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大人は愛を語れない :崎谷はるひ

4344813545大人は愛を語れない (幻冬舎ルチル文庫 さ 2-15)
崎谷 はるひ
幻冬舎コミックス 2008-06-16

by G-Tools

「絵になる大人になれなくても」のスピンオフ。
どうも私、劇団モノって苦手です。理由は特にないんですが…。
【大人は愛を語れない/崎谷はるひ/ヤマダサクラコ/ルチル文庫(2008年)】

オススメ:

↓ネタバレあり、caution!

【あらすじ・感想など】
東京で極貧生活をしながら舞台俳優を目指している大学生・湯田直海(19歳)。
人気の劇団『ラジオゾンデ』のオーディションを一ヶ月後に控えてた12月のある日、直海は住んでいた格安アパートを追い出されたうえに殴られ、ゴミ捨て場に放り出されてしまった。
そんな直海を拾い、介抱してくれた宮本元(35歳くらい?)という男は、親切だが掴み所のない男で…。

「絵になる大人になれなくても」のスピンオフ作品ですが、劇団で繋がりがあるだけなので、前作を読んでいなくても大丈夫です。

直海は親の反対を押し切って役者を目指しているため、学費以外の仕送りは一切無く、バイトと稽古と講義に走り回る毎日。
取り壊されることになったアパートを追い出されしまった直海は、自分を助けてくれた宮本の家に居候させて貰うことになります。
宮本は居酒屋のオーナーですが、店のことはバイトの大学生・中垣に任せっきり。
フラフラと自由気ままな生活を送る自由人。
そんな変わった男を、直海は次第に意識し始めます。
でも、宮本は直海に本心を見せない。
優しいけれど、心の中には立ち入らせようとしない宮本に、直海は宮本の抱えている暗い部分を感じて、自分の気持ちをぶつけられません。
宮本は、ある出来事を切っ掛けにエリート街道から脱落しています。
時間が経ち、表面的には立ち直っているけれど、今でも人間不信は根深く残っていて、直海の気持ちに気付いていても受け止められない。
そんな宮本の心を、直海の夢に向かって突き進む姿や何度転んでも立ち上がるがむしゃらな姿が、ゆっくりと変えていく…という話でした。

直海がすごく若いですね…。
年齢もだけど、その行動が。
稽古もバイトも大学もあって、毎日忙しくてテンパってる。
夢に向かって一生懸命頑張っている人はもちろんすごいなぁと思うけれど、実際そんなに好意的に受け入れられない場合も多いんじゃないかな。
中垣が直海にキレる場面があるけれど、私も同じ事を思っていたことありますよ。
この作品を読んでいて、以前、職場にいた大学生を思い出しました。
直海と同じように親の反対を押し切って東京に出てきて、極貧生活をしながら夢を追っている大学生でした。
直海のように若くはなくて、役者じゃなくてミュージシャン志望でしたけどね。
自分を含め、周囲の大人はそんな彼に優しくて応援していたけど、中垣が言っているように「忙しい自分に酔ってるんじゃないの?」と思っていたのも事実。
そして、彼と年の近かった自分は、律のようにも思ってました。
一生懸命突き進んでいる人の近くにいると、自分はその人の視界に入っているんだろうかと寂しく感じるときが私はあります。
自分は直海のような性格ではなく、直海みたいに夢に向かって無我夢中で頑張った経験もないので、中垣や律の方に共感してしまいました…。
あ、話がちょっと逸れちゃいましたが、そんなわけで、直海を冷めた目で見る訳じゃなく、そこまで親切にする宮本みたいな大人はそうそういないと思うのですよ。
宮本は、直海に自分がかつて持っていた熱を感じていたのかな。
直海に惹かれるのだけれど、人間の心に臆病になっている宮本はそう簡単には本心を見せられなくて、二人の距離はなかなか縮まらないんですねー。
焦れったい…!

崎谷先生にしてはエッチまでも長くて焦れったいです。
その割に、吹っ切れた宮本はエロオヤジに変身してますが(笑)
宮本は男相手は初めてって言ってるけど、きっとア○ルセックスは初めてじゃないんだろうなぁ。
素顔はバイタリティに溢れた男だから、精力の面では若い直海に負けなそう(笑)
でも崎谷先生にしては珍しく、エッチ描写が短いですよ…!
この流れからしたら、何回戦も延々と続くかと思ったから吃驚。
いつもより文庫の厚みがないのは、やっぱりこれが理由?

長々と書いておいて今更なんですが、私、どうも舞台モノって苦手なんですよねぇ。
元々興味がないし、独特の熱が合わないのかも…。
今回、序盤から中盤にかけて結構劇団の話が多くて、正直、ちょっと辛かったです。
話の大筋からすると、そんなに詳しく描く必要はないんじゃないかなぁと思うんですが、それは私が苦手だからそう思うだけ?
もちろん、宮本への気持ちが演技に還元されているのだから、繋がりはありますが。
細かく描かれていた割には、あっさり夢が叶っちゃってるし…。
うーん、ダメだ。理屈じゃないな。
個人的にこのネタは地雷かも。

ということで、個人的にネタが微妙だった事もあり、スッキリしない読後感でした。
主人公は直海だけど、二人の関係においてポイントとなるのは宮本の心情変化だと思うので、舞台の話より、宮本を掘り下げて欲しかったです。
二人のその後とか、いろいろあったわりにサラッと流していて、ねちっこい描写をする崎谷先生にしては珍しいですね。
その中であっさり語られてますが、中垣と律はいつのまに?!
すごく気になるんですけど…。
これは続編へのフラグと受け止めていいんでしょうか。
どうも私、このシリーズと相性が悪いんですが、この二人の話なら楽しめそうな気がします♪

【追記:2008.6.26】
中垣と律の話は、プラチナ文庫から既に出ていました。
メルさん、情報ありがとうございます♪
感想はコチラ→「その指さえも」


しかし…気が付けば崎谷先生の記事がすごい数になっていました…。
特別大好き!という訳でないハズなのに。(←説得力ないですね…)
復刊や新装版含め、出版ペースが速いんですよ!
なんだかんだ言いつつ、結構な数を読んでいる自分に吃驚です。

■シリーズ(刊行順)
「その指さえも」
「絵になる大人になれなくても」
「大人は愛を語れない」
関連記事
2008.06.19 00:08 | 崎谷はるひ | trackback(0) | comment(2)
            

時々レビューを拝見してます。中垣&律はい
つのまに?とあったのですが、
プラチナ文庫の「その指さえも」で
2人の馴れ初め&らぶらぶっぷりが読めます。是非読んでみてください!

2008.06.20 00:07 URL | メル #- [ 編集 ]

メルさん、こんにちは!

中垣と律の話は既に出ていたのですね!
うわぁぁ。
すごく気になるので、早速探してみようと思います♪
情報ありがとうございました!

またお暇なときにでもおいでくださいませ。
それではまた~

2008.06.20 17:17 URL | にゃんこ #fwkSvwQ6 [ 編集 ]













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