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倒錯者Aの功罪 :綺月陣

4877249443倒錯者Aの功罪 (ガッシュ文庫)
綺月 陣
海王社 2008-09-27

by G-Tools

ktkr! ここが読みたかったのよ!
綺月先生ステキだ~。
【倒錯者Aの功罪/綺月陣/榎本/ガッシュ文庫(2008年)】

オススメ:

↓ネタバレあり、caution!

【あらすじ・感想など】
渋谷警察署の刑事・東間永司は、ある日暴力事件で連れてこられた若い男・雨宮嵐の取り調べを担当することに。
頑なに口を閉ざす雨宮嵐に対し、東間は暴力で強引に聞き出そうとしていた。
しかし、いつしか東間は嵐に惹き込まれ、犯してしまう。
負い目を感じた東間は求められるまま家に連れて帰るのだが、その日から東間の生活は一変し、崩壊していく…。

嵐は大企業の社長の息子で裕福な生活をしているけれど、親の愛情には恵まれず、横暴な父親に反発するばかり。
母親の自殺を切っ掛けにその気持ちが爆発し、ついに家を飛び出します。
そして自暴自棄になっていた時出会った東間に、嵐は一瞬で惹かれてしまう。
貪り合うように互いの身体を求め合い、自分が生きている事を実感する嵐。
その欲求は収まるところを知らず、東間の生活を乱し始めます。
一方の東間もまた、嵐との関係に溺れていく。
でも、東間はその行為に対する後ろめたさを捨てきれず、次第に加熱していく嵐の執着に限界を感じるように。
それは嵐に対する恐怖でもあり、自分が嵐を殺してしまうかもしれないという恐怖でもある。
そんな東間の逃げ腰の姿勢を感じとった嵐は、東間を自分だけのものにするため、爛れたセックスを記録したデータを警察に送ってしまう。
それによって社会的立場を失った東間は限界を感じ、嵐の前から姿を消します。

前作「倒錯者Aの告白」の過去のエピソードです。
こ、ここが知りたかったのですよ私は…!!
前作では過去のこととして描かれている関係がすごく印象的で、この頃のふたりの話が読みたいなぁと以前から思っていたのです!
続編は楽しみだったけれど、「まぁケンカしつつも甘い生活を送ってるふたりのその後かなぁ」と漠然と考えていたので、購入後あらすじを読んで興奮しました。
これよ! これが読みたかったのよ!!
そして、内容も期待を裏切らず濃厚でした。

このふたりの着地点は既に前作に描かれているので、ここでは出会いから、その後ひたすら堕ちていく過程がメインです。
私は前作の感想で「嵐は一緒に堕ちながらも、それを冷静に受けとめている部分がある」と書いたのですが、そんなことはありませんでしたね…。
理性が残っていたのはどちらかというと東間の方で、自ら堕ち、深みに嵌ろうとしていたのは嵐でした。
嵐は愛情に飢えていて、自分を欲し、罰してくれる人を求めていた。
東間は元々ノーマルな人ですが、おそらくその時心に隙間があり、目の前に現れた飢えた嵐と波長が合って泥沼に嵌ってしまったんでしょう。
でも結局互いに相手のことを見てはいなくて、理解しようとしていなかった。
だから関係が歪んでいることに気が付いても、修正の仕様がありません。
嵐は東間に執着し、全てを「愛情」という幻想に帰結させ、現実を見ようとしない。
そして東間は、そんな嵐の狂気から逃れるには「嵐を殺す」か「自分が逃げ出すか」という選択肢しか出てこないくらい追い込まれている。
東間がもっと精神的に強ければ、もっと早く軌道修正できたんでしょうけど…。
結局、二人の弱さが招いた事態なんですね。
端々から感じるのだけれど、嵐は飄々とした外見とは違って時々言動が幼くて(仕草ではない)、中身は純情な男の子でした。
その危うさに魅了されてしまった。

前作を読んだ方なら分かっていると思いますが、過去編という事は、つまりエロはとっても濃いという事です。
ひたすら「変態」で「SM」です。
スカあり、カテーテルあり、剃毛あり…めくるめくエロの世界。
美学のあるようなSMではなく、汗にまみれどん欲に貪り尽くすSMという感じ…。
「倒錯者」ふたりが憑かれたようにやりまくってる。
暴力も満載なので、苦手な人は全然受け付けない内容だと思います。
私は大好きなのでニヤニヤしちゃいましたが! 萌・え・るw
どんなに淫らになろうとも、嵐が羞恥心を忘れずにいる所がよいです。
まぁ、これで羞恥心を忘れてしまったら只の動物ですが…(^^;)
東間の変態ぶりも相当で、いっそ心地いいくらいでした~w
ヘタレだけど、その変態さは賞賛に値する(笑)

ということで、まさかの「倒錯者A」の過去編。
前作では第三者の視点でしか描写されていなかったふたりの過去の関係を、互いの視点から知ることができ、ふたりに対する印象が変わってきました。
嵐の強さはこの挫折があってこそのものだったんですね。
東間が出ていってしまってからの嵐の精神状態と、その後の家族とのやりとりが痛くて痛くて…。
私はトラウマとか発作とか、その手の状況に弱いです。
その経験によって成長した嵐と違って、すでに大人だった東間は変に自分を誤魔化す事が出来てしまい、うまく消化できずにずっといたのだなぁ。
ヘタレたまま…。ダメな男ですね!(笑)
運命的に出会いながらも破滅に向かうしかなかった二人の話だけれど、その後の再会を知っているから安心して読めました。
最後は現在の幸せな二人の様子で締めくくられているし!
愛憎劇もエロもガッツリ楽しませていただきました。
ここまで書いてくれるとは…期待以上です!
しっかし、この話がまさか商業誌で出てくるとは思いもよりませんでしたよー。
ガッシュの編集さんの男前な決断に万歳!
そして、綺月先生がステキすぎる…!
ありがとうございました!
これからも突き抜けた作品を待っています♪
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2008.09.30 09:32 | 綺月陣 | trackback(0) | comment(0)
            












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