にゃんこのBL徒然日記

BL:ボーイズラブ本の感想ブログ

永遠の恋人 :山藍紫姫子

4862631681永遠の恋人 (ビーボーイスラッシュノベルズ)
山藍 紫姫子
リブレ出版 2010-09

by G-Tools

耽美寄りのBL中編2本。
程良いボリュームで、エロも話も面白かった!
【永遠の恋人/山藍紫姫子/みなみ惠夢/SLASHノベルズ(2010年)】

オススメ:

↓ネタバレあり、caution!

【あらすじ・感想など】
『永遠の恋人』
両親の海外旅行中に、亡き祖父の書庫の片付けを頼まれた大学生の鹿内邦暁。
大量の蔵書を査定するためにやってきた古書店の店長・高木は、ハッとするほどの美貌の男だった。
高木に興味を持った邦暁は、半月はかかる査定作業を手伝うと申し出るのだが…。

美大で陶芸を学ぶ邦暁は、高木の陶磁器のような肌に触れたいという下心を持ち、高木の手伝いを申し出る。
だが数日後、書庫に祖父が隠していたと思われる絵画を密かに見ている高木の姿を発見し、高木に対する不信感が芽生えていた。
その絵画は男たちに嬲られ恍惚としている美少年を生々しく写し取ったものだったが、邦暁はその画と高木の共通点を発見。
そして、絵画を渡す条件に身体を求めるのだが…。
という、ちょっと不思議な雰囲気の話です。
高木は堅い雰囲気ですが、その中に怪しい魅力がある事に邦暁は気付き、さらに画の登場によって高木への興味は膨れあがっていく。
画の人物と高木には何かしら繋がりがあるようだけれど、常識的に考えてそれはあり得ない繋がり。
画に対する疑問と高木への興味が、画の妖しさによって煽られ、邦暁は高木の身体を求めます。
ネタバレはしませんが、思いの外その設定が面白かったです。
攻視点で、陵辱の状況を攻が口頭で聞いているという形もいい。

エロは語られる部分がうはぁ!と萌えました。
尿道責めや産卵プレイ大好きだーーーー!という方には全力でオススメします。
普通に描写されてもエロいけど、語る形もまたよし。
そんなこと目の前で語られ、画も見ちゃってたらそりゃ邦暁は平静でいられないでしょう…!
意外にも、軽そうだった邦暁がその衝動に流されず、気持ちを大切にしていたことにホッとしました。

『夜の血族』
春貴は幼い頃、同い年の従兄弟で、本家の跡取り息子である國枝深雪の遊び相手になっていた。
甘やかされて育ち、傲慢な性格だった深雪に逆らえず、虐げられていた春貴。
それに耐えられず5年余り会っていなかったが、本家に借金を申し込んでいた家の事情から、深雪の呼び出しに応じざるを得なかった。
再会した深雪の変わらない言動に、逆らえない春貴だが…。

ずっと我が儘な深雪の下僕だった春貴は、その関係が身体に染みついてしまっていて、さらに親の借金の件があるために、5年ぶりに再会してからも深雪を強く拒めません。
両親を亡くしている深雪の後見人でもある大叔父の登場で、益々春貴に逃げ場はなくなり、深雪と共に身体を弄ばれることに。
という展開ですが、なんだかこのあらすじは我ながら強引ですね…。
何故そこで「深雪と共に」なの?となりますが、大事なのは、深雪と春貴、そして大叔父の上下関係です。
我が儘放題の深雪は春貴の上に立とうと必死で、でも大叔父には逆らえない。
春貴は理不尽さを感じながらも、深雪の姿に次第に気持ちが変化していきます。
私も最初は深雪の女王様っぷりにイラッとさせられましたが、大叔父に組み敷かれている場面で一気に萌えに転じました…!
か、可愛いじゃないか!
英田先生の「さよならを言う気はない」に出てくる天海もそうですが、普段ぶっきらぼうな言葉遣いをしているツンツン美人が弱ったところにめちゃめちゃ萌えます。
深雪がふっと垣間見せる弱さに堕ちました。

エロは濃いです!
実質数日の間の話ですが、ひたすらやっているような気がします(笑)
内容としては、複数プレイにリバ、尻尾プレイ(?)などなど。
複数オッケーでリバ好きな方にオススメです!
リバ作品ってありそうでないので、それが最初から盛り込まれていた事にちょっと吃驚でした。
でもまぁ、山藍先生にBLの常識みたいなものは当て嵌まらないし、それ以外にも散々濃いプレイがあるので、リバだから今更何だという気がしますが(笑)
関係性込みで、「花夜叉」の篠芙と明煌みたいですね。
私はこういった関係が好きなので、とても美味しくいただきました~♪

--
ということで、山藍先生の新刊は中編2本立てでした。
ちなみに初出は4年前のb-Boyと6年前のラキア。
これまで何度も感想で書いていますが、山藍先生の作品は耽美とBLでがらりと印象が変わります。
山藍先生のBLは個人的に当たり外れが大きいので、今回BLレーベル(しかもリブレ)という所に実は不安を感じていました。
が、そんな心配を吹き飛ばしてとても面白かった!
真面目な耽美は突き抜けるとコメディになる…と私は思っていて、山藍先生の場合、耽美作品は大丈夫なのですが、BLは時々突き抜けているからドキドキ。
それは意図して書かれているのか、やおいの神様次第なのかは分かりませんが…。
今回、中編というところがよかったのではないかと思います。
程良くぼんやりした終わり方が、作品の雰囲気に合っている。
どちらも生活感のない話で、「で、その後はどうなるの?」という所で終わっているのですが、物足りなさは感じませんでした。
これが1冊使って1話だったら、きっと突っ込みどころが気になってしまい、この独特な耽美さを保てなかったのではないかなぁと思います。
耽美な雰囲気で話をまとめ、エロてんこ盛りにするには、この話の長さがちょうどよいですね。
キャラの個性や関係性が好きです。
どちらも面白かったけれど、個人的には『永遠の恋人』の方が好み!
あとがきを呼んで、他の関係者の行方が気になりました。
それを絡めた続編があったら面白そうだなぁ…むふふ、妄想だけでも萌える。
程良いボリュームの中で、エロ濃厚!話もよし!
山藍先生らしい濃厚さを求める方は物足りなさを感じるかもしれませんが、山藍作品初心者の方には読みやすい1冊なのではないかと思います。
エロの濃厚さとリバに抵抗ない方は是非どうぞ~♪
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2010.09.19 02:05 | 山藍紫姫子 | trackback(0) | comment(3)
            

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2010.09.21 15:14  | # [ 編集 ]

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2010.09.21 15:27  | # [ 編集 ]

Yさん、いつもありがとうございます!

山藍先生はBLというより耽美ジャンルのお方なので、BLの常識みたいなものに縛られない濃さがあると思います。
BLレーベルより、単行本で出ている作品の方がガッツリ耽美で独特な世界に嵌れるので個人的にはオススメですが…。
どちらにしても濃いです(笑)

本屋に潜む危険…以前別の友人からも同じ体験を聞いていたので、少なくないのかもしれませんね(>_<)
私も気をつけます!

ブログ遊びに行かせていただきました~。
好きなマンガやアニメが被っていて親近感!
最近八雲が気になっているのですが(マンガは読みました)、Yさんもお好きなようなので今度原作を読んでみようと思います♪
アニメ化も楽しみです~

コメントありがとうございました。
いつもレスが遅くなってしまい申し訳ありませんっ!
これからもよろしくお願いします(^^)

2010.09.22 01:57 URL | にゃんこ #fwkSvwQ6 [ 編集 ]













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