にゃんこのBL徒然日記

BL:ボーイズラブ本の感想ブログ

薔薇色の人生 :木原音瀬

4862634222薔薇色の人生 (B-BOY NOVELS)
木原 音瀬
リブレ出版 2008-07-18

by G-Tools

久しぶりに木原先生の作品を楽しく読めた気がする…。
優しい気持ちになれるステキな作品でした!
【薔薇色の人生/木原音瀬/ヤマシタトモコ/BBN(2008年)】

オススメ:

↓ネタバレあり、caution!
愚かな生き方のせいで、家も家族もなくしてしまった百田。生きていても仕方がないと自棄になりかけた時、偶然通りかかった警官に制止される。生真面目な正論に腹を立て、その警官・浜渦に「抱かせろ」と無理難題をふっかけるが、彼はすべてをなげうち、百田を救ってくれたーー。彼のために生きることを誓う百田だったが…。(表紙裏あらすじより)

【あらすじ・感想など】
百田は高校時代にぐれて、暴走族に入り、覚醒剤に手を出して刑務所に。
その後もズルズルと抜け出せなくて、結局前科三犯。二度の服役。
ようやく心を入れ替えて再出発しようとしたときは時既に遅し。
両親は亡くなって実家は既に無く、唯一の肉親である兄には縁を切られてしまう。
生きる意味もなく、自分を待つ人もいない。
ダメな自分に嫌気が差し、死のうとする百田ですが、それを止めたのは通りかかった警官・浜渦。
浜渦は浜渦で自分の生き方に悩んでいたこともあり、半分意地になって百田を引き留め、言われるまま「責任を取る」ために百田に抱かれます。
色事に疎い浜渦はその時まだ童貞。
勢いで抱かれた堅物の浜渦も、流石にショックを受けます。
でも、百田を立ち直らせないと自分の中の決着もつかないから、その後も浜渦は百田との関係を続けます。
いつの間にか百田の気持ちは好意に変わり、戸惑いながらも浜渦もその気持ちを受け入れ、自分も百田が好きなのだと自覚するようになり、二人は恋人同士に。
そんな過去を経て、今は穏やかに熱い日々を送る二人。
でも自分が浜渦の恋人である事に自信を持てない百田は、少しでも役に立とうと危ない橋を渡るのですが…。

百田は前科もあるうえに不細工で、全然もてるタイプではないです。
でも、優しくて人に好かれる。
それは彼がどん底を知っているからこそなのかな。
そして、百田が浜渦と出会って信頼関係を築けたのも、そこに幸せを感じられるのも、これまでの経験があったからこそなんですよね。
平坦な人生を送っていると、幸せという感覚に鈍感になっていて、気付かないことも多いんじゃないかと思う。
どん底を知っているから、幸せを噛みしめられる。
辛い時間も無駄じゃないってことでしょうか。
もちろん百田の過去は褒められた物じゃないし、それを招いたのは自分の愚かさなのだから同情する余地はありません。
どん底に堕ちた人が皆立ち直って、百田のようになれる訳じゃないですしね。
うーん、百田の生き方を羨ましいとは思わないけど、何もない人生もつまらない。
難しいなぁ。
百田から見たら堅実に生きている浜渦だって、不器用で悩みを抱えている訳だしね。

エロは特別目立って濃いわけじゃないけど、激しく萌えました…。
浜渦みたいな草食動物系の男が、セックスでメロメロになっている姿が私は大好きだ…!

ところで、なんかこのキャラクター知ってる気がする…と思ったら、「不細工特集」で番外編の『年上の恋人』を読んでいました。
本編が気になっていたので(という割に忘れてたけど)、今回書き下ろしを含め、二人の馴れ初めからその後まで知ることが出来て嬉しかったです。
先輩刑事の甚呉もすごくいい味出してましたw
そうか、パイ○リ好きか(笑)

生き様や性格は全然違う二人だけれど、お互いに相手を必要とし、必要とされ、支え合っていて、読んでいて羨ましくなりました。
木原先生の作品って、どれも人間臭くて、時には見たくない部分まで見せられて、私は読んでいて「何が楽しくて自分はこの本を読んでいるんだろう…」と思ってしまうことが少なくありません。
嫌いじゃないけど、大好きというほどでもない。
自分の気持ちに嵌ると、グワーッと感動が押し寄せたりするんですが…。
この作品は、『檻』シリーズに通じるところのある話ですが、『檻』シリーズより穏やかで明るい雰囲気でした。
読んで、優しい気持ちになれる。
ヤマシタ先生の挿絵もすごく合ってますねー。
百田のくずれ具合や、浜渦の几帳面そうな顔がリアルに想像できて、なんだか似た風貌の人を見かけたらつい思い出してしまいそうですよ(笑)
面白かったです。オススメ!
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2008.07.28 01:51 | 木原音瀬 | trackback(0) | comment(6)
            

こんにちは、にゃんこさん♪
優しい気持ちになれる木原本ですか! それは珍しいのでは…。

>「何が楽しくて自分はこの本を読んでいるんだろう…」

同感です。読後が苦しくなるし。
だから最近は木原さんの作品は遠巻きにしていたのですが、にゃんこさんの記事を読ませていただいて、絶対読まねば!と握りこぶしです。

読んだらトラックバックさせて下さいねー。
って、これから買いに行くんだけど(笑)。

2008.07.29 11:09 URL | sumika #RUYTVyYs [ 編集 ]

はじめまして!
感想を読んで、是非とも読みたくなりました。

2008.07.29 22:26 URL | みつ #- [ 編集 ]

sumikaさん、こんにちは~

木原先生は毎回構えて読んでしまいますよね(笑)
痛さが満足感に繋がることもありますが、続けて読むとヘコみます…。
なので、私はとりあえず新刊しか追ってませんi-201
今回は痛い部分もありつつ、そこは過去の話で、現在では幸せいっぱいの二人なので気持ちが楽でしたよー。

もう読まれている頃でしょうか?
感想お待ちしています♪
ではでは~

2008.07.30 09:47 URL | にゃんこ #fwkSvwQ6 [ 編集 ]

みつさん、初めまして!

木原先生は時々思わぬダメージを受けるのでドキドキなのですが…この作品はオススメですよ!
二人が羨ましくなりました。
新書な上に分厚いですが、是非どうぞ♪

コメントありがとうございましたw
それではまた。

2008.07.30 09:50 URL | にゃんこ #fwkSvwQ6 [ 編集 ]

読みました。ほぼ一気に。読みやすいし、幸せだし、木原先生の痛い小説とは大違い。モモちゃんとロンちゃんの物語がもっともっと続いてほしくなるカップルですね。私は美しい人なんかよりも楽しく読みました。木原先生はシリーズ物ってありましたっけ。榎田先生はよくあるのだけれど。(あった、あの痛いflower シリーズがあったっけ)

人を好きになるのは男も女も関係ないという甚呉の言葉が好きです。本当はありえないスティエーションなのに、それをスラっと読ませる木原先生の筆力のすごいと思い増したよ。

私も木原先生のパスできず買います。そして、どうしても手放せない。剛しいら、榎田尤利 先生のも結局手放せません。それに、水原とおる先生とかわい有美子先生が加わりそうなので、家はBL本で一杯になりそうです。

今日は100冊ほど売り払ったのにも係わらずでス。

2008.07.31 22:46 URL | mudanahibiwokasanete #- [ 編集 ]

mudanahibiwokasaneteさん、こんにちは~

私も「美しい人」より楽しく読めました。
木原先生って、軽めかな?と思うとドロドロした部分を挟んできたりするので、油断できません…。

木原先生でシリーズもの…。
私は最近の作品しか読んでいないので、全然把握していませんが、「箱の中」「檻の外」は一応シリーズでしょうか。
「flower」は新装版を途中まで読んだような読んでいないような…。
記憶が曖昧なのですが、痛くて挫折したかもしれません(^_^;)
シリーズ物が多い作家さんもいらっしゃいますが、木原先生は少なそうですね。

私の家も本がいっぱいですよ…。
処分できずに困っています(笑)

コメントありがとうございました。
それではまた~

2008.08.01 10:41 URL | にゃんこ #fwkSvwQ6 [ 編集 ]













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