にゃんこのBL徒然日記

BL:ボーイズラブ本の感想ブログ

アレキサンドライト :山藍紫姫子

4043702035アレキサンドライト (角川文庫)
山藍 紫姫子
角川書店 2006-02

by G-Tools

久々、"直球ど真ん中ストレート"の耽美JUNE作品でございました。
おぉー、なんだか懐かしくさえあるこの雰囲気。
それもそのはず、山藍先生がこの作品を書いたのは1991年。
この文庫版は3回目の刊行です。
1992年白夜書房
1995年コアマガジン
そして、2006年角川文庫から再々出版されました。
「イリス」に続き、山藍先生の両性具有作品のひとつですが、作風は全然違います。
こちらの方が、断然山藍先生のオーラが漂っていました。
【アレキサンドライト/山藍紫姫子/小林文美/角川文庫(2006年)】

オススメ:

↓ネタバレあり、caution!!

あらすじ
流れるような黄金の髪と怜悧に煌く緑潭色の瞳を持つ美貌の貴族シュリルは、隣国の軍人、マクシミリアンに捕らえられた。彼は、妹を死に追いやったシュリルに復讐を企んでいたのだ。シュリルは贖罪のため、マクシミリアンにその身を差し出す。想像したこともない屈辱に翻弄され、貶められるシュリルだったが―。憎しみと禁断の愛に彩られた、官能の美を描く衝撃の耽美ロマン。



【感想など】
アメリス国の貴族であるマクシミリアンは、シュリルの元へ嫁いだ妹のクラウディアが、シュリルによって自殺に追い込まれた事から、シュリルを憎み、復讐の機会を狙っていた。
エスドリア王国の革命派に力を貸し、革命を起こすことによってシュリルを手に入れ、監禁、陵辱したマクシミリアンだったが、次第に二人は強い絆で結ばれていった。
穏やかな日々を送るようになった二人だが、以前からシュリルを狙っていたラモンにより、シュリルは革命後民主化を進めていたエスドリアに戻されることに。
シュリルに執着するラモンは、関係を強要し、両性具有である秘密を公にし、結婚することを求めるが…。

いやー、もう、とても耽美です。
美しいシュリルですが、実は両性具有という秘密を抱えています。
クラウディアを自殺へ追いやってしまった原因も、元を正せばこの秘密故。
それが原因で、幼い頃から親からも疎まれ、暗い人生を送ってきたシュリルの心を、マクシミリアンは癒し、それはいつしか愛へと変わってゆく。
シュリルの中に、マクシミリアンへの愛が無意識のうちに芽生えたことで、苦痛でしかなかった情事が快楽へ…。
開発された後のシュリルは、エロいです。
嫌っているラモン相手にも、身体は反応してしまいます。
なんだか、書いている私の方が恥ずかしくなってきた…。
話の中では短い間でしかない、シュリルとマクシミリアンの穏やかな日々が、後半の山場で、ジワジワきます。
その日々は、お互いの気持ちを一切言葉では表現していないし、お互い気づいていないのですが、そこが後でズキズキきます。
山藍先生の作品は、基本的に毎回ハッピーエンドなのですが、この作品はちょっとドキドキでした。
ここで幸せになってくれなかったら、泣いちゃいますよ。うぅ。

ファンタジーなので、はっきりとした時代設定はありませんが、中世ヨーロッパという感じでしょうか。
エスドリア、ガルシア、アメリスという三国が舞台です。
個人的には、思わず銀英を思い浮かべてしまったのですが…。
エスドリア王国は腐敗していた頃の帝国っぽいので、シュリルはラインハルトを思い浮かべてしまいました…(性格は全然違います)。
一般の銀英ファンの方、すいません。(私も銀英愛してますよ!)
でも、きっと同じ想像をしたヒトは多いと思う…。

約1年に1冊、文庫化されていますね。
「花夜叉」「色闇」、そして「アレキサンドライト」。
次は何を文庫化して頂けるのでしょうか~?
カバーイラストも変わり、挿絵もないのは残念ですが、古い作品は絶版が多いので、文庫化されるのはうれしいです。
しかも、角川文庫。
ルビー文庫じゃないのです。(年齢層の違いかも)
やるね、角川さん。
(でも、本仁戻先生の「エン・エン」はどうにかして下さい。)
関連記事
2006.03.05 19:10 | 山藍紫姫子 | trackback(1) | comment(2)
            

こんにちは、にゃんこさん。
私も何度目かの再読をしてみました。
山藍さんらしい、ノーブルな香り漂う耽美な作品ですよね。
久し振りにJUNEレビューを書きました。
一般書レビューの中に燦然と輝く耽美作品なので、ちょっと場違いかなーと思いつつ、
ブログにもUPしたので、TBさせてくださいね。
でも、なによりも驚いたのは、角川文庫からの再販でした(笑)。
>やるね、角川さん。
同感!!

2006.03.18 22:35 URL | すみか #RUYTVyYs [ 編集 ]

すみかさん、こんにちは。
TB&コメントありがとうございます!
こちらからもTBさせていただきます。

2006.03.19 18:29 URL | にゃんこ #fwkSvwQ6 [ 編集 ]













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これぞ耽美小説『アレキサンドライト』山藍紫姫子
山藍さんらしい、ノーブルな香り漂う耽美な・・・これはポルノグラフィである。タイトルの「アレキサンドライト」とは、光によって緑色であったり紫色に変化する宝石で、作中では、主人公シュリルの両性具有の性を象徴している。1992年白夜書房から上梓、'95年にはコアマガ

2006.03.18 22:36 | 徒然花茶

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