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鈍色の空、ひかりさす青 :崎谷はるひ

4344819454鈍色の空、ひかりさす青 (幻冬舎ルチル文庫 さ 2-28)
崎谷 はるひ
幻冬舎コミックス 2010-04-15

by G-Tools

崎谷先生にしては珍しく、肉体的に痛い話ですね。
この手のBLは久しぶりに読む気がします。
【鈍色の空、ひかりさす青/崎谷はるひ/冬乃郁也/ルチル文庫(2010年)】

オススメ:  嫌いじゃないけど万人受けはしないかな…

↓ネタバレあり、caution!

【あらすじ・感想など】
高校では虐めに遭い、家では虐待が待っている。
毎日のように暴力に晒されている深津基は、逃げ込む所もなく、心を閉ざしていた。
そんな基の生活は、弁護士・那智正吾と出会ったことで変化が訪れるのだが…。

5年前に母親が家を出て以来、父から折檻され続けている基。
家庭の事情で選択の余地もなく行っている高校は、やる気のない生徒ばかりで荒れている工業高校。
日常的に苛められ、暴力を振るわれている基を助けてくれる大人はいない。
希望など何処にもない生活の中で基の心を癒してくれるのは、ネットで情報を集め、こつこつと作り上げていた改造銃の存在だけだった。
ある日、いつものように暴力から逃げていた基は危険な場面に遭遇するが、そこで那智という弁護士に出会い、助けられる。
那智のアシスタントをしているマサルや、医師の村瀬、刑事の島田らとの出会いで今まで知らなかった人の優しさに触れた基。
一方で、那智に対しては尊敬以上の特別な感情を覚えていた。
事件に巻き込まれながらも立ち直り始め、那智との関係にも変化が訪れるが、事態は最悪な展開を迎え…。
という、ひたすら暴力に晒されている主人公の話です。
中性的な顔つきの基は男の嗜虐心を刺激しやすくて、精神的におかしくなっている父親や、同級生の攻撃対象になっています。
孤立無援で心休まる居場所もなく、暴力を受け流すことでどうにか心を守っているけれど、それも限界を迎えつつある時に出会った弁護士の那智。
那智は弁護士だけど、壮絶な過去を持っているひとです。
このふたり、自覚していないだけでお互い一目惚れしてるんですよね。
那智は20歳近く年下の、それも男の基が自分の恋愛対象だと思っていないし、事態が事態だっただけに気づくのが遅れてる。
基の方が若いから自分の心の違和感に早くから気付いているけれど、基は精神的に肉体的な接触や自分の性欲に対しても拒絶反応を示しているから大変です。
ただでさえ多感な思春期の真っ只中なので、普段自分を抑制していても、那智の前では感情がコントロールが出来なくなっている基が痛々しい。
でも、どんな形であれ、自分の感情を出せる相手がいることは基にとっていいことですよね。
あと、序盤は改造銃がこの話の中で浮いているんじゃないかとか、ただでさえドロドロなのだからこの設定は余計なんじゃないかと思っていたんですが、読み進めてみるとちゃんとそれに意味があって納得させられました。
確実に一瞬で自分を終わらせることができる存在に魅力を感じる、それはなんとなく分かる気がします。
そこまで追い詰められているのかと思うと胸が痛いですが…。
那智と出会ったことでチャンスがあったにもかかわらず、基は抜け出そうとしなくて、端から見ているともどかしい。
基の場合、DVを受けても相手を見捨てられない心境とは少し違いますよね。
父親への愛情故だったら那智の言葉を受け入れる余地があるかもしれないけれど、自分を守るために自分を犠牲にするしかないループに嵌っている基には、那智の声が届かない。
最後にようやくそこから抜け出してます。
恋愛面だけじゃなく、これで本来の基になれるんだな…とホッとしました。

ということで、崎谷先生の新刊は普段とは毛色の違う雰囲気でした。
崎谷先生の話って、精神的に痛い話はあっても、肉体的に痛い話はほとんどないように思うのでちょっと吃驚。
崎谷先生に限らず、最近の商業本でここまで書かれている本自体少ないですよね。
そして、父親に関する描写は……私の予想を超えていました。
何だかもう生理的に気持ち悪い。
私はキャラに対して嫌悪感を持っても作品として成り立っているなら大丈夫なのですが、甘い崎谷先生の話が好きな人は、そこがちょっと厳しいかもしれません。
ところで、受がひたすら不幸で痛めつけられる話と言うと、私はすぐに栗本先生の「終わりのないラブソング」を連想してしまいます。
それと比べると、この崎谷先生の作品は「BL」なんだなぁと思う。
そして、崎谷先生にしては珍しい設定ではあるけれど、やっぱり全体に崎谷先生らしさが漂っていて、最終的にはちゃんと収まるところに収まっているので、その点では安心して読めるのかもしれない。
ただ、最後が少し物足りない…!
ここまでの道のりを考えるともっと甘さが欲しい。
個人的にはトラウマ持ちの受が初エッチに戸惑ったり怖がったりする姿に萌えるので、基が割とあっさり受け入れてしまっているのも残念です。
そして、エッチ以外の所にい関しても、数ヶ月後くらい経った、日常生活が戻ってからの平和な一幕を垣間見たかった…。
差し引きすると確実に苦さが残る話でした。
話自体は嫌いじゃないので、流血沙汰に耐性ある人にオススメします!
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2010.04.19 00:20 | 崎谷はるひ | trackback(0) | comment(2)
            

本屋で見かけて衝動買いしました。崎谷さんのお話は、甘甘なイメージだったので驚きましたが、これもありかなーと思いました。

2010.08.20 17:08 URL | 魔王 #- [ 編集 ]

魔王さん、こんばんは!

私も崎谷先生は多少痛くてもやっぱり甘みいっぱいな作家さんという認識だったので、ちょっと吃驚!
でも、今の作風とは違っても、ちゃんと話の作りがしっかりしていて、流石崎谷先生だなぁと思わされました。
このふたりのその後を垣間見てみたいです~。

コメントありがとうございました(´∇`)
またいらしてくださいね。ではでは~

2010.08.22 02:18 URL | にゃんこ #fwkSvwQ6 [ 編集 ]













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