にゃんこのBL徒然日記

BL:ボーイズラブ本の感想ブログ

華園を遠く離れて :鈴木あみ

4592874943華園を遠く離れて (白泉社花丸文庫)
鈴木 あみ
白泉社 2006-12

by G-Tools

今まで登場した4カップルの後日談。
うーん、花降楼が舞台だからこそ面白いシリーズだと思います。
【華園を遠く離れて/鈴木あみ/樹要/花丸文庫(2006年)】

オススメ:

↓ネタバレあり、caution!

【あらすじ・感想など】
吉原にある男遊廓・花降楼の色子たちの後日談。

恋路〈旺一郎×蕗苳編〉
伊神旺一郎が幼馴染みの長妻蕗苳を身請けして2年半。
ふたりで蕗苳の実家の旅館を再建するため奔走し、ようやく営業を再開できることになった。
蕗苳の希望で休学していた大学に復学していた旺一郎は、営業再開のその日、2ヶ月ぶりに蕗苳の元を訪れるのだが…。

シリーズ第1弾のカップルだというのに、このふたりは少々影が薄いですね…。
他がインパクトありすぎなんでしょうか。
でもちゃんと身請け後の未来が描けているカップルなので、後日談としてはしっかり内容があって、その点ではちゃんと存在感があります。
サービスシーンは露天風呂エッチでしたw

弄花〈蘇部×忍・御門×椿編〉
蘇部に身請けされ、身の回りの世話をしている忍。
そんな忍の元に、ある日花降楼で一緒だった椿が訪ねてくる。
暴力団組長である御門に身請けされた椿は、喧嘩した勢いで家を飛び出してきたのだと言うのだが…。

忍も椿も、身請けされてからは奥さん的な立場で家を守ってます。
ただ、健気に細かいところまで気を回す忍と違い、椿は姐さんとして組員を従えワガママ放題。
御門は気を悪くするでもなく見守っているのですが、そんな態度に自己主張の強い椿は苛々が募って爆発。
家を飛び出したはいいけど行き場もなく、忍の家に行くのだけれど、そこでは忍と蘇部の甘い生活を目の当たりにすることに。
椿は素直じゃないし、大胆な行動をするから扱いづらいんだけど、根はいい子なんですよ。忍のことも御門のことも大好きなんですよ。
椿が意地になればなる程可愛いんですが、御門も同じように思ってるんでしょうね。
このふたりの関係が結構好きです。
そして、忍と蘇部は…甘過ぎるよ! 
常識人の顔をしてるのに実は結構変態なんじゃないかと思われる蘇部と、健気な忍という組み合わせがエロでした。

溺愛〈綺蝶×蜻蛉〉
身請けされる事になっていた所を綺蝶が攫い、綺蝶の実家である北之園家に囲われることになった蜻蛉。
犬猿の仲だった今までの距離を埋めるかのように、綺蝶は蜻蛉を溺愛するのだが…。

このふたりの本編である「愛で痴れる夜の純情」では、綺蝶が蜻蛉を攫ったところで話が終わってます。
北之園家の子供だということが発覚し、蜻蛉より先に花降楼を出た綺蝶は、半ば意地と諦めで身請け話を受けることになっていた蜻蛉を攫います。
で、北之園家に蜻蛉は囲われてるんですが…。
家事をするでもなく、ひたすら抱かれているだけの生活。
流石にずっとこのままって訳ではないと思うけれど、綺蝶のあまりの優しさに「それでいいのか」と疑問がわいてしまうなぁ。
ま、この話は本編で出てこなかった、気持ちが通じた後の甘い生活を堪能するという意味ではとても美味しいと思います!
ただ、その後ちゃんと生活しているところも見てみたい。

--
ということで、4組のカップルの後日談でしたが…。
蕗苳以外の3人は、身請けされた後も結局女的な立ち位置なんですよねぇ。
髪も長いままだし、女物の着物だし。
大正時代の設定ならともかく、ミラクルとはいえ現代設定なのになぁ。
そこに違和感があって、どうも素直に楽しめない…。
もう働いてる訳じゃないんだから男に戻ればよくない?
忍は奥さん、椿は姐さんになってるからまだしも、蜻蛉に至ってはただの愛人にしか思えないんですけど。
働け! 君たち働きなさい!
養われてることに疑問を持ってください!
私は遊廓モノ興味ないんですが、花降楼シリーズは好きです。
遊廓なのに身体を売ってない…なんて力業で乗り切ることもなく、ちゃんと身体売って、その上で恋愛してるところが潔いし、強引な設定もエンターテインメントとして納得できる魅力があるから。
でも話が遊廓を出てしまったら、今まで花降楼シリーズで楽しく思っていた世界観の枠から出てしまうんですよ。
そうすると、今まで受け入れていた所に疑問を感じてしまう。
遊廓の中では囲われる存在であることに疑問を感じないけど、外の世界に出たらそれはやっぱりおかしいでしょ。
私はBLでそういう関係はイヤだ…。
だから、蕗苳の話はいいけれど、それ以外はモヤモヤした気持ちが残りました。
キャラクター自体は好きだし、エッチは美味しいんですけどね!

このシリーズは花降楼が舞台だからこそ面白いんだと思います!

■シリーズ
「君も知らない邪恋の果てに」旺一郎×蕗苳
「愛で痴れる夜の純情」綺蝶×蜻蛉
「夜の帳、儚き柔肌」蘇部×忍
「婀娜めく華、手折られる罪」御門×椿
「華園を遠く離れて」蘇部×忍、御門×椿、綺蝶×蜻蛉
「媚笑の閨に侍る夜」
「白き褥の淫らな純愛」
「愛しき爪の綾なす濡れごと」綺蝶×蜻蛉
「たし甘き蜜の形代」

■コミカライズ(樹要先生)
「愛で痴れる夜の純情-禿編-」
「愛で痴れる夜の純情-傾城編-」
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2008.11.20 01:35 | 鈴木あみ | trackback(0) | comment(0)
            












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