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不条理で甘い囁き :崎谷はるひ

4344817672不条理で甘い囁き (幻冬舎ルチル文庫)
崎谷 はるひ
幻冬舎コミックス 2009-09-15

by G-Tools

短編で読みやすく、エロ美味しくて、挿絵も萌える。
疲れた身体にとっても効きました!
【不条理で甘い囁き/崎谷はるひ/小椋ムク/ルチル文庫(2009年)】

オススメ:

↓ネタバレあり、caution!

【あらすじ・感想など】
「不機嫌で甘い爪痕」の続編2話収録。

『不条理で甘い囁き』
紆余曲折を経て付き合い始めた羽室謙也と三橋颯生。
忙しい中、愛を深めていたのだが…。

最初は些細なやり合いだったのに、売り言葉に買い言葉で互いに引けなくなって不毛な言い争いをしてしまいます。
謙也はなんとか颯生を宥めようとするけれど、颯生はそれを拒絶してしまう。
しばらくふたりは連絡すら取ろうとしないまま時間が過ぎ、その結果、相手のことを改めて考えることに。
意地を張り、素直になれずにいた颯生も、ようやく自分から動き出します。
でも、気持ちのすれ違いは解消され、甘い生活が戻ってくるかと思いきや、思わぬ問題が謙也に起こっていて…。
という、付き合い始めたふたりの喧嘩話でした。
切っ掛けは本当に些細な痴話喧嘩から始まってますが、往往にしてこういう小さなすれ違いが思いがけない大きな気持ちのズレに発展するものです。
それまでは、颯生がけんか腰にきつい言葉をぶつけたとしても、いつも謙也が引いてその場が治まっていたのに、今度はそうならなかった。
それは颯生が引き際を誤ってしまったから。
颯生が謙也に対して、「何をしても受けとめてくれるだろう」と無意識のうちに油断していたんでしょうけど…。
でもこれはそれだけ颯生が謙也に甘えてるとも言えるわけですよね。
甘えるっていろいろな形があって、使い分けが難しいなぁと思います。
甘えも度を超したらただの我が儘。
実際自分は使いこなせていないので、颯生の言動は他人事とは思えませんでした…。
あ、もちろんこの喧嘩は颯生だけが悪い訳じゃなくて、謙也にも問題はあります。
ここまでこじれたのはふたりが付き合うまでの過程も大きく関わっていて、起こるべくして起こった喧嘩。
お互いの事を知るという意味で、これは通過点です。
小さな不満を募らせて修復不可能な大爆発を起こす前に、こうやってガス抜きして、冷静に相手の存在について考える機会を持つ事は必要ですよね。
ぶつかり合える相手がいるってステキなことだなぁと思います。

とまぁ、喧嘩自体は深刻ではないし、割とあっさり解決の方向に向かうのですが…。
問題は意外なところに発生してました(笑)
いや、笑い事じゃないですね、同性であろうが異性であろうが、カップルにとってこれは深刻な問題です!
恋人が自分の言葉に傷ついて不能になるなんて…!
颯生の場合同性だからまだ対処しやすいかもだけど、これがもし自分の相手だったら、かなり気を遣うし、どうしていいか分からないよなぁ…と想像したら笑うに笑えない(^_^;)
謙也の場合、颯生の愛情とテクニックで無事復活。
その反動で大ハッスルw
むふふふ、美味しく戴きました。
翻弄されている颯生は言うまでもないんですが、今まで以上に余裕のない謙也の様子がすごく伝わってきて萌えました。

『不可侵で甘い指先』
会社の事情で展示会にかり出される日々を送っていた謙也。
ある展示会で、招待客のひとりに気に入られてしまうのだが…。

時計宝飾会社の営業企画部で働いている謙也の仕事は、普段は表に出ることの少ないけれど、会社の事情で展示会の手伝いをすることに。
そこで小池という若い女の子に気に入られてしまうのですが、箱入りで育った小池は少し常識がずれていて、謙也の向ける営業としての親切を誤解してしまいます。
悪意があるわけではないけれど、望めば何でも手に入ると無意識のうちに思っている傲慢さがあって、謙也の戸惑いを無視して突進してくる小池。
立場上どうすることもできずに笑顔でかわしていた謙也も、次第に耐えきれなくなってきて…。
という、今度は(も?)謙也に問題勃発という話でした。
謙也は颯生に小池に関する不満はぶつけませんが、颯生は別ルートで偶然それを知ってしまいます。
それでぎくしゃくするのかと思いきや、今回は颯生は爆発することなく静かに謙也を支えてる。
成長したなぁ颯生…!
『不条理~』での喧嘩が、しっかりふたりの関係を前進させているなぁと感じられて、とても微笑ましかったです。

で、当然謙也はそんな颯生に感激し、再び大ハッスル(笑)
颯生も言ってるけど、草食系に見せかけて謙也はガッツリ肉食です。
だってワンコですから!!
巷では草食系男子が流行っている(?)ようですが、私は謙也のように「草食に見せかけて実は肉食」な人が好みです。
普段草食なのは癒されるけど、ずっとそれでは物足りない…。
謙也みたいな爽やかな肉食系男子は理想的~。

--
ということで、「不機嫌で甘い爪痕」の続編は、ひと山越えて新たなステージに辿り着いたふたりの話でした。
相変わらずツンデレニャンコな颯生は可愛くて、ワンコな謙也との組み合わせがとても微笑ましかったです。
颯生がツンツンしすぎて喧嘩もしてますが、短編なのでぐるぐると考えている場面が冗長にならず、読みやすい。
崎谷先生なので、ネタ的にこれで一冊(しかも分厚く)になってもおかしくないのですが、それだときっと疲れてたんじゃないかなぁ。
読みやすい話で、エッチの比重が割と大きめ。
ムク先生の挿絵で視覚的にも美味しいので、萌え補給したい!という時にピッタリだと思います!
今回、エロにとっても萌えましたw

この続編は2005年に雑誌掲載された表題作+書き下ろしでした。
来年続編が出る予定で、そちらは書き下ろし長編となるようです。
ねちっこくなりすぎるのが少し心配ですが、今から楽しみです!

■シリーズ
「不機嫌で甘い爪痕」
「不条理で甘い囁き」
「不謹慎で甘い残像」
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2009.09.22 01:28 | 崎谷はるひ | trackback(0) | comment(0)
            












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