にゃんこのBL徒然日記

BL:ボーイズラブ本の感想ブログ

夕陽と君の背中 :六青みつみ

4344809599夕陽と君の背中 (リンクスロマンス)
六青 みつみ
幻冬舎コミックス 2007-03

by G-Tools

もう何これ、ジワジワと胸が痛いんですが…。うぅぅ。
これでこそボーイズラブ。
表紙も好きです。
【夕陽と君の背中/六青みつみ/山岸ほくと/リンクスロマンス(2007年)】

オススメ:

↓ネタバレあり、caution!

【あらすじ・感想など】
親友の藍田向陽(17歳・攻)を好きになってしまった浅倉勇貴(17歳・受)だが、その気持ちを胸に秘め、親友という立場で満足しようとしていた。
しかし、向陽が告白されている場面を見てしまい、気持ちが焦りはじめた勇貴。
学園祭で女装をした勇貴は、「きれいだ」と言う向陽の態度に期待をし、思わず寝ている向陽にキスをしてしまうのだが…。

同性への片思いなんて、報われるわけがない。
そう諦めていた勇貴ですが、学園祭の企画で女装をした勇貴を向陽は「きれいだ」と言い、もしかしたら恋愛対象として見てもらえるかも…と期待をしてしまいます。
そして、焦る気持ちを抱えていた勇貴は、寝ている向陽に思わずキスをしてしまう。
でも、それに対する向陽の態度はあまりにも冷たく、勇貴は親友という立場まで失うことに。
失意の勇貴は、優しい先輩・有馬の手を取ってしまうのですが…。
期待してしまったが為に、受ける傷も大きい。
気持ちは通じ合わなかったけど、今まで築いてきた友情があるから…とかすかな希望を抱いていた勇貴に、向陽は「親切だったのは、下心があったからだろ」と言い放ちます。
男同士だから、抱いていた好意を『下心』と取られてしまう。
片思いさえも許されない。
そんな理不尽さに憤りながらも、向陽を困らせたくないと、必死に自分を押し殺そうとする勇貴の姿に胸が痛みます…。
恋をしたら誰だって舞い上がりますよ。
それが男相手だったとしてもでそれは一緒で、勇貴だってもちろん同じ。
そこに、突然マイノリティであることの厳しさを突きつけられてしまう。
そんな状況で優しくされて、流されてしまう勇貴を非難なんてできないですよ。
それどころか、理解してくれる相手がいてくれてホッとしました。
一方の向陽は、徹底的に勇貴を避け続けます。
それなのに、勇貴が自分の心を守るために向陽を避けることも、勇貴が有馬と親しくすることにも苛つく。
その答えは明白なんですが…。
焦れったいけれど、勇貴の告白に戸惑い、そして自分の気持ちに動揺するのも当然かなと思うので、仕方がないですね。
まだ高校生だしね。

切ないお話ですが、何気にエロが変化球気味でした。
受の初体験が…!
あっけなく当て馬に奪われようとはー。
しかも、気持ちが通じ合った向陽との初エッチは青姦デスよ!
若いなぁ。
でも思いがけず激萌えでしたw
胸を張って言うことでもないですが、私、受が痛がるのって萌えるんです…。
最初からアンアン言うより、痛いけど必死に我慢するよっていう姿が好き。
あっけなく挿入されてたり、ましてや慣らしてないのに何故?!っていう状況はちょっと興ざめしちゃうんですよねー。
無理なところを頑張ってこそのボーイズラブ…と私は思うので。
勇貴はその意味でとてもよかったです。
しかし、どんだけでかいんだ向陽くん…。

ここまでは表題作の『夕陽と君の背中』
後半は書き下ろし分の『手をつないで歩こう』です。
うーん、二人の恋愛が始まるまでの段階でもうすでに胸が痛い場面が沢山ありましたが、その後、本当の意味で恋人同士となるまでには、まだまだ困難がいっぱいでした。

諦めかけていた恋が実り、向陽と付き合い始めた勇貴。
でも、幸せを感じる反面、不安もいっぱいです。
男同士で付き合っているという事に対する向陽の過敏な反応。
自分が向陽をマイノリティに引き込んだという負い目を勇貴は感じています。
周りに関係を隠そうとする向陽の言動に勇貴は傷ついても、それを口に出せません。
それは、勇貴を好きだと言いながら、自分が同性愛者だということを受け入れられていない事を、向陽自身が気付いていないから。
向陽がそれに気が付いたとき、自分は捨てられてしまうかもしれない。
そんな不安がついに爆発し、好きだからこそ別れる道を選ぶ勇貴ですが…。
あぁぁもう、向陽のバカ!
その行動に悪気は全くなく、それどころか勇貴への愛は溢れてるから余計にやりきれません。
幼い頃のトラウマが外聞を気にする要因のひとつなんでしょうけど、向陽はその裏にある本音からずっと目を逸らしたまま。
勇貴への気持ちと、身体の関係ばかりに心を動かされていて、自分が抱えていかなければいけない事があることに気付こうとしません。
失ってみて初めてぶつかる事になったその問題に、向陽は藻掻くのですが…。
この辺りはちょっと駆け足だったかなぁと思います。
もう少しじっくりと武田兄弟とのやりとりが読みたかった。

この話の問題ってボーイズラブの基本だと思うんですが、ここを軽くスルーしている作品も多いんですよね。
もちろん、それはそれで楽しめればいいんですが。
今回はその基本をじっくりと読ませる作品で、焦れったいけど切なくて胸が痛くて、読み応えがありました。
二人が高校生だったので、狡さや幼さも可愛く思えます。
肉体の成長に精神面が追いついていない所がいいんですよねぇ。
あ、あとがきで六青先生が「スタンドカラー系の制服に萌える」と仰ってますが、その意見は激しく同意です!
橋の下で襲われるシーンは…勇貴の格好を想像して萌え悶えました。
学ランいいよ学ラン!
読み終えてから表紙を見返してみると、その場面が目に浮かんできて、最初何も感じていなかった表紙にエロスを感じてしまいましたよー。
普段隙なく着ている制服が乱される、という所に激萌えデス!

ふー、切なさと萌えが詰まっていて大満足です。
面白かった。
六青先生大好きだわ。


余談ですが…
実は私、六青先生の作品に手を出したのは、「輪○や強○がよく登場するよ」と言われたからだったりするのですが(オイッ!)、前回読んだ「リスペクト・キス」もこの「夕陽と君の背中」もその場面がありませんでした。(この二冊を選んだのはイラストが好みだったからです)
今回は未遂で終わってしまって、密かに残念に思ってたりします…。
次こそは出会いたいなぁ(笑)
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2008.03.28 01:02 | 六青みつみ | trackback(0) | comment(0)
            












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