にゃんこのBL徒然日記

BL:ボーイズラブ本の感想ブログ

花の慟哭 :夜光花

4812439531花の慟哭 (竹書房ラヴァーズ文庫)
夜光 花
竹書房 2009-09-26

by G-Tools

とても気になるところでおあずけをくらった前作。
思ったより早く続きが読めて嬉しいです!
【花の慟哭/夜光花/高橋悠/ラヴァーズ文庫(2009年)】

オススメ:

↓ネタバレあり、caution!

【あらすじ・感想など】
ヨハンによって須王から切り離され、ひとりになった巴。
記憶を失った巴は、”餌”を金儲けに利用する男たちに捕らわれてしまう。
死にたいと願っても死ねない身体。
過酷な毎日に、巴の精神は追い詰められていくのだが…。

須王×巴の後編。「花の残像」の続きです。
この感想は前作「花の残像」のネタバレをかなり含んでいるので、未読の方はご注意くださいませ。
また、この作品についてもネタバレしている部分があります。

須王に心酔しているヨハンは、巴の存在が須王が組織のトップに立つための障害になると考え、巴を排除します。
しかし、須王が巴を殺すよう差し向けた男は密かに巴を金儲けのために利用し、巴は過去の記憶も言葉も失い、極限の状況に置かれながらも、自分で死ぬことが出来ず生き続けている。
2年後、ヨハンによって巴は救い出されます。
そして須王たちの元に戻ることが出来た巴。
でも、巴が死んだと思い込んでいた須王は組織のリーダーとなっていて、同じ居場所なのに、以前とは違う空気が流れていることに巴は戸惑う。
そんな中でヨハンは組織を抜け、反組織集団を率いて須王に挑んできます。
ヨハンを殺さなければいけない須王。
そしてそんな状況を作ってしまった自分に悩む巴。
ふたりの思いとは裏腹に、ヨハンは着実に事を運んでいくのですが…。
うー切ないなぁ。
ヨハンの愛情は歪んでいるけれど、そんな行動に走ってしまった背景は理解できるし、態度は冷たいけれど、基本的に悪い人間ではない。
それが分かっているから、余計にヨハンの行動を見ているとつらいんですよ。
それは須王も一緒で、立場上ヨハンを処分しないといけないけれど、心の中ではヨハンを救いたいと思ってる。
でもヨハンの覚悟が分かるからこそ、結局、本気で受けとめるしかなかった。
ヨハンの行動は自己満足なんだろうと思うけれど、そうしないと自分の気持ちを抑えきれないという気持ちも分かるし…。
須王と巴の気持ちが真っ直ぐに繋がりすぎていて、それを目の当たりにしたヨハンの歪みはどんどん蓄積されてゆき、その反動がこの事態なんでしょう。
巴とヨハンが対照的で、過酷な状況でも穢れない純真さがある巴に対して、歪むしかなかったヨハンが悲しいです。
巴を間近で見ていたら、例え自己満足だとしても、ヨハンのように力尽くで須王の心に自分を印したいと考えてもおかしくないよね…と同情してしまい、あんなに嫌な奴だったヨハンが憎めなくなりました。

あ…なんだか主人公のふたりからずれた感想になってしまってますね。
巴と須王の関係は、心配するまでもありません。
自分のせいで須王が苦しんでいるという部分では巴は悩んでいますが、それでふたりの愛情が左右されることもない。
今回は、ふたりが再会するまでの2年間巴がどうしていたのか、そしてヨハンの悲しい結末が恋愛よりも重要で、憤りとやるせなさで胸がいっぱいです。
シリーズの中で一番肉体的な痛さもあるので、グロい描写が苦手な方にはきついかもしれませんね。
…今までも散々グロかったので今更かな?(笑)

そんな中での癒しはお布団シーン。
巴は精神的に20歳超えてますが、肉体的には13歳で止まってるんですよ…。
なんて美味しい設定!
最近ショタも美味しく頂けるようになった私としては、このカップルは御馳走です。
(ショタ大丈夫と言っても、やっぱり実年齢が幼すぎると厳しい…)
前回に比べると回数少ないですが、きっちり萌えさせていただきました。

ということで、凍る月シリーズのスピンオフ・須王×巴編の後半。
とりあえずふたりが無事再会できてホッとしましたが、他の部分では胸が痛くて、切ない読後感…。
仕方ないんですけど、やっぱり悲しいですよ。
時系列的には、「花の残像」から2年後になるので、本編よりも未来になります。
本編ではまだヨハンも杏奈もいましたからね…。
その後こんな展開があるのだと思うと、本編を読み返すのがちょっと辛い。
あんなに厄介な忍でさえ可愛く思えてきているので、もう敵も味方もないですよ。
どう話をまとめるのか、そこがとても気になります。
続きが楽しみです!

■シリーズ
スピンオフ含めてひとつの話になっています。順番にどうぞ。
「凍る月~漆黒の情人~」(梁井×光陽)
「凍る月~紅の契り~」(梁井×光陽)
「凍る月~灰色の衝動~」(梁井×光陽)
「花の残像」(須王×巴)
「花の慟哭」(須王×巴)
「銀月夜」(佐倉×銀)
「凍る月~七色の攻防~」(梁井×光陽)
「凍る月~瑠璃色の夜明け~」(梁井×光陽、須王×巴)
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2009.10.02 01:37 | 夜光花 | trackback(0) | comment(0)
            












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