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甘い運命 :高遠琉加

4576100173甘い運命 (二見シャレード文庫)
高遠 琉加
二見書房 2010-02-23

by G-Tools

レストランシリーズの番外編。
美味しいデザートを食べて、幸せを感じたくなりました。
【甘い運命/高遠琉加/麻生海/シャレード文庫(2010年)】

オススメ:

↓ネタバレあり、caution!

【あらすじ・感想など】
『ル・ジャルダン・デ・レーヴ』で働くパティシエ・樫崎一。
子供の頃から心を閉ざし、一時少年院にも入ったことのある一は、高校時代の担任教師・湯原広和と暮らし始めたことで次第に変化していくのだが…。

一と湯原の出会いは一が高校生の時。
担任教師だった湯原は、成績に問題もないのに就職を希望する一を何かと気遣っていたが、一は一向に湯原を受け入れようとしなかった。
そんなある日、隣の部屋の住人のトラブルに巻き込まれた一は、相手を包丁で刺してしまう。
少年院に入った事で、益々家族関係が崩れてしまった。
行き場をなくした一は、まだ1歳にもならない姉の子・海を1人で育てていた湯原に乞われるまま湯原の家に身を寄せることになるのだが…。
一が自分の感情を抑え込んでしまったり、他人と深い付き合いができないのは、幼い頃の体験が元になっています。
暴力を振るう人は、子供の頃虐待されていた人が多い。
母と同じように、自分も将来暴力を振るうのかもしれない。
そんな不安を一は抱え、自分を押し殺している。
そして高校生の時、正当防衛とは言え人を刺してしまった事で、益々一は他人との関わりを拒むようになり、精神的に追い詰められていきます。
そんな一の手を取ったのが湯原。
最初は湯原に「偽善者」という言葉をぶつけ、その優しさを素直に受け取れない一ですが、一緒に生活するなかで次第に気持ちが変化していきます。
湯原だけでなく、海という存在が一に大きな影響を与えている。
生きる意味を見いだせなかった一に、湯原と海は居場所を与え、こうした人との繋がりによって一は変わっていく。
最初は「家族」という形で、そして「恋人」へ。
平坦な道のりではなかったけれど、出会いや別れによって、一が今まで知らなかった様々な感情を知り、着実に前に進んでいる姿をじっくり読むことが出来ました。
一方の湯原ですが、湯原も決して完璧な人ではありません。
一に手を差し伸べたけれど、湯原自身心に空白があったからこその行動であって、湯原も一といることで変化しています。
一と湯原と海、3人で成長してる。

レストランシリーズはその名の通り料理がキーとなっている話。
一はパティシエなので、今回の話はデザートが象徴的なものとして扱われています。
デザートは一のコミュニケーションツール。
このツールを手に入れたことで、一の視界は飛躍的に広がります。
美味しいデザートを作ることで、人に幸せを与え、自分も幸せを貰ってる。
それは料理も一緒だし、他の職業でも同じ事は言えるんだろうけれど、デザートはもっと直接的にそれを感じられますよね。
大抵の人は、美味しいデザートを食べたら笑顔になる。
他人と関わろうとしなかった一が、無意識のうちにそうしたものを求めていたのかなと思うと、何だか胸がいっぱいになります。
幸せって、大きなものもあれば、小さいものもたくさんある。
些細な事でもそれを「幸せ」だと感じる事が出来れば、毎日の生活も人生も全く違うものになるんじゃないかなぁと思います。
一は今まで下を向いて歩いてきたけれど、湯原と海との生活のなかで、今まで気付かなかった幸せを見つけられるようになった。
湯原が「生き物はみなプラスに向かって生きるようにできている」と一に話す場面が印象的でした。
嘆いてばかりでは、幸せは逃げていってしまいますよね。
「幸せ」に敏感な人でありたいなぁと、改めて思いました。

最初は「家族」から入るので、なかなかこのふたりエロに発展しません。
若いし、愛情に飢えているところのある一は真っ直ぐ飛び込んでいくけれど、歳を重ねている分湯原は慎重です。
焦れったい!
その戸惑いがまたいいんですけどね~♪
関係が進展する過程は、後日談となっている『チョコレート・ホリック』に書かれているんですが…。
いやもう…チョコレートエロいよ…!!
この先、チョコレートを食べると条件反射で思い出してしまいそう。
1人でニヤニヤしてしまいそうで怖い。
それまで淡々としていた一が、積極的に湯原に近づくためにいろいろと工作しているのが微笑ましかったです。
発想が可愛いww

ということで、ずっと楽しみにしていたレストランシリーズの番外・一編でした。
このふたりの話は、レストランシリーズの1作目「愛と混乱のレストラン」に収録されていて、そこでは一と湯原と海、3人での暮らしが書かれています。
今回は、その前後を含めた一連の過程、ふたりの出会いから、その後恋人同士となるまでの話でした。
恋愛面はもちろんですが、人間関係全般について考えさせられる部分がたくさんあって、読み応えがありました。
レストランシリーズは、そういった人との関わり合いと料理がとても上手く絡んでいて考えさせられます。
食事って毎日当たり前のようにしている事だけれど、侮れない。
自分が作った料理で、人に幸せを感じて貰えるってすてきな事ですよね。
そして、美味しいものを食べて、幸せを感じられる幸せ。
少し目線を変えたら、今までよりも明るい毎日が待ってる。
とても面白かったです。
それにしても、相変わらず高遠先生の言葉は切れ味抜群ですね。
あ、でもシリーズ本編と比べたらこちらは痛みは少ないですよ。
読後感はチョコレートのように甘い。
この本を読んで、「幸せ」を感じてください。

■シリーズ
「愛と混乱のレストラン」
「美女と野獣と紳士 -愛と混乱のレストラン2-」
「唇にキス 舌の上に愛 -愛と混乱のレストラン3-」
番外編
「甘い運命」
関連記事
2010.03.01 00:20 | 高遠琉加 | trackback(0) | comment(2)
            

こんばんは。
「レストラン」シリーズから番外編へと週末に一気に読みましたが、どちらも良かったです。
この番外編は深い内容を描いているのに、先生視点の短編のおかげもあって、読後感はホントに甘いですね。
戸惑う先生がとっても可愛いんですが、一くんの開き直ったかのようなくどき文句にも笑えます。どんな顔して言ってんだかって…。
私も「幸せ」をしっかり感じましたよ。

2010.05.11 01:28 URL | コモ #- [ 編集 ]

コモさん、こんばんは~

レストランシリーズは読み始めると嵌りますよね♪
私は出ている最中に読んでいたので、次が出るのが待ち遠しくてしかたありませんでした。
胸が痛くて泣いてしまった場面もたくさんあるのですが、最後は甘さを胸に残してくれて、ステキな作品でした。
特に、番外編は甘いですよね!
先生も一も戸惑いながらも真っ直ぐで微笑ましいです!

大好きなシリーズなので、コメントいただけてとても嬉しいです。
ありがとうございました。
またお気軽にコメントどうぞ~(^_^)

2010.05.11 01:59 URL | にゃんこ #fwkSvwQ6 [ 編集 ]













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