にゃんこのBL徒然日記

BL:ボーイズラブ本の感想ブログ

はつ恋 :榎田尤利

486263673Xはつ恋 (B-BOY NOVELS)
榎田 尤利
リブレ出版 2009-10

by G-Tools

話として読み応えはあります。
でも、最後駆け足すぎてラブが薄いのが残念…。
【はつ恋/榎田尤利/小山田あみ/BBN(2009年)】

オススメ:

↓ネタバレあり、caution!

【あらすじ・感想など】
事故が原因で2度目の高校生活を送る久我山。大人びて冷めた瞳の久我山に、担任の曽根は親身になってくれる。うっとうしい教師だったはずの曽根を知るにつれ、久我山はその甘い声をもっと聞きたくなってしまう久我山。
胸が痛むほどのこの想いに名前があるとすれば――恋。しかし曽根には恋人がいるうえ、自分はただの生徒にすぎないと知り…。
それでも彼を守りたい。
未来を変えるために、今、恋をする。

上のあらすじは表紙裏にある文章をもってきました。
何を書いてもネタバレに繋がってしまうので、未読の方はこの先ご自身の判断で読んでください。

二枚目で弁護士の久我山功は、女性には不自由せず、仕事も順風満帆。
でも、常に冷めた目線で世の中を見ていて、外面はよくても中身は自己中心的で、自他共に認める性格の悪い男です。
唯一交流があるのは、高校時代からの友人である本城大輔だけ。
その本城の頼みで、ある時久我山は高校2年生の時の担任教師・曽根暁芳の通夜に出向くことになる。
曽根についてボンヤリとした記憶しかない久我山だが、曽根の死因が自殺だと知って、何故か胸が騒いでいた。
そしてその直後、久我山は事故に巻き込まれてしまうが、目を覚ますとそこは14年前の夏の日で…。
という、タイムスリップものでした。
まぁ、冒頭のあらすじをよく読めば気付くネタなので、そこまで気にする必要はないのかもしれませんが…。
やっぱり知らない方が楽しめると思うので一応断っておきました。
因みに、私はあらすじはチラッと見ただけで、「事故が原因の二度目の高校生活」というのは、ただ単に留年したのかなぁと漠然と思っていたので、思いがけないSF展開に少し驚いてしまいましたよ…(よく考えたら久我山が31歳という始まりからしておかしいんですが)
話を戻します。
31歳の久我山は、事故によって17歳の自分の身体に意識が入ってしまい、14年前、高校2年生の夏を再び過ごすことに。
当然その当時の自分や同級生たちと精神年齢が違ってくるわけですが、元々冷めた高校生だった久我山はなんとか怪しまれずに溶け込みます。
でも、曽根に対する印象は17歳と31歳では全く違っていて、一生懸命だけど不器用で、それ故生徒から距離を置かれるようになってしまう曽根の事が、久我山は気になって仕方ない。
次第に親しくなって、久我山に男の恋人がいる事をしってしまった時、ようやくその気持ちが恋だと自覚するのだけれど…。
という、タイトルにもあるように、これは久我山の初恋の話です。
でも実際に大きなウェイトを占めているのは、久我山の成長過程ですね。
成長というとちょっと語弊があるかもしれませんが、大人になって社会に出た後だからこそ他人の痛みや人間性が理解できたり、高校時代の自分がどれだけ傷ついていたのかを自覚したりすることで、31歳の久我山が変わっていきます。
当時は年上の教師であっても、24歳の曽根は31歳の久我山から見たらまだ若造で、仕事でも私生活でも問題を抱えてしまう曽根を久我山は放っておけません。
でもそうなったのは、中身が31歳の久我山だからですよね。
17歳の久我山は、曽根に無関心だったわけですから。
違う視線で世界を見て、頑なに拒絶していた自分を受け入れたことで、曽根に対する関心も生まれています。
でもきっとそこには、17歳の久我山も少なからず影響しているんじゃないかな。
若さ故の勢いが垣間見えます。
しかしあんな嫌な大人だった久我山が、こんな純粋さを持っていたとはねぇ…。
自分を守るために無自覚に虚勢を張っていたんでしょうが、それにしてもその落差にはこちらが照れてしまいますよ!

過去の変化が未来にどこまで影響しているのか、何が真実なのか、その辺りを考えると突っ込みどころがあるのかもしれませんが、ふたりの心が近づく過程としてはこれで納得できました。
久我山の気持ちの変化は、説得力があると思います。
でもふと思ったのですが、久我山に共感できるのは、自分が今の年齢だからこそなんじゃないかな?
久我山同様、高校生の頃と社会人として働いている今では考え方や感じ方が違います。
この本を高校生の自分が読んだとき、果たして久我山を理解できたのか?
それはこの作品に限らず、働く男が多いBL、いや、本全般に言えることですが。
中高生の頃に読んでいたBL本を今読んだら、新しい発見がありそうです。
年齢による感じ方の違いが大きな鍵になっていた話だったので、ついそんなところまで考えてしまいました。

ということで、榎田先生の新刊はタイムスリップものでした。
ここまでの感想を読むと大絶賛しているみたいですが…実際は物足りなさを感じてしまいました。
久我山の変化の過程は共感できたし、恋愛面も流れ自体は納得できるのですが…。
どうも久我山と曽根の関係が急展開に感じてしまいます。
『はつ恋のゆくえ』が曽根視点になっていて、現代に戻ってきてから二人の関係が書かれているのですが、その短編に詰め込まれすぎです。
もっと分量があればいいのに…。
最後駆け足になってしまったのが残念でした。
面白かったけど、ラブが…萌えが足りません~(>_<)
関連記事
2009.10.20 00:43 | 榎田尤利 | trackback(0) | comment(8)
            

かにゃこさん、こんばんは!

おお!もう読んだんですか!
早いですね~流石です^^
設定は好きだけど萌えが少ないのですねえ(涙
それは残念。。。

2009.10.22 23:13 URL | tyanpon #- [ 編集 ]

tyanponさん、こんばんは~

コメント先を間違えてらっしゃるのかもしれませんが、コメントありがとうございます♪
また是非いらしてください。
それでは~(*´∀`*)

2009.10.24 02:14 URL | にゃんこ #fwkSvwQ6 [ 編集 ]

あれ?これって最近でた小説ではなく昔出た小説だったんでしょうか?
もし間違えていたなら申し訳ないです(>へ<)
すみませんでした。。。

2009.10.28 23:54 URL | tyannpon #- [ 編集 ]

こんにちは、にゃんこです。

これは新作だと思いますが…どこかで以前出ていたのでしょうか?
私の認識不足でしたら申し訳ありません。

ではでは~

2009.10.29 11:05 URL | にゃんこ #fwkSvwQ6 [ 編集 ]

大変失礼しました><
お名前を間違えていました。
すみません、気付くのが大変遅くなり二度も・・・。
本当にすみませんでした。

2009.10.29 22:17 URL | ちゃんぽん #- [ 編集 ]

にゃんこさん、携帯ではじめまして(笑)
発売日に購入してやっと昨日読了しました。
購入したものの読む気が起きなくて(苦笑)
BLとしては疑問符ですが、いい作品だったなと思いました。もういっそキス止まりのままでも良かったかも。

2009.10.30 09:37 URL | さたこ #- [ 編集 ]

ちゃんぽんさん

いえいえ、気になさらなくても大丈夫ですよ~。
またぜひいらしてください♪

ではでは。

2009.10.30 16:13 URL | にゃんこ #fwkSvwQ6 [ 編集 ]

さたこさん、こんにちは!

BLとして読むと物足りないですね~。
話は面白いので、もう少しラブとのバランスが取れていればよかったなぁと思いました。
そうですね、無理に入れ込むより、いっそキス止まりとかの方がスッキリしていたのかも!

コメントありがとうございました(^v^)

2009.10.30 16:17 URL | にゃんこ #fwkSvwQ6 [ 編集 ]













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