にゃんこのBL徒然日記

BL:ボーイズラブ本の感想ブログ

溺れる戀 :高遠琉加

4813011683溺れる戀 (SHY NOVELS 200)
高遠琉加
大洋図書 2007-12-26

by G-Tools

雰囲気はすごく好きです。
大正時代っていいね!
しかし、途中でちょっと置いてけぼりをくってしまいました…。
【溺れる戀/高遠琉加/今市子/SHYノベルズ(2007年)】

オススメ:

↓ネタバレあり、caution!!

【あらすじ・感想など】
大正12年に起こった関東大震災から数年。
震災の影響で深刻な経営難に陥っていた成實銀行は、成實家の三男・祥彦と大企業である六郷紡績の末娘・暁子との縁談に総てを賭けていた。
豪華客船青洋丸に乗り、倫敦まで52日間の旅。
その旅を利用した見合いに臨むことになった祥彦だが、その船上である男に再会した。
その男・伊藤龍次は大学時代の同級生であり、そして祥彦の初恋の相手だったのだが…。

祥彦と龍次は帝大の同じゼミにいた同級生。
祥彦は周囲にとけ込もうとしない龍次に目を奪われ、いつの間にか好きになってしまいます。
二人は身体の関係を持ちますが、その直後実家の呉服屋の倒産と共に龍次は姿を消し、その時になってようやく、祥彦はその原因が成實銀行にあることを知ります。
祥彦はそんな事情を知らなかった自分に対して罪の意識を覚え、そして臆病になる余り相手の気持ちを確かめることができなかったという後悔に襲われますが、姿を消した龍次には二度と会うことが出来ません。
そんな過去があった二人が再会し、再び恋に堕ちる話…ですね。
大正浪漫って、最近よく出会う気がします。
うーん、まあ別に今に始まった事じゃないから、流行モノというよりジャンルが確立してきていると言ったほうが正しいのかな。(…今更な発言ですか?)
大正時代はまだ男色の文化が残っていそうだし、文化的にも経済的にも激動していて、現代だと「ありえない」と思うような事が成り立ちそうだと思えるところがいいですね。
想像が追いつく程度のファンタジー。
今回も豪華客船を舞台にしていて、非日常的な設定が沢山ありますが、大正時代ならそれも自然に受け入れられます。
まあでも、それより何より、大正浪漫の一番の魅力はそのストイックな雰囲気だと思います。
祥彦と龍次の関係も、最初は視線が合うとかいった程度なのですが、祥彦は次第に龍次に惹かれていく。
こういう真面目で大人しく、肉欲とは無縁そうな祥彦が、どんどん熱に浮かされたように恋に溺れていく姿に萌えます。

前半は割とゆっくり話が進みますが、途中から一気に展開します。
祥彦の気持ちが爆発したからスピードアップするのは当然なんですが、流石に乗っている船が…となった時は驚きましたよ。
見合い云々の部分が根本的に何も解決していなかったので、もしかしてこれは二人で心中ですか?とドキドキしてしまいました…。
そんなことに成らずよかったです。
神展開が待っていました。
なんだか余韻に浸るまもなく、とにかく収まるところに収まりました、というラスト。
序盤はまったり雰囲気を堪能していただけに、ちょっと後半は置いていかれてしまったかな…。

高遠先生の本を読んだのは「観賞用愛人」に続き2冊目なのですが、静かに話が進み、ジワジワと萌えがくるという印象です。
大正時代がすごく合っていました。
そして、今市子先生の挿絵がステキ。
あとがきで高遠先生が「今先生の挿絵だから時代物にしてみた」と書いてらっしゃいましたが、その気持ち、すごく分かります。
和装を描いて欲しいですもんね!
(最近立て続けに今先生の挿絵に出会ってるけど、どれも和装だ…。)
そういった意味では満足ですが、全体のバランスがいまひとつ。
ドラマティックな神展開もいいですが、もう少し余韻が欲しかったなぁと思いました。
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2008.01.08 00:16 | 高遠琉加 | trackback(1) | comment(2)
            

にゃんこさん、こんばんは!

豪華客船の描写や、煌びやかな一等客と庶民の三等客の様子など、前半がじっくり書かれていた分、後半がどこか駆け足だったように思えました。
いや、告白の場面はとてもドラマティックでしたが。

祥彦から見た龍次が謎めいた人物だったのが、意外と分かりやすい人物だったように思えます。昔から祥彦が好きだと態度を露にしていたのに、気づいてもらえなくてちょっと不憫でした。

TB送らせていただきますね♪

2008.01.09 22:20 URL | 霖雨 #.zLyGMJk [ 編集 ]

霖雨さん、こんにちは~

前半と後半のノリがかなり違ったので、ちょっと違和感がありますねー。
船の沈没等々、後半は思わず某ハリウッド映画を思い出してしまいました…。

>意外と分かりやすい人物だったように思えます。
もうちょっとウラがあるのかと思いきや、意外と純情な人でしたねぇ。
二人とも相手が自分を好きかもしれないと思いつつも、自分に自信を持てなくて確認できず…というのは、焦れったいですが微笑ましくもありました。

コメント&TBありがとうございました。
今年もよろしくお願いいたします♪
ではでは~

2008.01.10 17:31 URL | にゃんこ #fwkSvwQ6 [ 編集 ]













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溺れる戀
富裕な成實家の末っ子として生まれた成實祥彦は、ある使命を持って豪華客船青洋丸に乗り込んだ。倫敦までのこの船旅は祥彦の人生を決める旅だった。そこに、大学時代の同窓生・伊藤龍次が現れる。彼がなぜこの船に? かつて、伊藤は祥彦のなかに痛みを残し、そして消えた...

2008.01.09 22:14 | 霖雨の彼方

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