にゃんこのBL徒然日記

BL:ボーイズラブ本の感想ブログ

スポンサーサイト :スポンサー広告

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.-- --:-- | スポンサー広告 | TB(-) | コメント(-)

藍より甘く :一穂ミチ

434481794X藍より甘く (幻冬舎ルチル文庫)
一穂 ミチ
幻冬舎コミックス 2009-10-15

by G-Tools

一穂先生の文章は独特の雰囲気がありますね。
感想を書いていると、自分の言葉が足りなくてもどかしいです。
【藍より甘く/一穂ミチ/雪広うたこ/ルチル文庫(2009年)】

オススメ:

↓ネタバレあり、caution!

【あらすじ・感想など】
ある日、大学の同級生で友人の柘植遙から「好きだ」と告げられた入江暁行。
突然のことに戸惑う暁行に遙は「告げたかっただけ」だと言い、ふたりはいつもの日常に戻った。
自分には恋人が居て、男の遙に恋愛感情を持つことはない。
そう分かっていても、暁行は遙が気になっていて…。

大学に入って間もない頃に出会い、同じ店でバイトをしているふたり。
気の合う友達がいて、恋人がいて、将来にも不安はない。
暁行は同じ頃に出会った恋人の真希と、将来結婚するんだろうと思っている。
遙とも同じように続いていくのだろうと漠然と思っていた暁行に、遙は突然「好きだ」と告げた。
遙の想いには応えられないけれど、今まで通り友人関係を続けていきたいと思っていた暁行。
でも、それ以来遙を意識してしまう。
その揺れる気持ちを吐き出すために、暁行はこっそりブログを始めた。
大学最後の夏が過ぎ、暁行の心は揺れるのだが…。
話はとってもシンプルです。
友人から告白された主人公が、次第に友人に惹かれていく。
大きな事件があるわけではなく、友人の距離を保ちながら日々を過ごしていくなかで、静かに、本人も気付かないくらいゆっくりと、気持ちが変化していきます。
友人として近くにいたのに、恋愛という要素が入ったことで今まで見えてなかった遙の一面を知っていく。
もちろんそんな簡単に友人に、しかも同性に対して恋愛感情が生まれるわけはないし、恋人の真希に不満を感じていないので、暁行が遙を気にしていると言っても、それは恋愛とは別の部分が大きいです。
誰だって、親しい人から告白されたら気にしちゃいますよ。
最初は暁行の心の揺れも、そんなところから入っていると思うんです。
でも今まで気付かなかった、友人の強さや弱さ、自分へ向けられている熱、そんなものを垣間見たことで、暁行の心もいつの間にか変化が訪れている。
真希はその本人も気付いていない僅かな変化を敏感に感じ取って、不安になっているんでしょうね。
暁行がブログで自分の気持ちを綴っていますが、実際自分もブログをやってみて思うのは、自分の気持ちを言葉にするという作業は、思った以上に自分の考えを整理できるということです。
面と向かって話すのは抵抗があるし、変なプライドが素直になる事を邪魔する。
そんな時、身知らずの誰かに向けて気持ちを言葉にする事で、自分の気持ちが整理できる事はあるんじゃないかなぁ。
日記も同じだと思うけれど、手で書く作業と、文字を打ち込む作業は似て非なる感覚だと思います。
私は打ち込む方が素直になれる気がする……。
あ、すみません、話が逸れました!
話を戻すと、繰り返すようですが、小さな積み重ねで気持ちが変化していくということです。
そして暁行自身も成長している。
一方の遙も、今までずっと押し込めていた自分の気持ちを表に出したことで前に進んでいる。
例え結果的に上手くいかなかったとしても、その一歩が遙を成長させてる。
失うかもしれないのに何故告白するのか?
その答に気付く過程がすごく好きです。
なんとなくじゃなく、しっかり向き合って恋愛しているふたりがとてもいい。

単調になりがちな話なのに、しっかりと読者の心を掴む一穂先生の文章がすごいと思います。
言葉の使い方や、間の取り方がうまい。
あと、日常の中にある一瞬の情景を描写している事が多いと思うのですが、そこに私はいつも胸を突かれます。
楽しい瞬間とか、感動する瞬間とかって、いろいろな要素が偶然重なって起こっていて、それは二度と再現は出来ない。
日常は同じ事を繰り返しているようでいて、実際は常に変化に満ちている。
それを忘れていると、大切な瞬間を逃しているんじゃないかなと思うし、その再現できない時間を大切にしたいなぁと思う。
一穂先生は、そんな瞬間を書くのが上手い作家さんですね。
恋愛とは関係ない場面でも、切ない気持ちにさせられます。
学生同士の話だとその魅力がすごく生かされていて、恋愛について、忘れていた気持ちを思い出させてくれる。
改めて一穂先生の魅力を感じました。

話の構成としては、3話から成っています。
表題作の「藍より甘く」は暁行視点で、暁行が自分の気持ちに気付くまで。
続く「藍より青く」は遙視点で、その後の顛末と、社会人になってからの話。
最後の「愛より甘く」は甘いショートストーリーです。
一応表題作の時点で身体の関係は持っているんですが、個人的にはここは朝チュンとか、もっとあっさりしていた方がバランスよかったんじゃないかなぁと思います。
エロ好きな私が言っても説得力に欠けますが(笑)
話的にサラッとしているので、そこだけ妙に生々しいのが少し浮いてるように感じてしまいました。
2話目以降にも濡れ場があるし、ボリューム的にもなくてよかったのでは~。
でも、このふたりのエッチは激萌えました…!!
遙みたいな自分を抑えているキャラが乱れるのって、どうしてこんなにエロいのか!
暁行が少し変態じみてますが、そんな事してしまう気持ちも少し分かる(笑)
ふわぁぁぁ「愛より甘く」にジタバタしてしまうよ!
萌える…!

ということで、一穂先生の新刊、とても面白かったです!
恋愛は大変だけど、それでもしたいなぁと思わせてくれる作家さんだなと思います。
ふとした瞬間の情景描写や、言葉の選び方にいつも胸を打たれて、思いがけない場面で泣きそうになったりする。
そして、登場人物がそこに嵌ると益々話に惹き込まれてしまいます。
今回はとてもよかった!
泣きツボも萌えツボもしっかりありました。
大満足です~♪
関連記事
2009.11.03 00:40 | 一穂ミチ | trackback(0) | comment(0)
            












管理者にだけ表示

トラックバックURL↓
http://macnyanko.blog22.fc2.com/tb.php/774-2f21efd0

最近の記事

プロフィール

Author:にゃんこ
漫画も読むけれど、やっぱり小説が好き! 小説を中心にBL本の感想を書いています。

このBlogについて:Read me

日記&一言感想
→ にゃんこ雑記
お知らせ用twitter
お知らせ
中の人はこちら
つぶやき

Twetter

RECOMMEND

参加させていただいています!

【このBLがやばい!2019年度版】
(漫画中心に小説、CD含めBL全般)

【はじめての人のためのBLガイド】
(ほぼ漫画のみ)
はじめての人のためのBLガイド

作家さん別感想記事リスト

Comment

Trackback

サイトリンク

BL Novels TB

BL Comics TB

BL×B.L.People


お役立ち


with Ajax Amazon

メールフォーム

基本的にレスは雑記の方でしています。数日経っても応答がない場合は送信エラーの可能性があります。「取扱説明書」を参照してください。

名前:
メール:
件名:
本文:

RSSフィード

| ホーム |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。