にゃんこのBL徒然日記

BL:ボーイズラブ本の感想ブログ

落花流水 :凪良ゆう

4813012140落花流水 (SHYノベルス)
凪良 ゆう
大洋図書 2010-04-27

by G-Tools

凪良先生とSHYノベルスという組み合わせに惹かれました。
が、後半の展開が物足りなくて残念…。
【落花流水/凪良ゆう/石原理/SHYノベルズ(2010年)】

オススメ:

↓ネタバレあり、caution!

【あらすじ・感想など】
風俗店で働く井上一也。
毎日自堕落に生きている一也だが、ある日5年前ぶりに成田夏生に再会する。
苦い思い出があっても、困っている夏生を放っておけない一也は…。

高校生だった一也は、教育実習生としてやって来た夏生と親しくなる。
夏生との時間に居心地の良さを感じ、そしてそれが次第に恋愛感情に変化していたある日、一也は気持ちを抑えきれず告白し、キスをしてしまった。
しかし夏生はそれを拒み、一也の前から姿を消してしまう。
そして5年後、高校を中退して自堕落な生活をしていた一也の前に、借金を作り風俗店に連れてこられた女子大生の義理の兄として夏生が現れた。
夏生に婚約者がいても関係を絶ちたくない一也は、借金の口利きをする代わりに身体の関係を要求する。
その裏で借金を肩代わりするために危ない橋を渡っていた一也だが…。
このふたり、気持ち的には5年前からお互いに好意を持っています。
でも、家庭問題などで恋人同士にはなかなかなれません。
夏生がもっと早い段階で吹っ切れていたら、何の問題もなく幸せになれたんでしょうけどね…。
離れている間に夏生は婚約し、一也はまともな生活から脱落してしまっている。
一也がそうなってしまったのは母親との関係が1番の原因だけど、それでも母親を恨んだりしているわけじゃなくて、悪い人ではありません。
世の中に反発しているのではなく、生きる気力を無くしている。
そこに夏生が現れ、今度は手放したくないと一也はもがくけれど、ずぶずぶと泥沼に嵌っていってしまいます。
一体どこで道を見誤ってしまったのか…。
本来どうにも出来ない所をどうにかしようとしたのが間違いだったのかな。
考えれば考えるほど元凶の妹が憎らしくなってしまいますよ!
先の見えない現実と、次第に甘くなっていく夏生との時間とのギャップが大きくて、読んでいて辛かったです。
恋愛面としては、私は夏生がもどかしくて仕方ない!
確かに親の問題とかあるんだろうけど、一也を選ぶ覚悟が出来てないのに、そうやって中途半端な態度とるのはダメでしょ!と言いたくなります。
借金だってよく考えたらそんな返済で済むわけないじゃないですか。
妹がダメでも夏生は公務員なんだし、頑張ればどうにか出来たんじゃないかと思わずにはいられない。
…あぁダメだ、もどかしさを全て夏生のせいにしたくなってしまう…。

話は後半さらに泥沼化し、逃亡するしかないところまでふたりは追い詰められます。
ここからは少しネタバレするのでご注意くださいませ。

一也が金を作る過程で出会った九条というヤクザ。
この人がキーマンになって結果的に一也と夏生は窮地から救われるわけですが、私はこの展開が物足りなくて仕方ない!
九条が甘すぎなんですよ。
逃亡の手助けくらいならまだしも…ねぇ。
いくらセンチメンタルな理由があるとは言え、そこまでやられるとちょっと拍子抜けしてしまいました。
最後のショートストーリー含め九条の存在は大きいので、もっと一也との関係を掘り下げてくれてもよかったかなと思います。
うー、でも私としては九条の手助けではない方法で終わって欲しかった。
ふたりを追っていた組が警察に踏み込まれたとか、他の組と抗争始まったとか、ふたりとは関係のない外部的な理由の方がしっくりくる。
このふたり、行動が行き当たりばったりに感じられて、逃亡するには頼りなさ過ぎるんですよ!
キャラと行動が噛み合っていないように感じました。

ということで、凪良先生の新刊。
序盤は想い合っているのに結ばれないふたりのもどかしさが切なくてよかったのですが、後半は物足りなさを感じる展開でした。
後半に入ってどんどんキャラに対する愛着が薄れてしまって残念です。
初めてのレーベルという事もあるのかな?
SHYノベルズのレーベルイメージは凪良先生と合うように思うので、次があるといいなぁと思います!
次回期待♪
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2010.05.11 01:23 | 凪良ゆう | trackback(0) | comment(2)
            

こんばんは、またお邪魔いたします。

SHYノベルズと凪良作品、私も合うと思います!

後半の展開が物足りないというご意見、わかります、確かに九条さんは甘いですよね。ただ、彼が手を出さないと何だかあのまま破滅しておしまいになってしまいそうで(何しろ見通しの甘い二人ですから)ハラハラしながら読んでいたので、ハッピーエンドのためには多少甘くとも奥の手も必要なのかと。
凪良さんのシリアス作品の印象は、現実と地続き感のあるキャラ達の織り成す、BL的ファンタジー成分の少ない物語なんですが、それでも最終的にはBLファンタジーとして纏めてくれるので、例えば木原作品ほど構えずに読むことができるのだなあと、今回改めて思いました。(少し前に、木原さんのチンピラものを読んだところだったので。)

そういう意味で、九条さんは珍しくBLっぽいキャラで意外でした。次のSHYはその九条さんのお話だそうですので、どんな展開になるのか楽しみですね。

それでは、長々と失礼いたしました。

2010.05.12 22:59 URL | コモ #- [ 編集 ]

コモさん、こんばんは~

凪良先生のシリアス作品について、コモさんの仰ることよく分かります!
確かに、痛いところをグリグリとしてくる所は木原先生に通じるところがあるけれど、最後のまとめ方が良い意味でファンタジーでまとめてくれるので安心して読めます。
木原先生は最後まで浮上しない時あるのでドキドキです…(^_^;)
今回私がモヤモヤしてしまったのは、自分で思っていたよりもファンタジー展開に入るのが早かったからかな…と、コモさんのコメントを読んで気付きました。
なんだかスッキリ!

あとがきをしっかり読んでいなかったのですが、九条の後日談の予定があるのですね!
今回、気にはなるけどいまいち掴みきれないキャラだったので、どんな話になるのか気になります。
楽しみですね~(*´ェ`*)

コメントありがとうございました♪
モヤモヤはそういうことだったのか!と、目から鱗が落ちた気分です。
またぜひどうぞお越しくださいませ~

2010.05.14 01:46 URL | にゃんこ #fwkSvwQ6 [ 編集 ]













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