にゃんこのBL徒然日記

BL:ボーイズラブ本の感想ブログ

相思喪曖 -二重螺旋4- :吉原理恵子

4199005285相思喪曖―二重螺旋4 (キャラ文庫 よ 1-6)
吉原 理恵子
徳間書店 2009-06

by G-Tools

3年ぶりの新作ですがまだまだ続きます。
相変わらず尚人に萌え悶えました…。好きすぎる。
【相思喪曖 -二重螺旋4-/吉原理恵子/円陣闇丸/Chara文庫(2009年)】

オススメ:

↓ネタバレあり、caution!

【あらすじ・感想など】
通り魔事件に続き、桜坂が野上に刺されるという事件が起き、篠宮尚人の通う高校は夏休みの課外授業期間に入っても落ち着きが取り戻せないまま。
それでも、そんな事件を経て友人たちとの絆は深まり、学校生活は安定を取り戻しつつあった。
しかし、父親関係の騒動は新たな事件を引き起こし…。

今回の騒動の発端は、2巻で書かれている通り魔事件です。
2巻では、事件の被害者となり怪我を負った尚人が、それによって人気モデルであるMASAKIと兄弟であること、そして複雑な家庭環境がマスコミによって暴かれてしまいます。
それでも、尚人は周囲の支えもあって高校生活に復帰。
続く3巻では、早期に復帰した尚人が、通り魔事件の被害者で精神的な問題から登校できずにいた野上という後輩と関わった事によっておこる新たな事件が書かれていて、その事件で桜坂が刺されてしまいます。
余りにもいろいろなことがありすぎてまとめきれませんね…。
こうしてポイントをかいつまんで書いても波瀾万丈なのですが、実際にはここに関わる人たちの背景や心理、尚人と雅紀の関係などが絡んでくるので、これでもかというくらいドロドロです。
そもそも、このトラブルの始まりは篠宮家の父親が愛人の元に走った事。
その後母親が自殺し、その自殺の真相に絡んで長男・雅紀と妹・沙也加は決別し、三男・裕太は引きこもり…と怒濤の勢いで家庭崩壊していく。
そしてストレスのたまっていた長男・雅紀が弟・尚人への想いを抑えきれずに犯してしまい、ふたりのインモラルな関係が始まる。
その尚人と雅紀の関係がこの話のメインだとは思いますが、3巻あたりからは篠宮家の家庭騒動が軸になって話が進んでいます。
いやぁもう本の中のこととは言え、人間のエゴを目の当たりにすると精神的に疲労しますね。
まぁ、加害者には加害者の言い分や正義があって、容赦なく切り捨てていく雅紀だって決してすべて正しいというわけでもない。
刑事事件としては白黒ついたとしても、誰もが納得する玉虫色の解決方法なんて今更ないのだから、憎しみとか痛みを本人たちが乗り越えていくしかない。
自分の不幸を嘆くばかりじゃあダメなのだと、早く野上や千里、そして瑞希に気付いて欲しいものです。
うーん、今回一番イラッときたのは千里ですね。
瑞希は年相応の反応だと思うけれど、千里はもっと自分の行動を自覚するべきだと思います。
例えお互いに好き合っていても、不倫は不倫でしょ。
どんな理由があれそれを承知で押し通すなら、それなりの覚悟が必要なのでは?
何も知らなかったなんて、そんな言い訳が許される立場じゃない。
そして、もっと慶輔の行動について千里自身考えるべき。
確かに理不尽なバッシングをされている部分はあるんだろうけど、結局それは今まで都合の悪い事実に目を向けようとしなかった報いなんだと思います。
この話に出てくる悪人は、慶輔はよく分からないけれど、他は特別悪人というわけではなくて、誰しもが陥る可能性のある落とし穴に嵌ってしまっただけ。
だからこそ考えさせられます。
今回プロローグとエピローグは沙也加視点で、この先沙也加が波乱を起こしそうな気がします…。
沙也加については、雅紀がその女性特有の粘着質な感情を嫌悪している描写があるんですが、それはすごく同感です。
私も女なのでそういった部分はあるし理解も出来るけど、他人のそういう感情を目の当たりにするのは疲れるんですよね…。
それが嫌だからBLに手を出したという面もあるんじゃないかと思うし。
同族嫌悪?
話の流れ上沙也加の問題は避けて通れないと思うけれど、根が深そうなので、どう転ぶのか不安です。

そんなドロドロの中、尚人の存在は相変わらず癒しですね!
家族の問題や雅紀との関係に翻弄されても、芯のしっかりした無垢な雰囲気は変わらない。
でも、雅紀とのセックスで開放されるとそんな尚人がグダグダになるんですよ。
そのギャップに萌えすぎて鼻血が出そうです…。
はうぅぅう好きだー!!
雅紀が執着して過保護になるのも納得できる。
この巻には円陣先生のコミカライズも収録されていて、その話が分かりやすくふたりの関係を表していて面白かったです(私は聴いてませんが、元々は全サのドラマCDになった話)。
尚人可愛すぎるよ!!
本編中で尚人と雅紀の関係は、雅紀が「好きだ」と伝えてからはかなり安定していて、尚人は近親相姦というタブーに怯えながらも雅紀に精神的に支えられています。
周囲からはしっかり者の優等生と見られている尚人だけど、その裏には雅紀の存在があるんですよね。
元々素直で優しい性格をしているんでしょうが、やっぱり雅紀に愛されていると実感することによって、このトラブルを乗り越えてきた部分があるんだと思います。
始まりはどうであれ、ふたりの間には揺るぎない繋がりがある。
この関係がこの先どう成長していくのか、とても楽しみです。

3年ぶりの新作でしたが、まだまだ話は続きますよ。
この先も読めるのは楽しみなんですが、もう少し早い間隔で出てくれると嬉しい…。
とりあえず、ドラマCDの続編は出ますよね?!
雅紀と尚人は、既に私の頭で自動的に三木さんと緑川さんの声で脳内再生されていましたが、実際にお二人の声で聴きたいです!!
濡れ場で名前を呼ぶシーンの威力がありすぎてドキドキなんだよなぁ…(いろんな意味で悶える……)
兎にも角にも、待ちに待った新作が読めて、円陣先生のコミカライズも読めて大興奮でした!
近いうちに尚人と雅紀に再会できることを祈ります♪


血縁関係覚え書き
shinomiya.png

■シリーズ
「二重螺旋 -二重螺旋1-」
「愛情鎖縛 -二重螺旋2-」
「攣哀感情 -二重螺旋3-」
「相思喪曖 -二重螺旋4-」
「深想心理 -二重螺旋5-」
「業火顕乱 -二重螺旋6-」
「嵐気流 -二重螺旋7-」
「双曲線 -二重螺旋8-」
「不響和音 -二重螺旋9-」
「千夜一矢 -二重螺旋10-」
「悋気応変 -二重螺旋11-」

■外伝(単行本)
「灼視線」

■ドラマCD
「二重螺旋」
「愛情鎖縛」
「攣哀感情」
「相思喪曖」
「深想心理」
「業火顕乱」

二重螺旋 (キャラ文庫) 愛情鎖縛―二重螺旋〈2〉 (キャラ文庫) 攣哀感情 二重螺旋3 (キャラ文庫) 相思喪曖―二重螺旋〈4〉 (キャラ文庫)
深想心理 二重螺旋 5 (キャラ文庫) 業火顕乱 二重螺旋6 (キャラ文庫) 嵐気流  二重螺旋7 (キャラ文庫) 双曲線 二重螺旋8 (キャラ文庫)
不響和音―二重螺旋〈9〉 (キャラ文庫) 千夜一矢: 二重螺旋10 (キャラ文庫) 悋気応変: 二重螺旋11 (キャラ文庫)
灼視線 (二重螺旋外伝)

Chara CD Collection「二重螺旋」 Chara CDコレクション 愛情鎖縛 二重螺旋2 Chara CD Collection 攣哀感情 二重螺旋3 
Chara CD Collection 相思喪曖 二重螺旋4 Chara CD Collection 深想心理(しんそうしんり) 二重螺旋5 BLCDコレクション 業火顕乱 二重螺旋6
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2009.06.30 00:25 | 吉原理恵子 | trackback(0) | comment(2)
            

お久しぶりです、にゃんこさん!。

そしてこれもかなりお久しぶりの続編でしたね…。
もう続き出ないのかと思ってました(苦笑)。

私も尚人に萌えますが、やっぱり2巻あたりが一番萌えた気がします。
インモラルな関係に悩み、拒みたくても拒めてない…そんな状況に苦しんでる尚人が良かったのです。

雅紀との関係を一部受け入れてからは、私の萌えは半分位になってしまいました。

イヤ、それでも面白いですが…。

これからどうドロドロが動いていくのでしょうか?。
裕太の役どころがどうなるのか気になります。
出来れば尚人を守ってやって欲しいです…。
精神的に。


とにかく久しぶりに続編が読めて良かったです。

2009.07.18 19:58 URL | 雪兎 #- [ 編集 ]

雪兎さん、こんばんはー!

前回もかなりの間を置いての刊行だったので覚悟はしてましたが、しかしこのペースで続くとなると一体いつ終わるんでしょうね…。
Chara文庫なので、流石に途中で廃刊なんてことにはならなそうですが(^^;)

確かに、2巻あたりの尚人には萌えすぎて悶えました!
葛藤する尚人がよかったし、なによりその頃が一番雅紀一色でしたもんね。
それ以降は家族問題とかがゴタゴタしすぎて、尚人は他に考えることいっぱいになってしまっている。
そろそろ恋愛面の話も掘り下げて欲しいかなぁと思います。

この先どう展開するんでしょうか…。
裕太は男兄弟だし、反発しつつも一緒に暮らしている分互いの信頼もあるので、なんだかんだ言いつつ尚人を支えてくれるんじゃないかと思います。
しかし…沙也加が。
嵐を呼びそうな気がします…。

不安もありますが、とりあえずこの兄弟の行く末が気になるので、気長に続編を待ちたいと思います!
その前にドラマCDの方もお願いしたい♪

コメントありがとうございました☆

2009.07.20 00:59 URL | にゃんこ #fwkSvwQ6 [ 編集 ]













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