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4062865548帝都万華鏡 巡りくる夏の汀に (講談社X文庫―white heart (はG-03))
今 市子
講談社 2008-06-05

by G-Tools

「帝都万華鏡 梔子香る夜を束ねて」の続編です。
焦れったいにも程がある…!
【帝都万華鏡 巡りくる夏の汀に/鳩かなこ/今市子/ホワイトハート(2008年)】

オススメ:

↓ネタバレあり、caution!

【あらすじ・感想など】
大学生である材木問屋の岡野商店の次男・岡野紘彦と、日本画家である吉原の大店東雲楼の次男・横山春洋。
二人は出会いから紆余曲折を経て、ようやく二人の時間を過ごすようになっていた。
しかしある日、紘彦の兄である岡野商店の若旦那・正彦が事故で亡くなる。
大学生でありながらも家業を継ぐことになる紘彦に、自分は障害になると考えた春洋は、紘彦との関係に終止符を打とうとするのだが…。

シリーズ3作目。
2作目の「梔子香る夜を束ねて」の続編です。

次男同士で好き勝手しても問題がなかった二人ですが、紘彦の状況が一変し、関係も変わる事になります。
正彦の妻であった義姉と紘彦が再婚し、甥は紘彦の養子とすればいい。
そんな噂を耳にしてしまった春洋は、紘彦が兄の死によって沢山のものを背負うことになるのだと痛感し、自ら二人の関係に幕を引く決意をします。
もちろん紘彦は春洋を引き留めますが、頑なな春洋の態度と、新しい男の存在を匂わされたことで別れを受け入れざるを得なくなってしまう。
それから3年経ち、紘彦は大学を卒業し、甥が成人するまでの間の繋ぎとして家業を手伝っていた。
自分と義姉が結婚すれば、岡野商店としては綺麗に事が治まる。
父親に何度となく話を持ち出されるが、春洋を忘れらない紘彦はそんな気は更々ない。
仕事的には充実した毎日だが、淡々と日々を過ごしていた紘彦の前に、春洋が甥の絵画の先生として現れるのですが…。
確か、この二人は前作でも似たようなすれ違いをしていた気がするのですが、気のせいですか?
大きな決意をして付き合い始めたハズじゃなかったんですか?
一歩前進したと思ったら、二歩後退。
好きなのに、相手の将来のために…と1人で勝手に決めて別れを選ぶというのは、BLでは珍しくない展開だと思います。
でも、それって相手のためと良いながら、恐れていた事態を迎えてしまったとき自分が傷つくのが怖いからで、結局自分のためなんじゃないのかな。
予防線を張れば傷は浅くてすむかもしれないけれど、そんなことをして相手が幸せになれるわけがない。
先日読んだ「年下の彼氏」でも同じような展開でしたが、そちらはちゃんと怒ってくれる人がいたからよかったんですよね。
今回の春洋の周りには京介という親友がいますが、意見はしても怒ってくれるわけではありません。
「年下の彼氏」に出て来た菜桜のような人に、春洋は一度ガツーンと怒られたらいいと思うよ。

春洋は、他人に踏み込まれたくなくて突っぱっているけれど、実際は弱くて臆病な人なんだなと改めて思いました。
前作「梔子香る夜を束ねて」ではそんな春洋の性格に静謐な色気を感じていましたが、似たようなことを繰り返されると流石に苛つきます。
ちゃんと紘彦と向き合ってあげてください…。
一方の紘彦は、春洋以外には執着心が無くて淡泊な性格をしていますが、自分に任せられたことには全力を尽くすし、当たり障り無く人間関係も築ける人です。
無難に人生を送るのでしょうが、春洋がいなきゃ紘彦の人生は色褪せたまま。
紘彦も春洋の性格をとらえ切れていないけれど、春洋はそんな紘彦の性格をどこまで理解していたのか…。
互いの気持ちは相手に向いているのにね。

そして焦らされた割に、復活は呆気ないです。
そこに至るまでの春洋の心境の変化が読みにくい。
この感じでは、また同じような事を繰り返すんじゃないかと心配になりました。
後ろ向きな考え方も、度が過ぎると嫌みです。
自分を見守ってくれている人たちがいることに気付いて、ちゃんと幸せになる努力をして欲しいなぁと思いました。

…気が付けば辛口な感想になってますね。
でも、これは期待故ですよ!
鳩先生の作風は好きですが、3作すべてに同じような焦れったさを感じます。
堪え忍ぶのは美徳ですか?
シリーズとして続けるなら、もう少し変化が欲しいです。
貪欲に愛を求め堕ちていくような生気(?)のある受でも、意外と鳩先生の文体に合うんじゃないかなぁ。
静かな中にも頽廃的な雰囲気があるような、そんな作品が読みたい。
このシリーズ、まだ続きそうですよね。
次は…京介の兄辺りでしょうか。
フラグ立ってた気がするのですが。
そうすると、また堪え忍ぶ話かな…?
うーむ。
兎にも角にも、これまでとは味付けの違う作品だといいなぁと思います。
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2008.06.08 01:16 | 鳩かなこ | trackback(0) | comment(0)
            












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