にゃんこのBL徒然日記

BL:ボーイズラブ本の感想ブログ

リバーシブルスカイ :沙野風結子

4344820940リバーシブルスカイ (リンクスロマンス)
沙野 風結子
幻冬舎コミックス 2010-11

by G-Tools

沙野先生の次なる挑戦はリバですか~。
そんな姿勢が大好きです!
【リバーシブルスカイ/沙野風結子/和鐵屋匠/リンクスロマンス(2010年)】

オススメ:

↓ネタバレあり、caution!

【あらすじ・感想など】
天才アルピニストとして活躍する弟・昇を持つ、整形外科医の中井蒼一。
ある日、登山中の事故で弟が死亡し、パートナーを務めていた陸豪士が重症を負ってしまう。
生きる気力を無くした陸の担当医として、蒼一は全力を尽くすのだが…。

高校時代は蒼一自身もクライマーを目指していたが、自分の限界を感じ、医大進学を機にすっぱりとその夢は諦めた。
弟・昇の才能や自然と周囲の注目を集める性格に複雑な思いを抱きながら、その時新入部員として現れた陸の才能に自分の夢を託した蒼一。
それ以来、世界的に活躍する昇を陰で支えている陸を、影ながら見つめてきた。
そんな中起こった登山中の事故で、昇は亡くなり、陸も足に重症を負ってしまう。
パートナーの死を目の当たりにした陸は、怪我が回復に向かっても、心は昇に囚われたままだった。
蒼一はそんな陸を支えるため退院後一緒に暮らしはじめるが、ある日悪夢にうなされていた陸に襲われてしまい…。
という、医者と失意のクライマーの話です。
山の話と言うと、真崎先生の「白の彼方へ」のシリーズを思い出します。
冬山って、生死をかけた自分との戦いというイメージ。
スキー場で吹雪に遭遇しただけでも「もう嫌だ…帰りたい…」となるので、私には到底無理な世界ですが…(汗)
でもきっと、経験した人しか分からない山の魅力があるのでしょうね。
昇と陸もその魅力に嵌っていますが、山を下りても常に楽しもうとする昇と陸の考え方は正反対で、陸は山に心が囚われている。
昇がいたから今までやってこれたけれど、昇がいなくなって抜け殻状態です。
陸がどれだけ世話をしても、その視線は交わりません。
そんな中生まれる恋愛感情。
蒼一の場合、自覚していないだけでその芽は高校時代にあって、才能込みで陸に一目惚れしてるんですよね。
だから分かりやすいのですが、陸の場合、恋愛感情とは違っても、昇に対してそれ以上に強い想いを持っていたから、なかなか蒼一に傾かない。
無意識の肉体関係で現実に意識が戻ってくるわけですが。
まぁ、極端に山に心が持って行かれているから、心の揺れに気持ちより肉体が先に動いている部分はあるのかもしれないです。
ふたりの気持ちがお互いに向かっても、なかなか先に進まないのが焦れったい!
でも、その慎重さはふたりの人柄故なので、それはそれで味ですね。
昇がかなり重要人物なのですが、読み進めるうちに人物像がしっかり見えてきたのもよかったです。
こういったシリアスな話はとても好み。
ただ、丁寧に心の動きを追っている割に、最後が駆け足になってしまったのは残念でした。

そしてこの作品、タイトルにもある通り、一番の目玉はリバです!
「リバ苦手な人にでもOKなリバ」を目指したとあとがきにあるように、リバと言っても割とリバリバしくない印象でした(リバリバしいって何)
リバっていろいろな形があると思うんです。
タイプ的に攻同士相手で上に立とうと頑張るパターン(いおか先生の「リロード」とか。正確にはリバってませんが)、受同士で相手の可愛いところが見たくて上になるパターン(村上先生の「ルールそのいち」とか)、そして、普段からどちらもあるパターン(例えが思い浮かばない。「ルールそのいち」は当て嵌まるかなと思いますが、BLではありそうで無いですね)などなど。
今回の場合、リバったのは蒼一が陸の目を醒まさせる為の手段という感じなので、基本的には肉体的にも精神的にも陸×蒼一なんですよね。
個人的にリバに抵抗は全くないので、この展開は自然に受け入れられました。
ダメな人はどの辺りに地雷があるのかよく分からないのですが…。
陸は年下だし、昇に対しては精神的にドMな健気受に近い印象なので(肉体関係はないです)、蒼一相手でも弱っている時は受でもいいんじゃないかな。
(昇が襲い受で、陸がワンコ攻という見方も出来ますが)
気持ち的に積極的なのは蒼一という事もあって、襲い受よりもリバの方がしっくりくる場面だと思いました。
お互いに、気持ちよくなるツボを身をもって知る事が出来て、よい経験になったんじゃないでしょうか(笑)
蒼一の気持ちがその時のように爆発することは少ないかもしれませんが、喰いたいときに、喰いたい方が乗っかればいいと思います!

ということで、沙野先生の今回のお題は「リバ」!
個人的には好きだし、流れがおかしくなければ男同士なのだからそれもありだろうと思います。
キャラ設定にダメなときもありますが、それはリバがダメなのではなく、受側の属性が苦手だから(例えばガチムチ受とか…)
でも世間一般ではリバに対して抵抗のある方が多いようですし、実際にBLでリバって少ないですよね。
やっぱり関係性が大きく影響してくるから難しいのかな…。
しかしそこにあえてチャレンジするのは流石沙野先生!!
楽しませていただきました~♪
この勢いで、これからも頑張って欲しいです!
私自身リバBL経験値が浅いですが、この作品はリバる事がふたりの関係の中で重要なポイントになっているわけではないので、恐らくリバ本としては易しめな部類なのではないかと思います。
リバ未経験という方は、この機会に味見をしてみては如何でしょうか?
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2010.11.30 01:55 | 沙野風結子 | trackback(0) | comment(0)
            












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