にゃんこのBL徒然日記

BL:ボーイズラブ本の感想ブログ

高潔であるということ :砂原糖子

4344818660高潔であるということ (幻冬舎ルチル文庫)
砂原 糖子
幻冬舎コミックス 2010-02-16

by G-Tools

表紙が怖いよ…。
でも、読み終わってみると挿絵の雰囲気ピッタリでした。
【高潔であるということ/砂原糖子/九號/ルチル文庫(2010年)】

オススメ:

↓ネタバレあり、caution!

【あらすじ・感想など】
ある事故の犯人に、5年後復讐することを誓っていた真岸悟。
その時が訪れ、真岸はその犯人・志田智明の税理士事務所を訪ねた。
大切な物を奪おうと考えていた真岸だが、現在の志田には何もなくて…。

子供の頃から出入りしていた隣家の男が、ひき逃げされ死亡した。
懐いていた真岸と弟の徹は、その犯人が裁判で過失致死となり実刑判決が下りなかった事に憤り、復讐を誓う。
5年後、真岸は志田の事務所を訪ねた、バイトとして近づくことに。
志田に近づき生活を探る真岸だが、志田は5年前とは一変し、孤独で平坦な生活を送っていた。
態度は冷たいが悪人ではない志田に戸惑い、真岸は何故か目を離せない。
大切な物がないなら、自分がそれになり、志田を傷つけようと考える真岸は、志田に好きだと迫るのだが…。
切っ掛けとなった事故は、泥酔して路上に寝ていた男を轢いてしまったというもので、執行猶予付きの過失致死罪はおかしくない判決です。
でも、志田の態度に疑問を持った真岸は、弟の興奮もあって5年後の復讐を誓う。
被害者と血縁関係もない真岸の事を志田は知らないので、真岸は目的を隠したまま志田に近づくことに成功します。
が、志田は恨みをぶつけるような相手ではない事が分かるばかり。
それどころか、不器用な志田にいつの間にか惹かれてしまった真岸は、復讐のためという名目で志田と関係を持つようになり、益々嵌っていきます。
一方の志田も、真岸の行動に不審を抱きながらも、真っ直ぐな好意を示されて心が動いていく。
でもそんな関係が長く続くはずもなく、真岸は自分自身と、そして志田とも向き合わなくてはいけなくなります。
復讐目的に近づいたのにその相手に惹かれてしまい悩む…というストーリーは別段おかしいところはないのに、読んでいてモヤモヤが晴れませんでした。
その理由が後半ようやく見えてきます。
最初に感じていた違和感はこれだったのか!
スッキリ。
志田が不器用に生きている事は、現在の状態を見ればすぐに分かります。
裁判の時の様子などで多少疑問はあるものの、世間ずれてしている志田なのでそこは予想の範囲内。
それよりも、まともそうな真岸が意外にも歪んだ部分を抱えていて吃驚でした。
復讐を実行しようとする事自体普通ではないですが、一般的に見たら真岸はまっとうな好青年なのです。
その印象と復讐が繋がらない。
そもそも、真岸自身は元々そこまで志田を恨んでいないんですよね。
確かに憎む理由はあるけれど、5年も恨み続けるほどではないと思う。
その裏に隠れていた真岸の心は、ここには詳しく書きませんが、元を辿れば志田の気持ちのベクトルと同じ方向を向いている。
ただ、志田は理解されようとしていないし、真岸の心は違うものにすり替わっているので、ふたりが理解し合うまでに時間がかかってしまっています。
真岸は最初から「志田に復讐をする」事に無意識のうちに違和感を覚えていて、だからこそ5年後の復讐があった。
このふたつは正反対の事のように思えるけれど、読んでいくとその心理に納得させられました。
これによってふたりの人生は交差した。
すごく遠回りしてますが、必要な道のりだったのだろうなと思います。
なんだか、最後の最後で「そういう展開ですか!」となりましたよ…!
志田についての疑問も解消しました。

志田ですが、この人は砂原作品に良くいるタイプの受ですね~。
少しずれていて、人との付き合いが苦手な人。
分かりにくい人なのに、身体は敏感というギャップが相変わらず美味しい~。
脂身ゼロで淡泊そうな人ですが、エッチになるとちゃんと乱れてくれるんですよ。
真岸が嵌るのも無理はない!

ということで、砂原先生の新刊はガッツリシリアスでした。
砂原先生はエロ可愛い印象があるんですが(名前の効果もあり)、振り幅はそれなりにあって、その中でも今回はかなりシリアス系の話。
特に終盤の流れは予想以上に練られていて、読み応えがありました。
本屋で並んでいるのを見たときは「この表紙怖すぎじゃないか?!」と思ったけれど、読み終わってみると挿絵の雰囲気が合っていて納得~。
キャラの特徴がしっかり出ていて、味のある画でした。
いや、でも流石に表紙は怖すぎですけど!
キラキラ華やかな中に平置きされているとびびりますよ(笑)
きっと手に取りづらかった人もいらっしゃるのではないかと思うので、ここでしっかり叫んでおきます。
怖くないですよ!面白いですよ!
恐れず是非どうぞ~♪
関連記事
2010.03.03 01:20 | 砂原糖子 | trackback(0) | comment(0)
            












管理者にだけ表示

トラックバックURL↓
http://macnyanko.blog22.fc2.com/tb.php/821-734a8eaa

最近の記事

プロフィール

Author:にゃんこ
漫画も読むけれど、やっぱり小説が好き! 小説を中心にBL本の感想を書いています。

このBlogについて:Read me

日記&一言感想
→ にゃんこ雑記
お知らせ用twitter
お知らせ
中の人はこちら
つぶやき

Twetter

RECOMMEND

参加させていただいています!

【このBLがやばい!2019年度版】
(漫画中心に小説、CD含めBL全般)

【はじめての人のためのBLガイド】
(ほぼ漫画のみ)
はじめての人のためのBLガイド

作家さん別感想記事リスト

Comment

Trackback

サイトリンク

BL Novels TB

BL Comics TB

BL×B.L.People


お役立ち


with Ajax Amazon

メールフォーム

基本的にレスは雑記の方でしています。数日経っても応答がない場合は送信エラーの可能性があります。「取扱説明書」を参照してください。

名前:
メール:
件名:
本文:

RSSフィード

| ホーム |