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不謹慎で甘い残像 :崎谷はるひ

4344819004不謹慎で甘い残像 (幻冬舎ルチル文庫)
崎谷 はるひ
幻冬舎コミックス 2010-02-16

by G-Tools

シリーズ第三弾。崎谷作品としてはボリューム控えめですね。
バランスよく読みやすい話でした♪
【不謹慎で甘い残像/崎谷はるひ/小椋ムク/ルチル文庫(2010年)】

オススメ:

↓ネタバレあり、caution!

【あらすじ・感想など】
大手時計宝飾会社で働く羽室謙也。
紆余曲折を経て恋人となったデザイナーの三橋颯生との仲は順調で、数ヶ月後には同棲を始めることになっている。
そんなある日、やむを得ない理由で連絡を取った昔の彼女・祥子に懇願され、謙也はとあるパーティーに祥子を同伴する事に。
しかも、それまでの間部屋を祥子に貸すことになるのだが…。

同棲を始めるために部屋を掃除していて見つけたイヤリング。
それが思いがけず高価なものだったと分かった事で、謙也は祥子に返却するため、連絡を取ることに。
だが健也に会った祥子は、イヤリングの事よりも、追っかけをしている韓流スターを見るためジュエリーフェアのレセプションパーティーに行きたいと謙也に迫る。
さらに、リストラされて住む場所に困っている祥子に謙也は部屋を貸すことになってしまい、その間謙也は颯生の部屋に転がり込むことに。
祥子に加え、以前から謙也に執着している顧客の女性・小池も再び登場し、謙也はトラブルに巻き込まれていくのだが…。
というあらすじを書くと、女性がらみで嫉妬した颯生と謙也の間に問題が起こるのかと感じてしまいますが、それとはちょっと違う流れでした。
もちろん、颯生は謙也の周囲の女性にいい感情は持ってませんが、謙也の心変わりや浮気を疑ってヤキモキしているわけではなく、ゲイである自分とノンケの謙也との関係に対する不安の方が大きい。
一方の謙也は、元々ノンケだけど謙也の方から颯生をくどいているし、恋人の颯生が同性であることを特別な事だと思ってはいないので、そういった颯生の気持ちに鈍感なところがあります。
今が順調でも、将来のことになると躊躇いを覚えてしまっているのは、マイノリティであることを肌で感じてきた颯生の方。
今作は、謙也の女性がらみのドタバタの裏で、二人の関係が深まり、将来へ向けた足場が固まっていくという話でした。
前作で雨降って地固まり、今作では二人で一緒に生きていく事に向けて、心が固まったという感じですね。
まぁ、それにしても女性陣の存在感が半端無いんですけど(笑)
崎谷先生の作品に出てくる女性ってアクの強い人が多いんですが、この祥子と小池も相当です。
特に小池さんは手がつけられません。
理解したいとは思わないし、身近にいたら絶対苛つくけれど、ある意味この強さと前向きさには感心してしまう。
それに比べたら、祥子はまだまだ可愛いわ。
…脱線しました。
話を元に戻すと、ドタバタしている割に、二人の関係はひたすら甘いです。
忙しくて生活がすれ違っても、ふとしたことで幸せを噛みしめていたり。
自分が以前よりも相手の行動に文句を言わなくなったのは、相手の気分を損ねるのが嫌だからではなく、信じると決めたから。
一緒に過ごしてきて、颯生が自然とそう考えられるようになった事で、このふたりの付き合いはもう次のステージに上がっているんだなぁと感じました。
甘いやりとりは少しムズムズしてしまうのですが、こうやって素直に幸せを受け入れられるようになった颯生の変化がよかったです!

エロは…崎谷先生にしては少なめかな?
普段の生活のなかでのエッチがほとんどなくて、今回最後までやっているのは途中にある萌えサービス的なネタと、最後の〆のエッチだけ。
全体のボリュームからするとこれで普通なんですが、崎谷作品を読み慣れていると「エロはまだですか…」となるかもですね~(私もそのひとり)。
あ、でも多少唐突感はありますが、発情してる颯生はとても美味しいです!
謙ちゃん大興奮ww

ということで、シリーズ第三弾でした。
これで一応完結ということになっています。
今回、話の内容を考えるともっと分厚くてもおかしくないと思うのですが、崎谷先生にしてはボリューム少ないですね。
一応長編という括りに入っているみたいですが、崎谷先生でこの分厚さは中編くらいの印象ですよ…。
あ、でもボリューム控えめとは言え、ちゃんと話はまとまっていて面白かったです!
ただ、前作までよりもエロは大人しいので(あくまで前作比…)、萌えエロを求めて読むと少し物足りなさはあるかもしれません。
何はともあれ、崎谷先生独特のねちっこさが控えめになっていて、程良くエロもあり、読ませる部分もありで、バランスのよい1冊だったと思います。
シリーズを通して、颯生のような年上でツンとした雰囲気の受が、次第に相手を受け入れ、素直に甘えられるようになっていく過程がよかった!
一見草食系男子の謙也が実は絶倫…という所もいい!
初めて崎谷作品を読むという方は独特のエロ描写に抵抗を感じるかもしれませんが、少し慣れてきたという方には程良く読み応えがあっていいんじゃないかなぁと思いました♪

■シリーズ
「不機嫌で甘い爪痕」
「不条理で甘い囁き」
「不謹慎で甘い残像」
関連記事
2010.02.26 01:21 | 崎谷はるひ | trackback(0) | comment(0)
            












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