にゃんこのBL徒然日記

BL:ボーイズラブ本の感想ブログ

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406286505X帝都万華鏡 桜の頃を過ぎても (講談社X文庫 はG- 1 ホワイトハート)
今 市子
講談社 2007-12-03

by G-Tools

「栗本薫氏推薦」という言葉と今市子先生のイラストに惹かれて購入。
この作風、とても好みです。
【帝都万華鏡 桜の頃を過ぎても/鳩かなこ/今市子/ホワイトハート(2007年)】

オススメ:

↓ネタバレあり、caution!!

【あらすじ・感想など】
大正時代の初め。
東北の片田舎から上京した石木琢馬と、日本橋の繊維問屋の五男坊・高市京介。
二人の出会いは16歳、桜の舞い散るある春の日だった。
高校で再会した二人だが、琢馬は人を寄せ付けない京介の雰囲気に戸惑っていた。
しかし、ある日の放課後、琢馬が教室に忘れた雑記帳を取りに戻ると、京介がそれを手にしていて…。

琢馬の詩の才能に惚れ込んだ京介は、その後琢馬の親友となり、大学卒業後は雑誌編集者として琢馬を支える存在となります。
一方の琢馬は両親が亡くなったことで大学進学を諦め、故郷の幼馴染みと結婚し、詩人として慎ましい生活を送っている。
琢馬を見守っている京介ですが、その心の奥には琢馬への恋心を秘めています。
でもその気持ちに気が付いたとき、すでに琢馬は結婚を決めていて、京介は想いを告げることすら出来ないまま。
琢馬と妻のせつ子、そして京介。
3人の関係は複雑な想いを抱えながらも均衡を保っていたのですが、せつ子の死によって、琢馬と京介の関係にも変化が訪れます。
自ら死を選ぼうとした琢馬を賢明に立ち直らせようとする京介。
だが、琢馬の発した一言によって、京介は心を乱され、気持ちを抑えきれなくなってしまい…。
3人の関係がとても危うくて、読んでいてハラハラしてしまいました。
琢馬の為に自分を抑えている京介とせつ子によって成立しているわけですが、二人とも心の奥では少なからず相手を憎いと思っている。
そんな負い目があるから、京介はせつ子の死後も自分の気持ちを打ち明けられません。
勢いで琢馬を襲ってしまうのものの、琢馬の幸せを願う京介は、
「詩を作って、また誰かを愛して幸せになって欲しい。」
と告げ、何事もなかったかのように再び琢馬を見守るようになります。
京介…なんて健気なんだ…。
好きなのだと気が付いたときには、琢馬は手の届かない人に。
報われないと分かっているけど、琢馬から離れることも出来ない。
そして、せつ子が亡くなっても、琢馬の心は自分には向いていない。
私は京介が可哀想で、琢馬の行動がどうにも苛ついてしまいました…。
決して琢馬の性格が悪いわけではないんですけどね。
「俺が死ぬまえに思い浮かべるのはお前だ」
とか
「…お前が、女だったらなぁ」
とか…。
琢馬にとっては友情の延長線上の台詞だったのでしょうが、京介にとってこの言葉は残酷過ぎる。
よくもまあ、京介は10年も耐え、そして一度暴走してしまったけれど、その後2年間もよく自分を押し殺していたなと、その琢馬への気持ちの大きさに感嘆してしまいましたよ。
二人を見守っている春洋同様、私も相当焦れました。
でも、その2年間は琢馬が傷を癒し、京介に向かい合うために必要な期間だったのでしょうね。
いい人過ぎて焦れったくも思いますが、それはそれで理解できます。
待ち続けた京介が報われてホッとしました。

栗本先生の解説にありましたが、鳩先生の書かれる作品は「大正浪漫」ばかりなのですね。
大正浪漫。
ストイックな雰囲気が私は大好きです。
和装と洋装、古い文化と新しい文化、そういったものが共存していて、今なら非日常的なことでも許容していそうな気がする。
些細な出来事や仕草が、なんだかとても萌えます。
鳩先生の描写はすごく綿密だけど自然で、大正時代を全く体験していない私でも、目の前に情景が広がるようでした。
心理描写も、細かいエピソードを繋いで脇を固めていくといった感じでとても好みです。
直接的には関係なさそうな出来事に対しても妄想が広がる。
京介の兄と伊部の事とか、春洋の事とか。
この落ち着いた雰囲気はBLでは珍しいなぁと思いました。
でもBLらしく、絡みはしっかりあるんです。
そこまでの硬質な雰囲気と、絡みの熱さのギャップがエロくて萌える…!
萌えすぎて悶えましたヨ。
すごく絶賛してしまいましたが…。
ただ、この作品では、私には琢馬の心境が読み取れない部分があってモヤモヤしてしまいました。
何故自殺を図ったのか、そこまで思い詰める過程がもっと知りたかった。
そして、京介を受け入れていく過程がどうも煮え切りません。
穏やかな展開もいいですが、秘めた熱さをもっと感じたかったです。

話がまとまっていなくてすみません…。
好きであればあるほど上手く言葉にするのが難しいです。

鳩先生、新人さんらしからぬ落ち着きですね。
栗本先生のワークショップの生徒さんということもあって、今時のBLとは一線画した存在感。
BLというよりJUNEに近い?
私はとても好みです。
今市子先生の挿絵もすごく雰囲気に合っていていいなぁと思いました。
春洋を主人公とした続編が決まっているようなので、今からとても楽しみです!


余談ですが…。
春洋が「探偵青猫」の鶯に思えて仕方がない。
春洋も鶯も大好きです。
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2007.12.10 00:27 | 鳩かなこ | trackback(0) | comment(0)
            












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