にゃんこのBL徒然日記

BL:ボーイズラブ本の感想ブログ

お医者さんにガーベラ :椹野道流

4829624620お医者さんにガーベラ (プラチナ文庫)
椹野 道流
フランス書院 2010-01-08

by G-Tools

花屋×医者。
ドSは打たれ弱いのです…!
【お医者さんにガーベラ/椹野道流/黒沢要/プラチナ文庫(2010年)】

オススメ:  

↓ネタバレあり、caution!

【あらすじ・感想など】
K医科大学付属病院のリハビリテーション科で働く医師・大野木甫。
職場では孤立し、ずっと世話を焼いてきた弟の遙も自分から離れてしまった。
ある日、その寂しさからヤケ酒を飲んでつぶれてしまった大野木は、顔見知りの花屋・九条夕焼に助けられるのだが…。

元々整形外科の医師だが、上司から昇進するためだと言われてリハビリテーション科に転科してきた大野木。
打算がありつつも、根が真面目な大野木はリハビリ科のシステムを改革したり、勉強会を開いたりと積極的に働いていた。
しかし、仕事は出来るが、部下には厳しくワンマンな大野木に、理学療法士たちは不満を募らせていて、双方の距離は開くばかり。
それに加え、子供の頃から世話を焼いてきた弟の遙が、大野木に何の相談もなく大学を突然退学し、パン屋を開いた。
お兄ちゃん子だった遙の突然の行動を理解できない大野木だったが、その遙の恋人が職場の若手療法士・深谷だったと知って益々激怒。
遙とは言い争いになり、深谷には複雑な感情が入り交じって冷たい態度をとってしまい、ずっと溺愛していた弟との関係に行き詰まってしまっていた。
職場だけでなく、プライベートでも居場所のなさを感じ、投げやりな気持ちでヤケ酒を飲んでいた大野木を助けてくれたのは、顔見知りの花屋・九条。
優しく心をいやしてくれた九条に、大野木は次第に心を開いていくのだが…。
心を開くと言っても、大野木は相当プライドが高く、他人との関わり方が不器用な人なので、あくまで普段の大野木比ですよ(笑)
でも少しずつ着実に、九条は大野木の心に入り込んでいる。
それが出来たのは、大野木の心がいろいろな出来事で弱っていたからです。
本当は九条の優しさに救われている大野木ですが、そんな自分の気持ちを素直に認められないままツンツンとした態度をとり続けます。
しかしそんな強がりも更なる試練の前に崩れ去り、ついに大野木は九条の腕の中に…という展開。
この話、キャラクター的にもカップリング的にも「楢崎先生とまんじ君」を彷彿とさせますが、実際は結構違います。
楢崎はクールビューティーなツンデレですが、大野木は美形ではないし、ツンデレというよりただの堅物の不器用な男という印象が強いです。
なにより楢崎より華がない…(笑)
でもそんな大野木の心に花を咲かせたのが、まさしく花屋の九条。
今まで甘える方法を知らなかった大野木の手を引いて、辛くなった時に逃げ込める場所を作ってあげています。
当然最初は反発されるんですが、全然めげません。
プライドの高い大野木にどう接したらいいのかよく分かっていて、程良い強引さで大野木の心に入り込んでいく。
もちろん九条の性格もあるんでしょうが、やっぱり挫折などを経験しているからこその九条の強さなんだろうなぁと思います。
年齢や職業とは関係なく、人生経験で九条の方が大人なんでしょう。
凝り固まった頭で視界の狭くなっていた大野木が、九条の愛情で変化していく姿が微笑ましかったです。
ドSが実は打たれ弱いのと同じ法則で、普段強気な態度を取っている人は、大概実は寂しがり屋だったり弱かったりするんじゃないかなと思うのです。
それを分かった上で、フォローしてくれる人って貴重ですよ。
九条に惚れられてよかったね、大野木先生!

あ、少々色気の足りないカップルですが、エッチはちゃんとしてます!
でも堅物な大野木故、まだまだぎこちない(笑)
元々経験も少なそうだし、これからどんどん九条色に染まっていくのかな~。

ということで、プラチナ文庫から新しく出た椹野先生の医者モノ小説。
大野木の不器用さは共感できたし、九条を受け入れていく過程は面白かった。
ただ、九条のキャラが濃い割に人となりが掴めないままでした。
そこまで大野木に惚れる理由がいまいち分からない…。
続編でもうちょっと触れてくれるかな?
あと、医者と非医者の組み合わせは、シャレードから出ているシリーズと被ります(因みに同じ大学病院が舞台になっているので、ちらりと京橋先生の名前が出て来たりもしてます。メス花も同じ病院)。
別にそれは悪いことではないのですが、ただどうしてもイメージが似てしまって、大きな特徴がないと影が薄くなってしまう。
そういった意味で、多少物足りなさを感じてしまいました。
あぁでも面白くなかった訳では決してないのですよ!
この本だけ読んだらきっと満足出来ていたと思います。
ただ、私の椹野先生に対する期待と満足するハードルが上がってしまっていただけです。

このふたりの関係はまだ始まったばかり。
続編は大野木と九条のその後の話と、弟の遙と深谷の話です。
遙と深谷がかなり存在感あったので、そちらも気になります♪

■シリーズ
「お医者さんにガーベラ」
「お花屋さんに救急箱」
関連記事
2010.02.20 01:18 | 椹野道流 | trackback(0) | comment(0)
            












管理者にだけ表示

トラックバックURL↓
http://macnyanko.blog22.fc2.com/tb.php/817-097a84a4

最近の記事

プロフィール

Author:にゃんこ
漫画も読むけれど、やっぱり小説が好き! 小説を中心にBL本の感想を書いています。

このBlogについて:Read me

日記&一言感想
→ にゃんこ雑記
お知らせ用twitter
お知らせ
中の人はこちら
つぶやき

Twetter

RECOMMEND

参加させていただいています!

【このBLがやばい!2019年度版】
(漫画中心に小説、CD含めBL全般)

【はじめての人のためのBLガイド】
(ほぼ漫画のみ)
はじめての人のためのBLガイド

作家さん別感想記事リスト

Comment

Trackback

サイトリンク

BL Novels TB

BL Comics TB

BL×B.L.People


お役立ち


with Ajax Amazon

メールフォーム

基本的にレスは雑記の方でしています。数日経っても応答がない場合は送信エラーの可能性があります。「取扱説明書」を参照してください。

名前:
メール:
件名:
本文:

RSSフィード

| ホーム |