にゃんこのBL徒然日記

BL:ボーイズラブ本の感想ブログ

最果ての空 :英田サキ

481301206X最果ての空 (shyノベルズ)
英田 サキ
大洋図書 2009-12-09

by G-Tools

感想を書くのがとっても難しいのですが…。
私は好きです!
【最果ての空/英田サキ/奈良千春/SHYノベルズ(2009年)】

オススメ:

↓出来るだけネタバレは控えていますが一応…caution!

【あらすじ・感想など】
ロシア機関員の監視をする公安部外事第一課第四係に所属している江波郁彦。
ある時、ミスをしてウラの仕事から外されそうになっていたところを、公安部参事官・篠塚英之に助けられた。
穏和な表情とは裏腹に辛辣な言葉を投げつけられ、篠塚への警戒心を募らせていく江波。
しかし、その反発心は次第に興味へと変わっていき…。

「エス」シリーズに登場している、椎葉の義兄・篠塚の話です。
シリーズに思い入れのある方が多いし、篠塚については特に「受なのか攻なのか」という所が気になっている方も多いと思います。
一応この感想では大きなネタバレはしないように気をつけたつもりですが、知りたくない内容が含まれているかもしれません。
その点ご注意くださいませ。
ちなみに、私は予備知識無しに読みたかったので、他の方の感想は極力目にしないようにし、いつもは真っ先にする挿絵チェックも我慢しました。
読み終わってみて、その判断は間違っていなかったなぁと思います。
読む予定がある方には、この感想の前に読むことをオススメします。

江波は配属されて1年半の若手刑事で、警視正である篠塚とは、普段なら話す機会もないくらい地位が離れています。
その篠塚に窮地を救われる形となった江波ですが、穏やかな顔の奥にある人を寄せ付けない壁に最初は反発を覚え、でもそれは次第に篠塚への興味に変わっていく。
篠塚と共に大物ロシア諜報機関員を追うことになり、プライベートでも篠塚と親しくなっていく江波。
でも、篠塚はある一定以上には江波を自分の中に踏み込ませようとしない。
篠塚への想いを募らせていく江波だが…。
という、江波が篠塚にアプローチをかけていく恋愛話という形になっています。
でも実際は、江波ではなく、篠塚の話と言った方が正確ですね。
表紙の画の通り、周囲の人たちとの関係を通して篠塚が書かれている。
篠塚の生き様を垣間見る話です。

…ネタバレは出来る限りしたくないのですが、どうしてもこの先それを匂わす表現でしか感想を書けそうにありません。
なので、先にザックリとまとめて、その後でもう少し踏み込んだ感想を書きたいと思います。

「エス」シリーズ本編で存在感をはなっていた篠塚の番外編が満を持して登場しましたが、正直、思い入れがある分期待と不安でいっぱいでした。
受か攻かという前に、こちらの世界に転んで欲しいような欲しくないような…。
複雑な気持ちで読み始めたのですが、個人的には期待を裏切らない話で、この読後感に満足しています。
椎葉と宗近のその後もちらり垣間見えたし、篠塚との関係に変化が訪れていることにもホッとしました。
内容についていろいろ思う所はありますが、これはハッキリと言えます。
面白かった…!
是非シリーズ本編の後に読んで、その裏にあった篠塚の想いの強さを感じて欲しい。
篠塚がますます好きになりました。
【追記】書き忘れていましたが、「デコイ」シリーズにも篠塚が登場しています。
こちらも重要な人物になっているので、先に読むことをオススメします!


--追加の感想--
ハッキリとネタバレしているわけではありません。
が、未読の方は読まない事をオススメします。

篠塚を取り巻く人物の中で、もちろん江波は重要な人物です。
江波が篠塚の前に現れたことで、篠塚は自分の生き方を見つめ直す機会を得て、そしてその生き方を貫く事を改めて誓ったのだと思います。
そういう意味で江波は篠塚にとって特別な存在であるし、自分の心の内を晒した唯一の存在でもある。
この結末がハッピーエンドなのかどうか、それを判断するのは難しいですね。
江波や椎葉、宗近など、篠塚の周囲に理解者がいるという事を知ることが出来ただけで私は満足です。
ただ、
「ひとりで生きていくのは恐ろしく寂しい」
篠塚がそんな心の内を晒す事は、この先恐らく二度と無い。
この場面は何度読んでも胸が痛いです。

あ、友人の浅川、同期でライバル的な存在だった神津の存在もすごく効いてました。
特に神津、すごく味がありますね。
江波もそうですが、引き際が肝心だなぁと改めて感じます。
ふたりとも最後に心を奪われました。
あと、奈良先生の挿絵。
最近少し苦手意識があったのですが、篠塚の画に痺れました。
P131の篠塚が好きだ…!

賛否両論ある結末だとは思いますが、私はこれでよかったのだと満足です。
あとがきで「エスのキャラを書くのはこれで最後」とありますが、好きなシリーズだからこそ、そうして欲しいです。
同人誌で椎葉と宗近の日常を垣間見るくらいはいいですが、篠塚に関してはここで留めて欲しい。
しばしこの余韻に浸りたいと思います。

■エスシリーズ
「エス」
「エス -咬痕-」
「エス -裂罅-」
「エス -残光-」

■デコイシリーズ
「デコイ 囮鳥」
「デコイ 迷鳥」

■スピンオフ
「最果ての空」

エス (SHYノベルス)エス (SHYノベルス)
英田 サキ

エス 咬痕 (SHYノベルス 133) エス 裂罅(れっか) (SHYノベルス) エス 残光 (SHYノベルス170)

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デコイ 囮鳥 (SHYノベルズ) デコイ 迷鳥 (SHYノベルス)
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2009.12.14 01:10 | 英田サキ | trackback(0) | comment(0)
            












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