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4062865173帝都万華鏡 梔子香る夜を束ねて (講談社X文庫―white heart (はG-02))
今 市子
講談社 2008-03-03

by G-Tools

「帝都万華鏡 桜の頃を過ぎても」のスピンオフ。
予想通り、春洋は萌え心をくすぐるお方でした。
【帝都万華鏡 梔子香る夜を束ねて/鳩かなこ/今市子/ホワイトハート(2008年)】

オススメ:

↓ネタバレあり、caution!

【あらすじ・感想など】
吉原遊廓の大籬・東雲楼の次男として生まれ育った横山春洋。
春洋はそこから逃げるように、京都の美校で勉強をしていた。
ある時、実家に帰った春洋は、成り行きで店のお得意様である岡野の息子・紘彦に出会う。
春洋を陰間だと思い違いをした紘彦に熱く迫られ、春洋は流されてしまうのだが…。

春洋は周囲から女郎屋の息子として見られることに嫌気が差し、そして妾に対する母の対抗心にも反発し、自由になるために家から離れます。
そうして漸く家業への冷静な目で見られるようになった頃、休暇で実家に戻った春洋は紘彦に出会う。
初々しく美しい心を持った紘彦。
真っ直ぐに自分を求める紘彦と、春洋は流されるように関係を持つようになりますが、いつの間にか自分も紘彦に溺れています。
しかし、それを自覚し幸せを感じていたのも束の間、春洋は紘彦が婚約したことを耳にしてしまい、紘彦の前から姿を消したのでした。
そして4年後、二人は再会します。
裏切っているのに、相変わらず自分を求めてくる紘彦を、春洋は拒めずにいるのですが…。
前作の「桜の頃を過ぎても」では春洋は飄々とした人物だったので、私はもっと酸いも甘いも吸い尽くした皮肉屋キャラなのかと思っていましたが…全然違いました。
まだまだ精神的にも成長途中で、恋愛も初心者な青年でしたよ。
落ち着いているようにみえて、意外と不器用な春洋に、私は嵌ってしまいました。
しっかりしている年上美人受ももちろん美味しいですが、不完全で危うさを感じるキャラもいいですね!

前作「桜の頃を過ぎても」のカップル、京介と琢馬も登場しますよ。
まだ琢馬の妻であるせつ子は生きていて、京介は報われない恋をしている真っ只中。
京介は琢馬の世話を焼いていますが、春洋の事も親友として何かと気にかけ、見守っています。
本心は傷ついているのに、「所詮遊びだったのだ」と自分自身を納得させようとしている春洋に対し、
「そんなふうに、自分を貶めるな。
  人を愛してしまった自分を、否定してくれるな」
「お前の愆ではないよ、春洋」

と、京介が返した言葉にハッとさせられました。
その言葉は京介自身に向けられてもいますが、京介は春洋が痛みから目を逸らそうとしていることもちゃんと分かっていています。
優しい言葉をかけて励ますだけじゃなく、ちゃんと相手の心に向き合い、厳しくても必要な言葉をかけることができる京介は、春洋にとってかけがえのない親友ですね。
弱いんですよ、春洋は。
紘彦も家も、そして高階も、失ってみて初めてその大きさに気が付きます。
先回りして諦めて、自分が大ケガしないように逃げてばかり。
無関心なふりをしているのは、自分の弱さを知っているから。
そんなんだから、大切なことに鈍感になってしまうのですよ!
でも、そんな春洋の弱さは共感する部分もたくさんあり、京介の言葉が自分自身にも痛かった…。
鳩先生の文章は硬質で、淡々とした印象がありますが、こういう人間臭い部分が端々に垣間見えるのがいいなぁと思います。

この話、ちょっとした行き違いで二人は長い間離れることになるのですが…。
これはオチなのか、暗黙の了解的なネタとして扱っているのか判断しづらいのですが、どちらにせよこの二人のすれ違いの原因は序盤から予想できます。
春洋の勘違いなんだろうなというのは分かっていましたが、流石にこれは単純すぎるような気がしますよ…。
そんなことにも気づけないほど春洋の視野が狭くなっていた…、というふうにも取れますが。
春洋が自分から知ろうとしないのはともかく、久助あたりはすぐに気が付くんじゃないでしょうかー。
その辺りの詰めが甘いように感じました。
ラストの場面も、何故真実を知った春洋が紘彦と離れようとするのか、切り替えが唐突すぎて行間が読み切れず。(もちろん、私の読解力不足もあるでしょうが)
春洋が自分自身の間違いに気が付く場面がよかっただけに、ラストがモヤモヤしてしまったのが残念です。

それにしても、エロはやけに萌えました。
肌色率は低いのに、色気ムンムン。
熱に浮かされたようにお互いの身体を求める二人の描写が、とても熱くて良かったです!
他の場面との温度のギャップに萌え。

ということで、シリーズ第2弾の春洋編でしたが、私は前作よりこちらの方が好みです。
焦れったくはありますが、京介や久助、高階などの話が間に入っていて春洋に影響を与えているので、読み応えがありました。
そして何と言っても、予想外に脆かった春洋に萌えましたよ!
着物もいいスパイスになってますねー。
前回も書きましたが、大正時代は萌え満載ですね。
この時代を実際に知っている訳じゃないですが、こういう作品に出会うと日本人で良かったなぁと思います(笑)
鳩先生の作品は大正時代ばかりらしいので、次作も楽しみにしてます!
関連記事
2008.03.14 01:44 | 鳩かなこ | trackback(0) | comment(0)
            












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