にゃんこのBL徒然日記

BL:ボーイズラブ本の感想ブログ

奴隷船 :矢萩貴子

4537141077奴隷船 (KAREN文庫 Mシリーズ)
矢萩 貴子
日本文芸社 2007-11

by G-Tools

矢萩先生は挿絵で何度か出会ったことありますが、小説も書かれるのですね。
えー。とっても「やおい」でした…。
「JUNE」というか「やおい」です。
【奴隷船/矢萩貴子/KAREN文庫(2007年)】

オススメ:

↓ネタバレあり、caution!!

【あらすじ・感想など】
『摩周郎』
巌は密かに美しい弟・摩周郎を愛していた。
そして、摩周郎も巌への想いを秘めていた。
そんなある日、摩周郎は家に押し入ってきた男達に陵辱されてしまうが…。

摩周郎が内に秘めていたある力に目覚める話…でしょうか。
山藍先生の「日影シリーズ」の雰囲気に似てるかな。
このシリーズの挿絵が矢萩先生だからということもあるけれど、この陰湿な感じは通じるところがあるなと思いました。

『緑の瞳の』
ハイスクールの教師であるエディと、警察官のハリーは恋人同士。
エディは最近、学校内で荒れているミッキー・マウスというふざけた名前のグループに悩まされていた。
ある日、その中のひとりであるウィンチェスターが家を訪ねてくるが…。

輪姦され、次第に精神的に麻痺してきたエディがマゾヒズムに目覚める話…かな。
そこがメインじゃないのか。
一応ハリーとの純愛なのか…?

『奴隷船』
喜望峰を回りインドを目指しているミレディ号。
そこに新任の少尉として乗っているエリックとジョニーは好きあっているが、キスから先には進めずにいた。
ある日、二人の逢い引きを見つけた水夫・マクルーアは、エリックに肉体関係を迫り、「奴隷になれ」と言うのだが…。

エリックとジョニーの話かと思いきや、マクルーアとエリックのSM的な関係が軸でした。
そして水夫達の下克上話ですね。

--
えー、感想がとても難しいですね。
短編3話収録されていますが、どれも消化不良のまま終わっているような…。
これがまさに「やおい」というやつでしょうか。
山なし、オチなし、意味なし。
いや、山は一応あるかな。
「輪姦」という山場。
ここが書きたかったんです!という意気込みが伝わってきます。
私もこの手の話割と好きで、別に輪姦場面を読むのも全然大丈夫…どころか萌えたりもしちゃいますが、今回は少々物足りなさを感じてしまいました。
「輪姦」に何故萌えるか。
それはその先にSM的な関係があったり、堕ちるとこまで堕ちた受が救われる展開であったりするわけですよ。
この作品ではそこまで展開しないので、私はうまく萌えに繋がりませんでした。
摩周郎がこの先兄とどうなったのか気になります。

矢萩先生の小説を読んだのは初めてですが、画の印象に近い、お耽美で湿度の高い作品ですね。
表紙は正直怖いですが、挿絵はとってもエロス漂ってます。
小説として面白いかどうかと聞かれると、ちょっと困ってしまうのですが…。
文章表現や構成はとても個性的です。
「こういうものだ」と割り切って細かいところは気にせず、雰囲気で読んだらいいんじゃないかと思います(…ただ単に私の読解力不足なのかもしれませんが)

今回この作品を読んで、「JUNE」と「やおい」の違いは何だろうと考えてしまいました。
お耽美という部分は共通していますが、この二つは似ているようで同じではないと思うのですよ。
個人的には、「JUNE」は心理描写重視で、「やおい」はセックス描写重視という認識なのですが…。
この辺りの線引きをハッキリさせるのは難しいですね。
「BL」と「JUNE」の区別も曖昧ですしね。
私は感覚的にしか判断していません。

それにしても、毎回思いますがKAREN文庫はその存在自体がすごいですね。
マイナー路線を突き進んでいます。
今回は今までの中でも群を抜いてマイナーですヨ…。
もしや「Mシリーズ」の"M"はマイナーのMですか…?
膨大な量の過去作品の中から、敢えてコレを選んだそのセンス。
その俠気に惚れる。
2007.12.14 01:09 | 矢萩貴子 | trackback(0) | comment(0)
            












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