にゃんこのBL徒然日記

BL:ボーイズラブ本の感想ブログ

リスペクト・キス :六青みつみ

4344807138リスペクト・キス (リンクスロマンス)
六青みつみ
幻冬舎コミックス 2006-02-28

by G-Tools

この手の健気な受は苦手なはずが、今回はすごく感情移入してしまった…。
泣けます。
【リスペクト・キス/六青みつみ/樋口ゆうり/リンクスロマンス(2006年)】

オススメ:

↓ネタバレあり、caution!!

【あらすじ・感想など】
瀬尾洵(25歳・受)と城戸剛志(25歳・攻)は10年来の親友同士。
二人は気の置けない友人として付き合っているが、洵は10年間、剛志への想いを秘め続けていた。
同性も恋愛対象にする剛志が、自分にはアプローチをかけてこない。
その現実が洵に告白する勇気を与えず、せめて「親友」という立ち位置を失わないため、洵は苦しみに耐えてきた。
しかしそんなある日、洵の従弟で剛志とつきあっていた過去のある煌が現れた。
剛志の傍にいることに限界を感じた洵は、剛志になにも告げず、姿を消すのだが…。

親友という立場を失いたくないから、告白できない。
そんな構図はよくあるパターンですが、洵の性格の背景はとても複雑で手強いです。
そのキーになっているのが煌。
子供の頃、煌は親に捨てられ、洵の家にやってきます。
誰もが振り返る華やかな容姿でちやほやされる煌に対して、優しく接しながらも劣等感を感じている洵。
その不満が募り煌に対して酷い事をしてしまった洵は、煌に負い目を感じていて突き放せない。
好きなものを自分から「欲しい」と主張できない。
結果、煌に依存され続け、自分が好意を寄せていた剛志までもを奪われてしまうことに。
一方、剛志は洵が自分に好意があることを薄々感じていますが、その優しさに甘え続けています。
洵が突然姿を消した事によって、洵の大切さを改めて感じ、その気持ちが何なのかを自覚した剛志ですが…。
展開がかなり焦れったいですね。
洵の行動に関しては「姿を消すくらいなら告白したらいいじゃない!」と思うのですが、洵の過去を考えるとそうできないのも納得できます。
逆に、親友としてその性格を知っているにもかかわらず、その優しさに胡座をかいていた剛志に対して苛々が…。
剛志の気持ちも分からなくはないんですけど、どうしても洵に肩入れしてしまいますよ。

雑誌掲載分の『リスペクト・キス』は二人が気持ちを伝え合うまで。
続く書き下ろし分の『フェイス・ラブ』は、恋人として付き合い始めた二人のその後です。
気持ちを伝えたものの、洵の性格は相変わらずで、自分の欲しいものを素直に欲しいと言えません。
それは欲望を露わにすることで醜い自分を晒したくないからであり、恋人の我が儘を疎ましがってきた剛志の過去を知っているから。
嫌われたくないが為に、欲望や嫉妬を洵は抑え込んでいます。
でも、剛志はそれによって洵との距離を感じてしまい、洵が自分のことを好きなのか分からなくなってしまう。
ぎくしゃくし始めた二人の生活に、またしても煌が乱入し…。
煌の掻き回しっぷりがすごいですよー。
子供のように我が儘放題。やりたい放題。
そのくせ相手の気持ちに敏感で、痛いところを容赦なくついてきます。
でも、そんな煌の行為は幼い頃のトラウマからきてるんですよね。
常に愛情に飢えていて、煌の行動は屈折しています。
煌の弱さの裏返しなんだなと思うと、なんだか憎めません。
甲斐とその後どうなったのかすごく気になるんですけどー。
続きは…ないの?

話を戻しまして…。
洵と剛志の気持ちのすれ違いは、この二人だったら当然起こるだろう事態です。
洵は幸せを感じながらも、いつか剛志の気持ちが冷め、自分も過去になる日がくるのだろうと思っています。
少しでも恋人の時間が続くように、嫌われないように必死で頑張ってる。
剛志も洵が不安に思っていることは分かっているのですが、洵は剛志の予想以上に深読みし、先回りして諦めているんですよね。
結果的に、洵はその不安を剛志にぶつけることで、剛志の不安も理解します。
永遠はないかもしれない。
でも、だからこそ信じることによって繋がっている。
その答えにハッとさせられました。

しっかし、剛志が絶倫すぎて吃驚でした。
いやー、もちろん若さもあるんでしょうが、一体何回やってんですか…!
突然獣に豹変するし(笑)
元気だなぁ。
でも、最後の喧嘩エッチのような展開(ちょっと違うか)は、私はちょっと好きじゃないです。
確かに言葉じゃ伝わりきらないんでしょうけど…。
剛志にはもっと弱い部分をさらけ出して欲しいなぁと思いました。
あ、洵はとても初々しくてよかったデス!
こういう受の時、私は攻視点の方が萌えます。
今回はどちらもあったので、いろいろと楽しめましたw

六青先生の作品はこれが初体験だったのですが、文章も堅めで好みだし、細かい部分をちゃんと詰めてあって読みやすかったです。
私、洵のようなひとりでグルグル考えるタイプの健気受に苦手意識があるのですが、その性格になった背景がちゃんとあって、気持ちの変化を納得できました。
そして、最後に導き出した洵なりの答えが好き。
面白かったので、他の作品も読んでみようと思います!
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2008.02.18 00:26 | 六青みつみ | trackback(0) | comment(0)
            












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