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BL:ボーイズラブ本の感想ブログ

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オールトの雲 :一穂ミチ

4403522084オールトの雲 (新書館ディアプラス文庫)
一穂 ミチ
新書館 2009-03-10

by G-Tools

1/3くらいを泣きながら読んだ気がします…。
すごくよかった。大切な一冊になりました。
【オールトの雲/一穂ミチ/木下けい子/Dear+文庫(2009年)】

オススメ:

↓ネタバレあり、caution!

【あらすじ・感想など】
お隣同士で、幼馴染みの太陽と流星。
ハーフで物静かだけど頑固な流星は、子供の頃から上手く周囲に馴染めない。
そんな流星の隣にずっといた太陽だけど、別々の高校に通うようになってからは以前より疎遠になっていた。
そんなある日、自分の知らない環境に馴染みつつある流星を垣間見た太陽は、何故か苛立ちを覚えていて…。

あらすじにネタバレ的な要素が含まれているので、知りたくない方はご注意くださいませ。

子供の頃に太陽の隣の家に越してきた流星は、ハーフで綺麗な容貌をしているというだけで浮いてしまうのに、さらに人見知りで頑固な性格なのでなかなか周囲に馴染めません。
そんな流星をずっと見守ってきた太陽は、全く逆の性格で、元気で明るい男の子。
ふたりはずっと一緒にいたのだけれど、別の高校に進学し、隣に住んでいるとはいえたまに言葉を交わすくらいになっています。
でもある日、自分以外の人間に気を許している流星を見てしまった太陽は、複雑な想いを抱くようになり、流星を避けるように。
そんな時、流星の唯一の肉親であった母親が病気で他界。
自分には何も言ってくれなかった流星に、太陽は反発するのですが…。
私、この母親が亡くなった辺りから、ずっと泣きっぱなしでした。
母親が亡くなった事自体も悲しいけれど、自分の気持ちを上手く表現できない流星が、ひとりでずっと抱えていた苦しみを思うと胸が痛くてたまらない。
それに対して、一番近くにいたと思っていた流星が自分に何も言ってくれなかった、という事にショックを受けている太陽の気持ちも分かる。
その後、結局まだ高校生であるふたりが、好き合っていても思い通りに出来ないもどかしさに苦しんだり、家族という繋がりの大切さに気付いたりする過程にも共感する部分が沢山ありました。
でも、私が一番考えさせられたのは、流星にとっての太陽のように、絶望しているときに躊躇わず自分を支えようとしてくれる相手がいるという事です。
深刻な事態であればあるほど、相手に深入りするのは勇気が必要ですよね。
誰が悪いわけでもなく、頑張っても二度と取り戻すことが出来ない人の死という場面においては特にそう。
私は近しい人間を亡くしたことがないので想像でしかないけれど、実際そんな状況になったとき、家族以外で太陽のように飛び込んできてくれる人がいるんだろうか。
逆に、自分が太陽の立場だったら、飛び込めるのかな。
この作品以外でも沢山こんな状況は存在するし、幼馴染みで好きな相手だからこれは当然の行動なのだと言ってしまえばそれまでですが。
でも、高校生のふたりが互いを大切に思い、支え合おうとする姿が眩しかったです。
私も高校生の頃はもっと真っ直ぐだったのかもしれない。
今は色々と考えすぎて、人と関わることに臆病になっているなぁと痛感しました。

最近、私は高校生の恋愛がとってもツボに嵌るんですが、これは歳をとったと言うことなんでしょうか…。
太陽と流星の真っ直ぐさがすごく眩しくて、ふたりの不器用だけど一生懸命な恋愛が微笑ましい。
どんどんいろいろなことを吸収し、成長していくのが感じられるのもよいです。
失ってみて分かる…とよく言いますが、歳をとってこの若いときの時間の大切さに気づけるという事にも言えるんだろうなぁ。
いろいろな意味で切ないです。

この話では、もちろん恋愛がメインなんですが、家族の繋がりが大切にされてます。
流星の家族関係は少し特殊で、太陽の家族はごく一般的。
対照的な2家族ですが、どんな環境にあったとしても、やっぱり家族という単位は特別なんですよね。
世の中には仲の悪い家族だって沢山あってそれぞれに事情があるのだろうけれど、無条件に自分を受け入れてくれる人がいて、自分の居場所があるという事は自分にとって無意識の支えになっていると思います。
まぁ、私がそんな風に思えるようになったのは大人になってからなんですけど。
太陽と流星はそれをちゃんと分かってる。
それがなんだか嬉しいです。
それは言葉で説明されて理解することじゃなくて、自分で感じて気づく物だから。
もうね、流星の家族もそうだけど、太陽の母親がとっても素敵なんですよ。
多分どこにでもいそうな普通のおばちゃんなんだと思うけど、締めるとこはキッチリ締める。
こんな家で育ったから、太陽も真っ直ぐなんだろうなぁ。

あー、こんな感想では魅力を伝えきれない!
感じたことを言葉にするのは難しいですね。
もっと言いたいことは沢山あるように思うのだけれど、上手く表現できません。
まだデビュー間もない作家さんのようですが、すごく惹き込まれるお話でした。
言葉が輝いてる。
全体的に落ち着いてて静かな印象だけど、そこから優しさや熱さやいろんな表情が見えてきてハッとさせられます。
太陽も流星も、他の登場人物も生き生きしてる。
そして、私、海外旅行は何度か行ったことがありますが、ハワイとか南国リゾートには全く興味なかったんですよ。
そんな私がハワイに行きたくなるなんて…! 
最初はこの作風で舞台がハワイ?と疑問に思ったりしたけれど、読んでみると違和感がなくて吃驚です。
兎にも角にも、途中からは泣かされっぱなしで、それ以来なんだか涙腺が壊れ気味。
些細なことで涙が出てくるんですが…こんなに涙もろかったかな私…。
こんなに腐ってますが、ちゃんと私の心の中にも乙女が住んでいたらしいです(オビ参照)。一安心(笑)
大切な一冊になりました。
まだ読んでいないデビュー作も早速探して読みたいと思います!

■シリーズ
「オールトの雲」
「ムーンライトマイル」

オールトの雲 (ディアプラス文庫) ムーンライトマイル (ディアプラス文庫)
関連記事
2009.03.23 00:12 | 一穂ミチ | trackback(0) | comment(2)
            

私もこの本読みました!
確かに3分の1くらい、ちゃんと読めないくらいに涙に邪魔されて…。
なんと言えばいいのか判らないような魅力ある作品ですよね!

リンクフリーとのことでしたので、にゃんこ様のぶろぐをBlogPeopleに入れさせて頂きました…!
私のぶろぐはリンクだけ豪華です♪

2009.04.03 14:06 URL | 亜弓 #u77LlXc2 [ 編集 ]

亜弓さん、こんばんは!

これは泣かずには読めませんね…。
私は無条件に家族ネタに弱いです。
でも、泣くとすっきりするので、たまには思いきり泣ける作品を読んだほうがいいですよね!

リンク報告ありがとうございました~
こちらにもリンクさせていただきましたので、これからもよろしくお願いします♪
それではまた~

2009.04.03 18:45 URL | にゃんこ #fwkSvwQ6 [ 編集 ]













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