にゃんこのBL徒然日記

BL:ボーイズラブ本の感想ブログ

檻 -おり- :烏城あきら

4199004610檻-おり- (キャラ文庫 う 1-3)
今 市子
徳間書店 2007-11-27

by G-Tools

オチが読めなくて最後までドキドキでした。
烏城先生、作風が今と違いますね。
【檻 -おり-/烏城あきら/今市子/Chara文庫(2007年)】

オススメ:

↓ネタバレあり、caution!!

【あらすじ・感想など】
持病を抱え身体の弱い母・由美と二人で暮らしていた畝川稔(22歳・受)。
ある日、母の義姉である牧村聡子が一緒に住まないかと言ってきた。
牧村家は聡子の夫・宜哉が亡くなって以来聡子と息子の宗司しかおらず、家業に興味を示さない宗司の代わりに、聡子は稔に手伝ってくれないかと提案した。
幼い頃に一度会って以来、ずっと忘れることの出来ない従兄・宗司(30代半ば・攻)と一緒に住むことが出来る。
そんな想いを胸に牧村家に住むことになった稔だが、牧村家の封印された庭が気になって…。

封印された庭にあるのは、京都にある湘南亭という茶室を真似た「偽湘南」。
稔は興味を引かれますが、由美も聡子も、その場所には決して近づいてはならないと言います。
不思議に思いながらもその言いつけを守っていた稔ですが、日が経つにつれ、優しい宗司への募る想いを隠すことが苦しくなった稔は、思わずその庭に立ち入ってしまう。
そこには自分ひとりしかいない。
自分を解放することが出来る。
稔は毎晩のように偽湘南に足を運ぶようになりますが、ある日、それを宗司に見つかってしまいます。
嵐のように宗司に犯される稔。
しかし、翌日の宗司は何事もなかったかのような態度で…。
ホラーなのかどうか、読み進めてもなかなか判断できなくてドキドキしてしまいました。
今市子先生の挿絵だったので、「怪しい庭」→「百鬼夜行抄」→「物の怪」?という連想をしてしまいましたしね。
森内景生先生の「夜の館」みたいな話かもしれないとも思ってました。(これは家に霊が取り憑いているという話)

以下、核心のネタバレ含むのでご注意くださいませ。

結果的にこれはオカルトホラーではないですが、人間の度を超した執着や情が、ある意味ホラーですね。
すべては稔の生まれる以前、牧村家で起こった事件が発端になっています。
牧村家の長男・宜哉とその妻・聡子、息子の宗司、そして腹違いの宜哉の弟妹・由美と尚秋。
ある時、尚秋が病に倒れ、余命幾ばくもないことが分かります。
そこから牧村家は崩壊してゆき、「偽湘南」は忌まわしい場所となりますが、その裏で皆それぞれ負い目を感じてもいる。
その想いが今回の事件を引き起こしていたのでした。
登場する人物は皆、表向きは穏やかなのですが、何かしら秘密を抱えています。
稔を含め、4人が私の予想以上に強い情を持っていて驚きました。
血は争えませんね…。
二人だけの閉鎖的な関係で終わるのかと思いきや、意外にも周りの人間も幸せになっていて、その落としどころに驚くやら感心するやら。
絡み合っていた紐をほどいてみたら輪になっていたって感じですかね。
牧村家はこれで途絶えるけれど、皆が幸せならそれでよし。
このラスト、私は好きです。
物足りないところを挙げるとすれば…。
塑造云々はもう少し掘り下げて、活用して欲しかったかな。
もっと二重人格っぽくてもよかったのでは?と思いました。
…萌えそうだ。

烏城先生、今までと雰囲気が違う?
私は許可証シリーズの最初の2冊しか読んでいません。
それも読んだのは2年近く前で、特別思い入れがあったわけでもないので、作風と言ってもよく分からないんですけど…。
そんな私でも、「あれ?」と思いました。
私はこっちの方が好みですが。
暗くて湿度高い和物サスペンスって大好きです。
和装はエロくてよい。
あと、今市子先生の挿絵もすごくいいですね~。
ストイックなのに色気がある。
御馳走様でした。
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2007.12.19 01:04 | 烏城あきら | trackback(1) | comment(2)
            

にゃんこさん、こんばんは!

許可証シリーズのイメージで読むと、かなり印象が変わりますよね。
こういうほの暗いお話は大好きですv

耽美な雰囲気の中にも、どこか烏城先生の健全さが滲み出ている気がしました。
私的にはもっと耽美に浸ってくれても良かったです。

和風特有の薄暗さや耽美って、いいですよね!
今さんの挿絵がとても合っていたように思います。

TB送らせていただきますね~。

2007.12.20 22:02 URL | 霖雨 #.zLyGMJk [ 編集 ]

霖雨さん、こんにちは~

許可証シリーズとは全然印象違いますよね。
ちょっとびっくりしました。

和物は雰囲気も好きだし、和服などの小物にも萌えるので、それだけでもうテンションあがりますw
私は、初っぱなに出てきた「血の付いた襦袢」の描写だけでウッハーっとなってしまいましたよ(笑)
挿絵もピッタリでした。

TB&コメント、ありがとうございました。
それではまた!

2007.12.21 16:55 URL | にゃんこ #fwkSvwQ6 [ 編集 ]













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檻―おり―
封印されたあの庭には、決して入ってはいけない――。幼い頃から憧れていた、優しい従兄の宗司と同居することになった稔。けれど、日毎に募る仄暗い想いを持て余した稔は、ある夜禁断の庭へ足を踏み入れてしまう。ところが、庭の茶室で自慰に耽る稔を目撃した宗司は、様子...

2007.12.20 21:55 | 霖雨の彼方

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