にゃんこのBL徒然日記

BL:ボーイズラブ本の感想ブログ

スポンサーサイト :スポンサー広告

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.-- --:-- | スポンサー広告 | TB(-) | コメント(-)

堕ちゆく者の記録 :秀香穂里

4199005099堕ちゆく者の記録 (キャラ文庫)
秀香穂里
徳間書店 2009-01-27

by G-Tools

変わった作品だと身構えて読んだ割には意外と普通だったような…。
いや、でも万人受けはしないと思いますが。
【堕ちゆく者の記録/秀香穂里/高階佑/Chara文庫(2009年)】

オススメ:  評しづらい…

↓ネタバレあり、caution!

【あらすじ・感想など】
ある日、目が覚めるとそこは檻の中だった。
大手アパレルメーカーでデザイナーとして働いていた阿東英司は、1ヶ月のリフレッシュ休暇を社長の石田敬一に囚われたまま過ごすことになる。
英司を「A」と呼び、自身を「K」と呼ばせる石田。
理由が分からないまま自由を奪われ混乱する英司だが…。

突然石田の家に囚われ、檻の中での生活を強いられることになった英司。
食事も排泄も自由に出来ず、英司は極度のストレス状態に置かれます。
行動が理解できない石田に恐怖を覚えながらも、石田に屈してしまったら自分が駄目になると必死に抵抗し続ける英司ですが、それこそが石田の望んだもの。
石田は自分とは違い、健全で平均的な人間、真っ直ぐな精神を持つ人間が追い詰められることでどう変わっていくのか。
それを知るために英司を選び、実験を行っていると言う。
その目的を知り、石田の抱えている闇に触れた英司は、次第に石田に対する感情が変化していきます。
そして、いつの間にか心まで囚われていくことに…。
内容も変わってますが、話の間に「A」の書かされている日記と「K」が書いている日記の記述を挟んだ構成になっていて、それも独特の雰囲気を作ってます。
英司が追い詰められながらも必死に抵抗し、正気を保とうとしているのに対して、序盤、石田がとても無機質に対応している様子が怖い。
でも、一度内面を覗かせた後は、意外とすんなり英司に自分を見せてるかな。
英司はその変化すら不気味に感じていますが、完璧な人間だと思っていた石田の心の闇に囚われてしまいます。
追い詰められた先で英司は自分が渇望していた生き方を見いだし、石田と共に生きることを選ぶ。
それはただ飴とムチを使い分けられたあとに引き寄せられてしまったような恋愛感情じゃなくて、英司が自分で見つけた答えです。
だからこの結末も不自然には感じないのですが…。
でもやっぱり、冷静に考えると「目を覚まして英司!」と言いたくなりますよ。
思考の組立は分かるけど、その前提が何か間違っている気がする…。

石田はよくある傲慢攻じゃなくて、精神的にかなり歪んでます。
でも結局のところ、英司に自分を知って欲しいと思っているんですよね。
英司に対する石田の気持ちは、かわいさ余って憎さ百倍といったところでしょうか。
まったく大迷惑な人です。
私、途中から石田の思考に苛つきまくりでした。
余りにもネガティブ過ぎ…。
確かに不幸な生い立ちではあるけれど、そこから抜け出すチャンスはいくらでもあったんじゃないかと思わずにはいられない。
檻に閉じこめられていたのは、石田の思考の方ですね。
「個人教授」もそうでしたが、今回のラストも閉鎖的です。
本人たちにとってはハッピーエンドなのかもしれませんが、モヤモヤした読後感。
このモヤモヤを狙った話だと思いますが、これは好みの別れるところだと思います。
私は嫌いじゃないですけど。
ただ、今回もっとJUNEちっくなラストかとドキドキしながら読んでいたので、意外と優しいんだ…?と、ちょっと気が抜けてしまった…。
私、確か昔同じようなテイストの話を読んだ気がするなぁと思いながら読んでいたんですよ。(筋は違いますが。それはとっても衝撃的だけど納得できる最期だった)
その話のラストは結局攻が自ら人生の幕を引いてしまっていたので、石田もその選択をしまうのかと心配でした。
流石に今のBLで、しかもChara文庫で死にネタは無理か…。

エロはじっくり責めているという印象が強いです。
石田にとって少なくとも最初の時点では、性的行為は英司を追い詰めるための手段なので、自分が快楽を得るためにやっているわけではありません。
こうやってジワジワ責める展開だと、最後の盛り上がりが益々テンション上がりますね!
最初から全開だと単調になりがちですからー。
それにしても、秀先生はホント乳首好きだなぁ。
私はそこに萌えはないので、ひたすら痛そうだと思ってましたが(笑)
あーでも、私は今回エッチよりも気になるところが…。
英司が尿意を我慢している場面が激しく萌えた…!
石田が最後で優しさを見せてしまったのが残念でなりません(すべき場所でない所でするという事に萌えるので…。ってこれでも相当追い詰めてますが)
しかし、この後この手の描写は出てこないんですが、3日間くらい放置されてた時とか、一体トイレはどうしていたんでしょうか。
それが気になって仕方なかったです。
私、性的行為より、こういった生理現象で精神的に壊れていく方が好きなので、今回その意味では残念でした。
…視点がずれていてすみません…。
あ、挿絵ですごくイメージがふくらみました。
この英司の顔で、この性格で、こんな事やあんな事をされてしまって…なんて考えるとニヤニヤが止まりませんw

ということで、「問題作」とか「実験的な作品」とか、そんな煽りをされていたこの作品ですが、私は身構えすぎたためにあまり衝撃はありませんでした。
面白いかどうかと聞かれると…微妙。
気合いを感じるし、良くできているなとは思いますが、読む人を選びますね。
個人的には、読み応えがあって挿絵も好きだからよし!といったところです。
関連記事
2009.02.20 10:02 | 秀香穂里 | trackback(0) | comment(4)
            

木原先生の崩れ方を知っていると
何を見ても中途半端に見えますよね。
閉じ込めてアレをするのは、フレジルだったかしら。
あれに比べれば、これなんか
とても健全に思えてしまいますね。
だって、怖くもない。
人間の執着の怖さをまざまざと感じないと
この手のものはごっこになってしまうのですよね。まあ、そのぐらいが良いという編集者の考えなんでしょうね。
木原先生のはもう病気としかいえない人たちの物語が多いから、健全なもの(?!!)を読むと毒が足りない感じになってしまう。

こういう状態を腐ったというのですという自覚はありますよ。
でも、妄想するだけならば許されますよね。
エロはさておきグロは嫌いだったんだけれど
最近はどこが線引きなのか分からなくなってしまいました。木原先生の悪影響です。

話が飛んですみません。この本だって青少年向き健全BLではないわけですけれど。

2009.02.21 23:11 URL | mudanahibiwokasanete #EO0B5AXI [ 編集 ]

mudanahibiwokasanete さんに同感です。
こういうの、雰囲気で書くと見抜かれてしまうと思うんです、昨今のBL読者は聡いので。
下手すると墓穴掘ってしまう…木原さんのように覚悟を決めるか、はたまた榎田さんのごとく巧みに隠すか。書き手の底力を、これ読んで考え直してしまいました。
まぁ、秀作品の読み手が限定されたとしても本人や編集さんがそれでいいのなら、後発はいくらもいるし、読み手はかまわないんですけどね(^^)。
すごく含みのあるシンパシックなレポでしたので思わずコメントさせていただきました。
ありがとうございました!

2009.02.21 23:35 URL | nora #ZK/TaodE [ 編集 ]

mudanahibiwokasaneteさん、こんばんは!

木原先生のフラジール。
あれはもう何というか凄すぎて、あれと比べたらすべて霞みます…。
木原先生はいろいろな面で容赦ないので、私はどうしてこの本を読んでいるんだろう…と、自分で自分がよく分からなくなることがあります(^_^;)

この手の監禁ものをシリアスに書くとなると、ホラーかJUNEかどちらかの方向性になるんじゃないかと思います。
木原先生はホラー(と言ったら語弊があるかもしれませんが…)路線でしょうか。
秀先生はJUNE路線を目指しているのだと私は解釈しましたが、どちらにせよ、少し物足りないですね。
難しい!

コメントありがとうございました。
いろいろと考えさせられます!

2009.02.22 23:39 URL | にゃんこ #fwkSvwQ6 [ 編集 ]

noraさん、こんばんは~

好きなテーマを好きなように書ける作家さんはそれほどいないだろうなとは思いますが、書かせるなら書かせる方も覚悟を決めて欲しいなぁと私も思います!
この本がどれくらい秀先生の書きたいように書けているのかというのは分かりませんが…。

作家さんが本気であればあるほどやはりこちらもそれなりに意気込んで読んでしまうので、なかなか上手く感想を書けなくてもどかしいです。

コメントありがとうございました(^^)
又是非どうぞ~

2009.02.22 23:46 URL | にゃんこ #fwkSvwQ6 [ 編集 ]













管理者にだけ表示

トラックバックURL↓
http://macnyanko.blog22.fc2.com/tb.php/673-8837c7da

最近の記事

プロフィール

Author:にゃんこ
漫画も読むけれど、やっぱり小説が好き! 小説を中心にBL本の感想を書いています。

このBlogについて:Read me

日記&一言感想
→ にゃんこ雑記
お知らせ用twitter
お知らせ
中の人はこちら
つぶやき

Twetter

RECOMMEND

参加させていただいています!

【このBLがやばい!2019年度版】
(漫画中心に小説、CD含めBL全般)

【はじめての人のためのBLガイド】
(ほぼ漫画のみ)
はじめての人のためのBLガイド

作家さん別感想記事リスト

Comment

Trackback

サイトリンク

BL Novels TB

BL Comics TB

BL×B.L.People


お役立ち


with Ajax Amazon

メールフォーム

基本的にレスは雑記の方でしています。数日経っても応答がない場合は送信エラーの可能性があります。「取扱説明書」を参照してください。

名前:
メール:
件名:
本文:

RSSフィード

| ホーム |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。