にゃんこのBL徒然日記

BL:ボーイズラブ本の感想ブログ

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4344817605忘れないでいてくれ (リンクスロマンス)
夜光 花
幻冬舎コミックス 2009-09

by G-Tools

うわぁ面白かったー!!
このふたりの話をもっと読みたいです!
【忘れないでいてくれ/夜光花/朝南かつみ/リンクスロマンス(2009年)】

オススメ:

↓ネタバレあり、caution!

【あらすじ・感想など】
接触することにより、他人の記憶を覗く能力を持つ守屋清涼。
清涼はその能力を使って、記憶を消す事を仕事にしている。
ある日、清涼の元に刑事・秦野道也が現れ、消した記憶について問い詰めてきた。
しつこい秦野に苛立ち、清涼は秦野の記憶を覗くのだが…。

清涼は中学時代に起こったある事件のあと、突然記憶を覗く能力を得ます。
それによって他人との接触を恐れるようになり、他人と距離を置いていたのですが、塚本という男と出会った事でその能力を商売にすることになる。
そんなある日、ある事件の目撃者の記憶について疑問を持った秦野が、清涼の仕事場に押しかけてきた。
清涼は軽くあしらうが、後日別の事件に対する清涼のやり方について言い争いになった際、苛立ち紛れに秦野の記憶を覗いてしまう。
激昂した秦野に、清涼は犯されてしまうのだが…。
刑事なのにレイプかよ!と思わず突っ込んでしまったのですが、この後意外にもふたりの関係は続いていくことになります。
それは、秦野が清涼に惚れてしまったことに加え、清涼の方も、他人が触れてはいけない部分を不用意に煽ってしまった事を認めていて、秦野の反省する姿に絆されてしまったから。
本人は最初自覚していないけれど、接触することで他人の心が覗けてしまう清涼は、今まで安心して身体を合わせられる相手がいなくて寂しかったんですよね。
始まりが始まりだけに、秦野に対してはセックスの最中構えなくてもいいという安心感がある。
そして、過去の辛い記憶を手放さず、それも自分の一部だと言い切る秦野に、清涼は惚れてしまっているんです。
自覚がないから、最初は身体の関係だけで、秦野に対してツンと冷たい態度を取っているんですが…。
そういったやりとりも、気を許しているからこそ出来る。
清涼みたいなタイプは、本当に嫌いだったらばっさり切り捨ててますよ。
だから、どれだけ突っぱっていても、清涼が秦野のことを内心気に入ってるんだろうということが伝わってきて顔がにやけてしまいます。
今回、キャラクターがとても生き生きしていてとてもよかったです。
清涼のそんなツンデレな所も可愛いけれど、過去の事件に対する気持ちの変動がとても人間くさくて、その不完全さがとても魅力的でした。
同様に秦野も、ただの正義感の強い堅物の攻じゃなくて、清涼に対して不器用な愛情表現をしていたり、思いがけない脆さを露呈していたりします。
意外にヘタレキャラ。
でも芯はしっかりしているからかっこいい。
あと、夜光花作品の登場人物は倫理観の低さに不快感を覚える事が私は度々あって、清涼もそのひとりなのかと不安になりましたが、後半ちゃんと間違いに気が付いてくれてホッとしました。

以下、ネタバレ気味です。
核心の部分は伏せてますが、予備知識がない方が絶対に楽しめると思います。
未読の方はご注意くださいませ。

清涼は、「記憶を消す」と言っても完全に消去しているわけではなく、実際には暗示をかけているだけ。
それと同じ方法で、清涼も中学時代に起こった事件の記憶を封じられています。
それは、両親が殺害され、清涼自身も大怪我をするという悲惨な事件。
清涼が犯人の顔を見たにもかかわらず、結局犯人は見つかることなく、数年前にすでに時効を迎えています。
秦野と出会った事で、その記憶の鍵となっていた犯人に出会うことになる清涼。
過去の事件に対する思いを含め、清涼が自分の気持ちを見つめ直す過程にしっかり筋道があり、納得できる展開でした。
清涼の心の揺れがいい。
人間味が増しました。
ラストのまとめ方もよかったです。
話の流れからして、別にその着地点がなくても、ふたりがラブっとすればそれはそれで納得していたと思うんですが、過去の記憶との共存の仕方を見つけたことで、ふたりとも一歩先に進むことが出来た。
そこがあったことで、スッキリとした読後感に繋がっていると思います。

そしてさらに……その揺れに秦野とのセックスがいい感じで絡んでいて、そこに見え隠れする清涼の不安な心がとっても萌えます!!
普段強気な清涼が、セックスの最中はその姿勢が崩れるんですよ。
程良い翻弄され具合が可愛くてよかったです!
秦野のがっつき具合も好き(笑)
攻が頑張っている姿っていいなぁ~。

ということで、夜光花先生の今月2冊目の新刊。
設定は特殊ですが、事件を追っていく過程と恋愛がうまく絡んでいたと思うし、何よりキャラが魅力的で惹き込まれました。
主役ふたりの魅力は上記で述べた通りなんですが、そこに朝南先生の挿絵がすごくマッチしていて、相乗効果でとても萌えツボに嵌りました。
夜光花先生の受って線の細い少年タイプが多いんですが、朝南先生の描かれる受は美人だけど骨格がしっかりしている。
もし他の絵師さんだったら、清涼のイメージはかなり変わっていたんじゃないかな。
大人の男同士だからこそ、ふたりの時折垣間見せる弱さや不器用さが魅力に繋がっているのだと思います。
脇の塚本やその彼女・黒薔薇(仮名)もすごくいい味出してますね~。
読む前に口絵を見たとき「誰?もしかして受が女装するのか?」と思ってしまったんですが、そのふたりはこの塚本と黒薔薇でした。
何その存在感!
この不思議なふたりがいいスパイスになっていたと思います。
そんな魅力的なキャラたちに加え、話の構成もすごく上手くて、テンポよく読み進めることが出来ました。
いろんな要素がちゃんと最後には拾われてまとまってる。
とても面白かったです!!

夜光花先生はいくつかのレーベルで書かれてますが、リンクスは前回(「リアルライフゲーム」)も今回も萌え要素と話の面白さがバランスよく盛り込まれていて、大満足な作品でした。
絵師さんの組み合わせもいいし。
相性がいいんでしょうね~。
清涼と秦野の組み合わせが好きなので、シリーズになったらいいのになぁと思うのですが…無理かな。
花吹雪先輩(清涼に暗示かけた人)の話があるんでしょうか。
何にせよ、また是非リンクスさんで書いて欲しいです!

■シリーズ
「忘れないでいてくれ」秦野×清涼(大輝)
「サクラ咲ク」櫻木×怜士

忘れないでいてくれ (リンクスロマンス) サクラ咲ク (リンクスロマンス)
関連記事
2009.10.05 01:10 | 夜光花 | trackback(1) | comment(2)
            

にゃんこさん、こんばんは!

この作品、私も本当に大好きなのですが、にゃんこさんの感想読ませてもらいながら、うんうんと頷くところが多かったです。
特殊な設定をきちんと活かしきる展開に、しっかり説得力のある心理描写。魅力的なキャラクター。サスペンスとしても読みごたえがあるうえ、がっつりエロい!
大満足な作品でした。

次は、花吹雪先輩のスピンオフがあるのかな?
まったく姿も出ていないので、どんな人なのか興味が尽きません。
清涼や秦野のその後も、ちらりとでいいから読みたい~。
ではでは、また改めてTBさせてくださいね。

2009.10.06 20:16 URL | 秋月 #3VVjZltY [ 編集 ]

秋月さん、こんばんは~

秋月さんが面白かった!と言っているのを聞いてたので、ワクワクしながら読んでみたら…すごくよかった!
夜光花先生は特殊設定もの多いけれど、今回は他の部分合わせてきっちりまとまっていて大満足!
花吹雪先輩のスピンオフあるといいね!
清涼のツンデレっぷりに加え、秦野のヘタレつつもかっこいいキャラがすごく好きだったので、その後のベタベタなところも垣間見たい(笑)

レス遅くなってごめんなさい。
コメントありがとうございました!

2009.10.08 21:09 URL | にゃんこ #fwkSvwQ6 [ 編集 ]













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