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BL:ボーイズラブ本の感想ブログ

朝から朝まで :一穂ミチ

4344816404朝から朝まで (幻冬舎ルチル文庫)
一穂 ミチ
幻冬舎コミックス 2009-04-15

by G-Tools

面白くないわけではない。
でも今回、何故かあまり私の心は動かされなかったのです…。
【朝から朝まで/一穂ミチ/山本小鉄子/ルチル文庫(2009年)】

オススメ:

↓ネタバレあり、caution!

【あらすじ・感想など】
大学生の羽村結は、朝のニュース番組でバイトを始めて2年余りになる。
慌ただしく過ぎていく時間の中で、結はいつしか局員の後藤京平の存在が気になるようになっていた。
ある日、些細なことで嫉妬したり、ミスをしたりで不安定な気持ちになっていた結に、京平はキスをしてくるのだが…。

テレビ局のバイトは雑用ばかりでこき使われているけれど、結は皆で作り上げていくという現場の雰囲気が嫌いじゃないし、充実感も感じてる。
そしてもう一つの楽しみになっているのが、京平の存在。
報道局社会部の記者である京平は、この番組に週に何度か解説者として出演していて、真面目で落ち着いた仕事は周囲からの信頼も厚い。
結が意識し始めた切っ掛けは些細なことだったけれど、よくしてくれるディレクター・悦巳の友人という事で親しくなり、益々気になる存在に。
そんなある日、落ち込んでいた結に、京平はキスをする。
戸惑う結だけど、自分の弱い部分を知られたり、逆に京平の弱い部分を垣間見たりするうちに、京平への気持ちが恋愛感情だと気付きます。
でも、京平は告白しようとする結に「ごめん」と先回りしてきて…。
結が20歳、京平が28歳。
年齢的に結構差があるし、しかも社会人と大学生ってその差以上に精神的に開きがあると思います。
だから、結が京平に憧れて惹かれていくのは分かるけれど、京平が結をずっと好きだったというのは、それなりの理由がないとしっくりこないんですよね。
しかも結は女の子じゃなく、男の子なんだから。
表題作はその辺りをさらっと流しているので、ちょっと消化不良でした。
そして、真面目な人だからとは言え、相手の気持ちをある程度察している状態で「ごめん」って…そりゃないよ!
勘違いさせても仕方ない。
年下相手にちょっと配慮が足りなすぎるのではーと感じてしまいました。
それだけ京平が恋愛に慣れてないってことなのか…。
一方の結の心の揺れは、初々しさが感じられてよかったです。
結の行動は真っ直ぐで、それは不器用さでもあるけど、自分の悪い部分もしっかり受けとめていく姿は好感が持てる。
高校生ほど繊細でもないけれど、荒削りな若いエネルギーを感じられるこの年頃もいいですね。
高校生より行動範囲も広がって、大学生は好きなことを出来る時間もあるし。
というわけで、京平が結を「気に入る」のは分かるのですが、それが恋愛感情に発展するのはまたもう一押し何かが欲しい。
『between the night』でその辺りは触れられていて、京平が結に精神的に支えられていたという背景もちゃんと説明されてますが…。
キャラが薄いせいか、行動がいまいち読めないせいか、私の中で京平がぼんやりしたままでした。

…うーん、それにしても、京平だけじゃなく全体的に印象が薄かったです。
山場が曖昧だから?
それとも、いろんなエピソードが生かし切れていなかったからか?
涙を誘う場面はいくつかあって、もちろんそれもふたりを形作る要素ではあるのだけれど、それはふたりの恋愛とは別のベクトルなんですよね。
そこがもっと繋がっていたらよかったのかなぁと思いました。

因みに、この雰囲気と分量からするとちょっと意外だったんですが、ふたりの初エッチエピソードがしっかりと入ってます。
表題作に短編2編という構成で、その1編が初エッチ。
なんかこう、もうすこし男同士の戸惑いはないのかとか、堅物の京平が意外と行動力あるなとか他の所が気になって、量の割にエロさを感じませんでした。
初々しい童貞君は美味しいはずなのになぁ。

あ…なんか今回気付くと否定的なことばかり書いてますね…。
評判はよさそうなので、この感想はマイナーかもしれません。
いえ、特別面白くなかったという訳ではないんですよ。
情景描写はすごく上手いなぁと思うし、何気ない日常の中でのちょっとした心の動きにハッとさせられる。
そんなところはやっぱり一穂先生の良さが出ていると思います。
ただ、今回は派手な業界を舞台にしている割に、全体的に薄味な印象でした。
前回の「オールトの雲」がすごくよかったために期待過剰だったかな。
静けさの中にある熱を感じる作品なのかもしれないけれど、「オールト~」で怒濤のように襲ってきた感情の波が、今回はありませんでした。
私はこれを含めてまだ2冊しか読んでいないし、まだまだ引き出しは沢山あるのかもしれませんが、一穂先生の魅力は若い男の子同士の話の方が出るんじゃないかなぁと思います。
ドキドキを求め、次回期待しています!
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2009.05.01 00:37 | 一穂ミチ | trackback(0) | comment(0)
            












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