にゃんこのBL徒然日記

BL:ボーイズラブ本の感想ブログ

ザイオンの小枝 :稲荷家房之介

4862636667ザイオンの小枝 (スーパービーボーイコミックス)
リブレ出版 2009-09-10

by G-Tools

「百日の薔薇」と雰囲気が似てますが、こちらの方が分かりやすい。
いろいろと濃いですw
【ザイオンの小枝/稲荷家房之介/SBBC(2009年)】

オススメ:

↓ネタバレあり、caution!

【あらすじ・感想など】
『ザイオンの小枝』Kapitel.1~3
伯爵に拾われ、育てられたユダヤ人の少年。
第二次大戦後、彼は戦犯として追われる伯爵を監禁するのだが…。

名前が出てこないのであらすじを書きづらい…。
ユダヤ人の少年を拾い育てていた伯爵は、ユダヤ人収容所に関わっていた。
その少年は医者となり、大戦後、立場が逆転し追われる事になった伯爵を自分の元に監禁します。
15年間支配され、自分と同じユダヤ人を殺すことに協力させられた、というのが男が伯爵に対して復習をする理由になっているけれど、実は…という話。
収容所とか戦争についての予備知識はあったけれど、冒頭に出てくるノアの方舟の記述(旧約聖書)とか、割礼とか、宗教的な背景についての知識が薄いので、そういった事がどのくらい重要なのかが分からなくて最初は戸惑いました。
攻は伯爵が好きだからこそ裏切られたように感じて、歪んだ執着に走ってしまうけれど、伯爵の心は閉じていくばかり。
伯爵はちゃんと愛情を持っていたんだけれど、不器用だから全然伝わっていないんですよね。
すれ違ってはいるけれど、こうした精神的なやりとりに萌えます。
年の差、下克上、オヤジ受、執着、監禁というキーワードにピンと来た方、そして軍隊、下克上、執着という辺りが「百日の薔薇」と被るので、「百日~」が好きな人にはオススメします!
ただ、エネマなど激し目の描写も出てくるので、万人受けはしないかな…。
私はこいういうの萌えるのでむしろテンション上がりました(^_^;)
それにしても…伯爵の年齢は40代くらいかなと思うのですが、身体が若すぎやしませんかね(笑)

『ザイオンの小枝』肉球編1~3
背景などを補完してくれる番外編。
「百日の薔薇」でも肉球編ありますが、このおかげで話が分かりやすい。
こうして見ると、伯爵はタキとキャラ被るなぁ…。

『Chrysalis』
熱帯雨林で蝶の撮影をするために訪れたコスタリカ。
日夏はそこで、ダグラスという男にガイドを頼むのだが…。

…私、稲荷家先生の非ファンタジーで現代が舞台になっているBLを読むの初めてかも!
若い頃の日夏がとても美形で、こりゃ惚れてしまうよなぁ~とダグラスに同情しました。
綺麗な話でした。

『熱の檻』
政策によって、ユダヤ人は収容所に送られる。
ユダヤ人の使用人であるエルンストは、主人のアルベルトに匿われるのだが…。

またしてもナチ&ユダヤ人という構図ですね(こちらの方が雑誌掲載先ですが)。
アルベルトはエルンストを大切に想うからこそ閉じこめるのだけれど、エルンストにとっては自由のない檻と同じ。
お互いに好意を持っているのに、ふたりの気持ちのベクトルはずれていて、交わりません。
この傲慢な攻が目を覚ますのは、きっと大切な物を失った後なのだろうなぁと思うと切ないです。
この話も好き!

『Paldias』
4Pの短編。
またしてもドイツ人で戦争もの!
でも、この話はほんわかした雰囲気でホッとしました…。
4Pでここまで世界観出すってすごいなぁ。

--
というわけで、稲荷家先生の新刊はとってもドイツな1冊でした!
1話だけ違うけれど、他はナチもの。
BLでナチというと、私は条件反射で茶屋町先生のコミックス「赤の原遊戯」を思い出してしまいます。
私は小説からBLの世界に入ったのですが、最初はコミックスで読むのがどうにも苦手で挫折。(そんな初々しい頃もあったんだなぁ…)
その頃読んだコミックス2冊の内の1冊がそれでした。
あ、挫折したと言っても、別にこの本が面白くなかったとか、そういう意味ではありませんよ。
肌色率は全然高くなかったし。
ただ、その時は直接的な描写を目の当たりにする勇気がなかっただけです。
…前置きが長くなりましたが、兎にも角にもそんな昔の思い出があって、懐かしさを感じたという事が言いたかったのでした。(長々とすみません…)
制服とか、盲目的な信念とか、そういったものがBLと合うなぁと思います!
加えて、稲荷家先生の画がゲルマン系に合っていて雰囲気出てる。
表題作はエロも濃厚で美味しかったです~♪
ストーリーは一見難解そうですが、「百日の薔薇」より人間関係は分かりやすくて、世界観もファンタジーじゃないので取っ付きやすいと思います。
程良く間に小休憩できる短編も入っているし。
面白かった~。満足です!
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ザイオンの小枝
1945年、終戦を迎えるとともにナチス党員の伯爵将校であった男は自決しようとする。しかし、それを止めたのは彼が気まぐれに育て、医師となったユダヤの男だった。「名誉アーリア人」と称された彼は将校を廃屋に監禁し…(ザイオンの小枝)。   表紙はどうみた...

2009.10.30 22:16 | ◆小耳書房◆

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