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夢のつづき :遠野春日

4344820517夢のつづき (幻冬舎ルチル文庫)
遠野 春日
幻冬舎 2010-09-15

by G-Tools

茅島さんの担当医として登場していた聖司の話。
兄が気になる…。
【夢のつづき/遠野春日/陵クミコ/ルチル文庫(2010年)】

オススメ:

↓ネタバレあり、caution!

【あらすじ・感想など】
K大学付属病院の外科医・森下友臣に、ある日、大学の同級生だった高倉義明が院長を務める高倉総合病院への誘いが来る。
その誘いを受け入れようとしない友臣に、高倉は異母弟である聖司を使ってきた。
以前から特別な想いを持っていた聖司を差し出された友臣は…。

仕事の面で考えれば、大学病院よりも高倉総合病院の方が自分に合っているという事は分かっているけれど、学生時代から何かと対立していた傲慢な高倉の誘い方が気に入らない友臣。
以前にも同じような事があり、その時は好きだからこそ兄に従う聖司の行動が許せず、聖司を傷つける形で終わっていた。
再び会うことになった聖司への気持ちを確信した友臣は、友臣の後ろにある高倉の存在を知りつつ、聖司の身体を求める。
しかし、聖司の置かれた立場は複雑で…。
という、両思いだけど、なかなか幸せになれないふたりの話です。
長男である高倉と、愛人の子供である聖司は子供の頃からずっと歴然とした扱いの差があり、兄と関係を持つようになってからは、さらに聖司にとって高倉は絶対的な存在になっています。
友臣に惹かれていて関係を持つようになっても、こんなに汚れた自分が好きになって貰えるはずがないという気持ちや、兄が何をしてくるか分からないという不安があり、聖司は友臣との関係が深まることを恐れている。
案の定、高倉はいろいろと嫌がらせをしてきます。
でも、どんなことがあっても聖司を失いたくないと心に誓った友臣は、そんな高倉に対抗していく…という展開。
一見サラッとした雰囲気なのに、中身は結構ドロドロしてますねー。
お兄さん、弟に対して容赦ないです。
でも、実はそれが愛情の裏返し、というか、愛情を持て余した末の行動だった事が分かってくると、高倉に対する印象がガラッと変わります。
ちなみに、聖司は「茅島氏の優雅な生活」に茅島さんの担当医として登場していて、茅島さんとの出会いも、聖司と高倉の関係が背景になっています。
そのエピソードで高倉の気持ちは分かっていたので、今回は序盤からもどかしくって仕方ありませんでした。
高倉さんったら不器用すぎる!
自分の気持ちを自覚していなくて、美しい弟への膨れあがった気持ちが間違った方向にいってしまっているんですよ。
自分でやらせておいて、他の男に嬲られる弟を見て複雑な気持ちになってみたり。
モヤモヤするから自分で嬲るのはやめてみても、何故か気持ちは解消されないし…と、ひたすら遠回りしてようやく自覚した頃には時既に遅し。
もっと早くそのモヤモヤの正体に気付いていれば、高倉にも聖司の気持ちを掴むチャンスはあったはずなのに…。
あ、気付いたら当て馬の話ばかりしてる(笑)
すみません、私は友臣より高倉派なので、感想がずれていますよ…!
でもまぁ、聖司と友臣は最初から両思いですからね。
ハードルは聖司と高倉の関係だったわけなので、高倉の存在感が大きいのは話の流れ上おかしな事ではありませんよね。
そういえば私、バーバラ先生の「切り札は愛と接吻」でも当て馬萌えしていたなぁ。
読んでいる私も報われない萌えを抱えて切ない気持ちでいっぱいです(笑)

エロは妄想でかなり萌え補充出来ます!
描写自体は、文章が硬いせいもあって生々しいエロさは感じません。
でも、聖司の過去のエピソードとかが美味しいんですよ。
そうやって高倉や他の男たちに開発されて、聖司はこんなエロい子になったのかと思うと萌えるじゃないですか…!
聖司は見た目と性格に反して、エッチの最中は結構乱れます。
そのギャップと背景に萌え。
…あ、またしても友臣に触れてない(笑)

ということで、「茅島氏の優雅な生活」に登場した聖司の話でした。
リーフから出ていた新書の文庫化で、初出は10年以上前のもの。
文庫化に伴い、茅島さんを絡めた書き下ろしの短編が収録されています。
遠野先生の昔の作品は文章が読みにくいなぁと思う時があるのですが、今回は特に気になることなく読めました。
文章が硬いのは遠野先生のデフォルトですね。
話自体が面白いかと聞かれると答えに迷うところですが、「茅島氏の優雅な生活」で聖司と高倉が気になっていた私は楽しかったです。
ただ、そちらの方で聖司と高倉でくっついて欲しいと思っていたので、実際は当て馬だった高倉をひたすら応援してしまいました…。
素直になれず、不器用な愛情表現しか出来ずにいた高倉に愛着が沸いてきます。
高倉メインじゃなくて残念ですが、報われないからこそ高倉が可愛いく思えるのかもしれませんね。
なんだか最後までずれっぱなしの感想になってすみません…。
「茅島氏の優雅な生活」で聖司さんが気になっていた方にはオススメです!
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2010.09.29 00:38 | 遠野春日 | trackback(0) | comment(0)
            












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