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犬と小説家と妄想癖 :高遠琉加

4835215982犬と小説家と妄想癖 (ビーボーイノベルズ)
高遠琉加
ビブロス 2004-06-16

by G-Tools

今まで読んだ作品とは違って可愛らしい話でちょっと吃驚。
でもすごく面白かったです!
【犬と小説家と妄想癖/高遠琉加/金ひかる/BBN(2004年)】

オススメ:

↓ネタバレあり、caution!

【あらすじ・感想など】
小説家の不破明良と数学教師の鮎川智久は、大学時代からの友人同士。
卒業後も親しくしていたが、ある日鮎川を庇った不破が階段から転落し、利き手を骨折してしまう。
締め切りを抱えている不破のため、仕事を手伝うことになった鮎川だけど…。

小説家とは言っても、不破は官能小説家。
不破の代わりにワープロを打つことになった鮎川は、卑猥な言葉を友人の不破から聞かせられる羽目になり、いたたまれない気持ちでいっぱい。
しかも、今では冗談で無かったことになっているけれど、鮎川は以前不破にキスされたという過去がある。
見て見ぬふりをしてきた不破の気持ちに、再び心を乱される事になる鮎川は…。
相手の気持ちは知ってるけど、それを受け入れる勇気はなく、でも手放すことも出来ない。
でもそんな曖昧な関係にも限界がきてしまう。
という、図式としては簡単な話です。
奥手な鮎川は、不破の事を必要としながらも、相手の気持ちにも自分の気持ちにも向き合う勇気がもてません。
キスされたときに見た、普段とは違う不破の生々しい一面。
友人だった不破のそんな姿が、鮎川にとっては恐怖な訳です。
いや、不破が怖いというより、それによって気持ちが乱される事が怖いのかな。
そう思っている時点で、不破のこと好きってことなんじゃないかと思うのですが…。
不破に惹かれているけれど、恋愛初心者の鮎川はそれを自覚できていません。
確かに、普段と違う一面を晒し合うのって勇気がいることですよね。
そうやってお互いに理解し合っていくのが恋愛なんでしょうけど。
難しく考えなくても自然と相手に自分を晒せる人もいるんでしょうが、鮎川は元々そういう性格じゃないし、相手が男だし、友人だし…で、いろいろ混乱してしまう。
自分も鮎川タイプの人間なので、鮎川の戸惑いはすごく理解できるなぁ。
こういう事って、考えれば考えるほどどうしたらいいのか分からなくなってしまう。
ただ、男女の場合は表面上の気持ちだけでとりあえず関係は成り立ってしまったりするけど、男同士だとそう簡単にはいかないと思うんです。
元々ゲイでセフレみたいな関係を割り切れる人ならともかく、セックスって日常とは違うスイッチが入って行う行為なわけですよ。
それを男同士でするって、かなりハードル高い…。
で、気持ちを誤魔化してエッチしても、結局何の解決もしないどころか、益々どうしていいか分からず相手に壁を作る事になったりしてしまう。
不破と鮎川はお互いに思い合っているけれど、その気持ちが上手くかみ合わないまま関係だけが先行してしまうことになるのでした。

肉体関係が簡単に成立してしまいがちなBLではあまり焦点が当たらないけれど、恋愛の基本的なところが話の中心になっていて、「あぁそうなんだよね…」と思わされる話でした。
自分の嫌なところを出さなくても友情は成り立つけれど、恋愛は普段表に出さない所まで晒して信頼関係を築く作業が必要ですよね。
人によりその程度は様々ですが。
相手に深入りすることって楽しいことばっかじゃないし、自分の醜い気持ちに直面することもある。
それってとってもパワーが必要で、鮎川のように守りに入りたくなる気持ちもよく分かります。
でも、欲しいものがあるなら、自分から逃げてちゃダメでしょ。
鮎川がそれに気付くまでの過程がもどかしくて焦れったいけど、気付かされることも多かったです。
自分自身まだまだ未熟者ですからー。
年を取ると、ごまかし方とか逃げ方とか、無駄な知識が増えてダメですね…。
初心忘るべからず。

絡みは多くないです。
最後のエッチも、特別濃いという訳ではない。
なのに、そこまでの過程でかなり鮎川に感情移入してるせいか、恥ずかしがる鮎川にやたらと萌えました…。
普通のエッチなのに何故こんなにドキドキするんだ!!
不破の喜ぶ様子も微笑ましいんですよね。
ずっと鮎川視点なので不破の気持ちが深く描写されている訳じゃないんですが、鮎川だけじゃなく、いつの間にか不破にも結構感情移入してました。
不破が鮎川の相手でホントよかった!
普段「萌え!」とか「エロ!」とか叫んでいますが、行為じゃなく、気持ちで萌えさせられるエロって少ないです。
よいエロを読ませていただきました♪

だらだらと書き連ねてしまいましたが、とにかく面白かったんです!(シンプルすぎ・笑)
高遠先生は「体温低めの文章で胸をギュッと掴まれるような話を書く作家さん」という認識があるのですが、こういう可愛い話も書かれるのですね。
でもやっぱりドキッとするような描写もちゃんとある。
多分、目の付け所がすごくいいんだと思います。
好きだなぁ。

P.S.
この本をオススメして頂いた、秋月さん、tatsukiさん、ありがとうございました!

■スピンオフ
「捨てていってくれ」
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2009.02.18 09:12 | 高遠琉加 | trackback(0) | comment(0)
            












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