違いそうです…いわゆる「黒凪良」さんっぽいかも。かなり問題のある主人公でも巧みに描いてきた凪良さんですから、それはそれで読んでみたかった気もします。

2010.12.10 00:34 URL | コモ #- [ 編集 ]

コモさん、こんにちは~

健気なキャラはイラッとさせられることも多いのですが、志貴の前向きな健気さはとても好感が持てました。
確かに、本編が志貴視点だからこそ、SSの神谷視点が効いていたなぁと思います!

>「黒凪良」さん
!その表現に妙に納得してしまいました。
私はシリアスとコメディの差があるなぁと思っていたのですが、非コメディの作品の中でも「黒」い時と「白」い時がありますね。
コモさんのおっしゃるように、神谷視点だと重くなりそうです。
最近は「白凪良」さんが続いているように思うので、そろそろ「黒凪良」さんの登場を期待したいですw

コメントありがとうございました(´∇`)
また感想聞かせてくださいね♪ではでは~

2010.12.12 11:53 URL | にゃんこ #fwkSvwQ6 [ 編集 ]













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