にゃんこのBL徒然日記

BL:ボーイズラブ本の感想ブログ

淫花 :七宮エリカ

453714114X淫花 (KAREN文庫 Mシリーズ)
七宮 エリカ
日本文芸社 2008-01-23

by G-Tools

このレーベルらしいタイトルと絵師さんだったので、すごく期待していたのですが…。
とにかくもう設定に激萌え。
因習とか大好きだ…!
【淫花/七宮エリカ/小菅久実/KAREN文庫(2008年)】

オススメ:

↓ネタバレあり、caution!!

【あらすじ・感想など】
短編2話収録。

『淫花』
類(16歳・受)は美しい容姿をしているが、身体はふたなり。
見世物小屋に売られ身寄りのない類だが、身体ではなく芸で身を立てたいと、宮田座で前向きに生きていた。
ある時、類は興行先の歩方・三州屋の二代目・慶一(22歳・攻)に出会う。
他の人とは違い、自分の心配をしてくれる慶一を類は意識するようになるが、類の前に辛い現実が立ちはだかり…。

両性具有ものです。
類は幼い頃から性を売って生きていましたが、その見世物小屋から逃げ出し、宮田座に流れ着いています。
そこで出会った慶一に惹かれていく類ですが、逃げ出した見世物小屋に見つかり、再び堕ちてしましまう。
慶一に自分の過去を知られショックを受ける類ですが、慶一はそんな類を助け出そうとある賭けをすることに…。
途中まではかなり雰囲気もよく、類と慶一の静かに通じ合っている関係も感じられてよいのですが、賭け云々の辺りから展開が早すぎて置いていかれてしまいました。
類の視点から話が進むせいもありますが、慶一の性格が掴めない…。
慶一は端から見ていると無謀としか思えない行動を取ってますが、何かしら策があっての行動なのかと最初思っていました。
でも…何もないのね…?
後半の展開が強引に感じてしまって、耽美な世界からふと我に返ってしまいましたよ。
類の気持ちの切り替えも忙しない。
雰囲気作りも大切ですが、心理描写も掘り下げて欲しいなぁと思いました。

ということで、話の展開は消化不良でしたが、絡みはやたらと萌えました…。
両性具有だし、慶一以外の相手との場面の方が多いので、ダメな人はダメだろうなとは思いますが。
私は悪役・大松との二輪挿し(と言っていいのか分からないけど)エッチに萌えてしましました…。
すみません。マイナーですみません。
結局、慶一はお初を頂くこともできず、いい所全部他に持って行かれてますね…。

『絶唱』
昭和初期。
山に囲まれたこの村では、大杉神社の祭礼の際、村の若者2人が神男を務めることが習わしになっていた。
神男を務めることができるのは、穢れを知らない、つまり女と交わったことのない男。
そして、今年の神男は村一番の大地主の跡取り息子・恭介(23歳・受)と、恭介を昔から兄としたっている又従兄弟の太一(18歳・攻)。
潔斎は神男となる為の辛い期間だが、恭介に惹かれている太一は、閉ざされた空間で恭介と二人きりで過ごすことのできる喜びを感じていた。
しかしそんな時、太一は同じく恭介の又従兄弟である義也から、恭介の結婚話を聞いてしまう。
それに動揺し、気持ちを抑えきれなくなってしまった太一は、恭介を強引に求めるが…。

恭介は跡取り息子なので、結婚話を断ることはできません。
でも、太一の想いも拒絶できない。
秘密を守るならと、禁を破り二人は関係を持ちますが、それを義也に知られてしまう。
太一や恭介に対して以前から不満を持っていた義也は、その腹いせに山に火を放つのですが…。
すごく好きですこの話。
「因習」とか「禁忌」とか大好き!
しっかりと説得力のある情景描写で、張り詰めた空気が伝わってきます。
恭介と太一のプラトニックな関係もいい塩梅。
そんな禁欲的な雰囲気と、太一と恭介の濡れ場のギャップに萌えました。
描写が濃い訳ではないのですが、恭介の過去とか、妄想をかき立てられて萌え死にそうでした…。

太一視点で話は進みますが、途中で何度か義也視点が入ります。
最初、読んでいてそれに違和感を感じていたのですが、最後まで読んでその意味が分かりました。
どんなラストになるのか、ギリギリまでハッキリしないので緊張しますが…。
とてもJUNEです。
それを第三者の視点で知ることになるのですが、綺麗に話が収束していて、何とも言えない読後感でした。
悲しいけど、見方によっては救いもあって暗い作品ではないと思います。

--
KAREN文庫Mシリーズは今まで古い作品の復刻だったりしたのですが、七宮先生のこの作品は最近のものなの…かな?
初出が書いていないのでよく分かりません。
2作品とも私の萌えツボを突きまくった設定だったので、今後も七宮先生の作品を是非読みたいです。
とにかくもう設定に激萌え!
特に「絶唱」は悶えました。
小菅先生の挿絵もすごく好き。
心理描写とか物足りなさを感じる部分もありますが、兎に角美味しい一冊でした!
2008.01.29 09:36 | 七宮エリカ | trackback(2) | comment(4)
            

にゃんこさん、こんばんは!

気付けば「濃ゆい所専門」にお邪魔をしている気がしますが(すみません)、今回もお邪魔させて頂きますね。にゃんこさんも仰るように、色々と惜しい所がありましたが、全体的にはとても楽しんで読める作品でした。

表題作の濡れ場は殆んど陵辱系で驚かされましたが、大松×類だけではなく、牛蔵×類の舞台プレイも濃ゆかったですね。私は「自分の境遇を厭っているのに、いざ舞台に上がると燃え上がってしまう類」にうっかり萌えましたが、まだまだ修行が足りませんね。二輪挿しに萌えるにゃんこさんに「流石の貫禄だ」と感心してしまいました。(笑)

「絶唱」も良かったですね!「因習」と「禁忌」は私も大好きなので、テンションが上がりっぱなしでした。恭介の過去も勿論萌えました。因習や禁忌って、本当においしいですね!

最後まで腐った感想で申し訳ありませんが、TBさせて下さいね!

2008.01.31 22:41 URL | ハスイ #MMIYU.WA [ 編集 ]

ハスイさん、こんにちは!

>「濃ゆい所専門」
(笑)
濃ゆい話題を共有できて嬉しいですよ!
ハスイさんの萌えどころも「分かります!」と強く拳を握りしめましたよ(笑)
どちらにせよ、乙女としてはちょっとずれた萌え処なのかもしれませんが…。

「因習」や「禁忌」といったネタは美味しいのですが、きちんとした下ごしらえがされていないと味気なくなってしまうものですよね。
この作品ではそのあたりがしっかりと描写されていたので、話に入り込み、萌えることができました。
御馳走様です。

TB&コメント、ありがとうございました!
ではでは~

2008.02.01 14:16 URL | にゃんこ #fwkSvwQ6 [ 編集 ]

こんばんは。

古い日付のご感想にコメント(TB送信)してすみません。

「淫花」の感想をお書きになっている方が少なくて…にゃんこさんのブログにたどり着きました。

「絶唱」がとても良かったです…せつなくなりました。私も七宮さんの作品はもっと読んでみたいのですが、最初の作品である「淫花」がちょっと人を選んでしまう内容なのと、マイナーなレーベルから出ているので、次が出て欲しいけどどうなるかな~と思ってます。

2008.11.19 21:36 URL | あきりん #hMgDs1Uk [ 編集 ]

あきりんさん、こんにちは!

JUNE系の作品の感想ってあまり出てませんよね。
だったら自分で書いてしまおう!と思ってブログを始めたという部分もあるので(今ではただのBL本感想ブログですが…)、この作品にコメントいただけてとても嬉しいです!

私も七宮さんの作品をもっと読んでみたいんですが…出なさそう?
KAREN文庫はこういう作家さんが多いですよね。

古い記事でもお気になさらず~。
TB&コメントありがとうございましたm(_ _)m

2008.11.20 11:44 URL | にゃんこ #fwkSvwQ6 [ 編集 ]













管理者にだけ表示

トラックバックURL↓
http://macnyanko.blog22.fc2.com/tb.php/512-ac3fd9f5

淫花
淫花(2008/01)七宮 エリカ商品詳細を見る 【あらすじ】 人並み以上の器量をもって生まれたがために、両性具有の類は、見世物小屋に売り飛ば...

2008.01.31 22:26 | +synapse∞type-bee+

『淫花』 七宮エリカ 日本文芸社 2008年……JUNEでもありBLでもあり
淫花 (KAREN文庫 Mシリーズ)(2008/01/23)七宮 エリカ (挿絵:小菅 久美)商品詳細を見るBL全盛の世にJUNE風な「両性具有」もの、『淫花』だなんてベタ...

2008.11.19 21:25 | ロテンシスターズがゆく!

最近の記事

プロフィール

Author:にゃんこ
漫画も読むけれど、やっぱり小説が好き! 小説を中心にBL本の感想を書いています。

このBlogについて:Read me

日記&一言感想
→ にゃんこ雑記
お知らせ用twitter
お知らせ
中の人はこちら
つぶやき

Twetter

RECOMMEND

参加させていただいています!

【このBLがやばい!2019年度版】
(漫画中心に小説、CD含めBL全般)

【はじめての人のためのBLガイド】
(ほぼ漫画のみ)
はじめての人のためのBLガイド

作家さん別感想記事リスト

Comment

Trackback

サイトリンク

BL Novels TB

BL Comics TB

BL×B.L.People


お役立ち


with Ajax Amazon

メールフォーム

基本的にレスは雑記の方でしています。数日経っても応答がない場合は送信エラーの可能性があります。「取扱説明書」を参照してください。

名前:
メール:
件名:
本文:

RSSフィード

| ホーム |