にゃんこのBL徒然日記

BL:ボーイズラブ本の感想ブログ

深想心理 -二重螺旋5- :吉原理恵子

4199005773深想心理 二重螺旋 5 (キャラ文庫)
吉原 理恵子
徳間書店 2010-06-26

by G-Tools

前巻から1年で続編出るとは嬉しい限り!
それにしても、篠宮家に平穏が訪れるのはいつなのかしら…。
【深想心理 -二重螺旋5-/吉原理恵子/円陣闇丸/Chara文庫(2010年)】

オススメ:

↓ネタバレあり、caution!

【あらすじ・感想など】
父親が家族を捨て愛人の元へ走って以来、母が亡くなり、沙也加が家を去り、裕太は引きこもり、篠宮家は崩壊してしまった。
それでも、長男である雅紀がモデルとして働き、なんとか雅紀、尚人、裕太の3人で暮らしていたのだが、尚人が通り魔事件に巻き込まれたことで家族を取り巻く状況が大きく変わっていく。
家族のプライベートがマスコミに取り上げられ、被害者だった高校生の尚人は好奇の目に晒されることとなる。
通り魔事件の犯人の思わぬ背後関係によって今まで知らなかった愛人の家庭を知り、篠宮家の面々は益々複雑な思いを抱えていた。
そんな中、借金に苦しんでいた慶輔が家族の暴露本を出すという。
家に残った3人だけでなく、沙也加や、親類にまで影響が及ぶ内容に、関係者たちは落ち着かない日々を送ることになるのだが…。
悪者にだってある程度は何かしら救いがあったりする事が多いのですが、慶輔はどこまでも歪んでます。
これまでも散々だったのに、今回さらに磨きがかかったヒールっぷり。
読んでいるだけで慶輔の言動に不愉快にさせられます。
慶輔だけでなく、それを支えている元?愛人や、ハイエナのように人の不幸にたかるマスコミなど、この話は気持ちいいくらいハッキリと味方とそうでない人達が別れてますね。
雅紀が完全なる正義かと問われると、それもまた微妙なところですが。
正義なんて結局人それぞれの価値観によって大きく左右されるものだし、そもそも雅紀は周囲の人達をみんな助けたいと思っている訳ではない。
「尚人」を失わないように動いてるだけなので、それを邪魔するような存在は容赦なく切り捨てていく。
結果としてやっている事は周囲から見て弟思いのよき兄だし、慶輔があまりに酷すぎるために相対的に雅紀が「いい人」認定されてるという面もありますよね。
何にせよ、その雅紀の意志の強さが「家族」という繋がりには必要だった事は確かで、あんなにバラバラだった3兄弟がいつの間にか結束してます。
裕太の成長には吃驚させられる!
少し遠回りはしたけれど、考える時間は無駄じゃなかったってことですね。
尚人と雅紀の関係は家族以上なので濃厚ですが、家にこのふたりだけだったらそれはそれで尚人がダメになっていたんじゃないかなと思います。
雅紀の情が重すぎて、受け入れる前に押し潰されてしまいそう。
裕太の存在は、そういう意味で大きい。
そんな裕太の成長があるから、余計に沙也加が痛々しいです…。
前回危惧したように、やはり沙也加が一悶着起こし、落ち着くまでにはまだ何かしでかしそうな予感。
それぞれの事情が違うとは言え、ある意味雅紀に厳しい態度を取られた事で自分を見つめ直した裕太と、逃げ出して、5年経ってもそこから先に進めないままの沙也加の差は大きいです。
仕方ないことだけど、その煩悶を打ち明けられる人もおらず、兄弟3人の意識からも切り離されてしまった沙也加は可哀想な人ですね。
もがいて、自分の嫌な部分に打ちのめされながら、沙也加も過去を乗り越えて欲しいです。

うぅ、ドロドロした話を読んでいると、私まで悶々といろんな事を考えてしまって心が疲弊しますよ…。
でもそんな心を癒してくれる尚人がいるから大丈夫!
雅紀の言葉で尚人の意識が変わったのが少し前で、この話の頃にはもうかなり尚人が雅紀に自分の好意をさらけ出してます。
受け入れるだけじゃなく、雅紀にも気持ちを返そうとしてる。
あぁもうこの甘い空気!!
尚人が溶けていく様子に萌えまくり。
私の顔、にやけっぱなしなんですけど…!
このふたりのエッチを読むときは、受視点で書かれていても私の脳内は攻視点です。
雅紀に代わって尚人を弄りたいぃぃぃ!と滾りながら読んでしまう(笑)
相変わらず尚人は美味しい子でした。じゅるり。

ということで、今回は割と早く続編が出た二重螺旋。
話の方は落ち着く暇もなく怒濤の泥沼展開で、細かい部分は感想に書きませんでしたが大変な事になってます。
思わず読みながら「えぇ?!」と声を出してしまいましたよ!
心の中ではそうなってしまえばいいのにと思っていても、いざそういう展開になると周りの人間が心配で喜べない~。
あと、私は今回読んでいて所々引っかかる部分があったんですが…まぁ深読みしすぎかもしれないので頭の中に留めておきます。
この先どんな嵐が吹き荒れるのか、不安になりつつも興味津々。
って、これじゃあマスコミに踊らされる他人の不幸大好きな人達と一緒になってしまうのかしら……(汗)
所々抜粋して出てくる慶輔の暴露本の内容が実は気になってたり…あわわゎ。
いやいや、楽しみなのはこの話の着地点ですよ!
篠宮家の周囲に渦巻く負の連鎖が早く収まってくれるといいなぁ。
作品としては、秋にはドラマCD、そして全サCDもあるという事なので、今年はまだまだ尚人の可愛さを堪能できそうで嬉しいですw
ワクワク!


血縁関係覚え書き
shinomiya.png

■シリーズ
「二重螺旋 -二重螺旋1-」
「愛情鎖縛 -二重螺旋2-」
「攣哀感情 -二重螺旋3-」
「相思喪曖 -二重螺旋4-」
「深想心理 -二重螺旋5-」
「業火顕乱 -二重螺旋6-」
「嵐気流 -二重螺旋7-」
「双曲線 -二重螺旋8-」
「不響和音 -二重螺旋9-」
「千夜一矢 -二重螺旋10-」
「悋気応変 -二重螺旋11-」

■外伝(単行本)
「灼視線」

■ドラマCD
「二重螺旋」
「愛情鎖縛」
「攣哀感情」
「相思喪曖」
「深想心理」
「業火顕乱」

二重螺旋 (キャラ文庫) 愛情鎖縛―二重螺旋〈2〉 (キャラ文庫) 攣哀感情 二重螺旋3 (キャラ文庫) 相思喪曖―二重螺旋〈4〉 (キャラ文庫)
深想心理 二重螺旋 5 (キャラ文庫) 業火顕乱 二重螺旋6 (キャラ文庫) 嵐気流  二重螺旋7 (キャラ文庫) 双曲線 二重螺旋8 (キャラ文庫)
不響和音―二重螺旋〈9〉 (キャラ文庫) 千夜一矢: 二重螺旋10 (キャラ文庫) 悋気応変: 二重螺旋11 (キャラ文庫)
灼視線 (二重螺旋外伝)

Chara CD Collection「二重螺旋」 Chara CDコレクション 愛情鎖縛 二重螺旋2 Chara CD Collection 攣哀感情 二重螺旋3 
Chara CD Collection 相思喪曖 二重螺旋4 Chara CD Collection 深想心理(しんそうしんり) 二重螺旋5 BLCDコレクション 業火顕乱 二重螺旋6
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2010.06.30 02:09 | 吉原理恵子 | trackback(0) | comment(1)
            

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2010.07.02 14:50  | # [ 編集 ]













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