にゃんこのBL徒然日記

BL:ボーイズラブ本の感想ブログ

少年人形 :崎谷はるひ

4813011624少年人形 (SHY NOVELS194) (SHY NOVELS 194)
崎谷はるひ
大洋図書 2007-10-26

by G-Tools

前評判がアレだったので身構えてしまいましたが…。
予想より普通に読めました。
私は好きですが、ネタ的に読み手を選ぶとは思います。
【少年人形/崎谷はるひ/佳嶋/SHY NOVELS(2007年)】

オススメ:  万人受けはしないだろうな…。

↓ネタバレあり、caution!!

【あらすじ・感想など】
高校3年生の遠山由宇(19歳・受)は生まれつき身体が弱いが、仕事に忙しい両親は家にいないことが多い。
そんな由宇を幼い頃から世話していたのは、義理の母の弟である叔父の瀬名匠(30歳・攻)。
匠はアパレルメーカーの役員として忙しく働いていたが、由宇に対しては過剰なほどに甘い。
由宇はそんな匠を信頼し慕っていたが、ある時その自分の気持ちが恋愛感情だということに気が付いてしまう。
でも、地味で平凡な男の子である自分は匠に相応しくない。
匠に愛される存在、相応しい存在になるため、由宇は匠に「おんなのこになりたい」と告げるのだが…。

女装ネタ。
女装する理由にはいろいろあると思いますが(本当に女の身体になりたいとか、ただ単に女装がしたいとか、プレイとしての女装とか)、由宇は匠に相応しい相手になりたいから可愛い女の子になりたくて、女装を選択します。
匠と関係を持つ切っ掛けは「女装」ですが、由宇がその行為と匠への想いを整理しきれていない事が結果として二人の関係を複雑にしています。

前半の『少年人形』は二人が気持ちを伝え合うまで。
「女の子になりたい」と告白された匠は、由宇のために1週間の休暇を取り、由宇を見た目だけじゃなく、男性との行為を含めた意味で女の子に変えていきます。
男同士のセックスに対しての知識が全くなかった由宇は戸惑いますが、匠の言うことなら何でも受け入れようとする。
匠はその由宇の行為が自分じゃない誰かのためだと勘違いしていて、由宇が健気であればあるほど冷たい態度を取ってしまう。
そんなすれ違いが続きますが、なんとか最後には二人の気持ちが通じあってハッピーエンド。
と、思いきや、続く『愛玩人形』でも二人の気持ちは食い違ったままです。
由宇は自分が女の子の姿でないと安心できなくて、匠はそんな由宇に苛立ちを覚えています。
由宇は無意識のうちに「女の子になる」という方法で匠との関係を正当化しているので、男である自分を匠に晒すのを恐れている。
そんな歪んだ関係が匠を追い詰めていた事に気が付いた由宇は、ようやく自分自身や匠との関係に正面から向き合うことになるのでした。

「女装」という切っ掛けから始まった二人の関係と、それによって生まれた歪みに悩む二人。
話の筋としては割とシンプルだと思うんです。
が、崎谷先生の手にかかるとこんなに濃厚になり、二段組みで300ページ超というボリュームになってしまうんですね…。
とにかく調教含め、セックスシーンが長い!!
その合間にネットリと心理描写があるとはいえ、半分以上、2/3近くはそんな場面ですよ…。
そして崎谷先生なので当然セックスはショタ(ロリ)風味。
崎谷作品の攻はとにかく言葉攻めが大好きな場合が多いのですが、匠もまた由宇にいやらしい言葉を沢山言わせてます…。
あわわゎ…お願いだからお○ん○んとか言わないでー…。
でもまあ、キャラ的に幼い言葉を使うことに違和感が無いだけ、他の作品よりは普通に受け入れられた気がするのですが……ただ単に慣れただけかもしれない…。
そういう面ではいつもの崎谷節ですが、プレイとしてはいつもと違います。
崎谷先生の書く絡みは濃いですが、割とノーマルなセックスなんですよ。
今回は「女装」というテーマもそうですが、剃毛にエネマ、失禁、コスプレ等々、いつもよりプレイ満載です。
でもそれらは羞恥プレイとしての行為というより調教で(それによって快感を得ているわけではないという意味で)、描写も割と説明に近い気がします。
コスプレはプレイ要素がありますが。
個人的には微妙に萌えツボから外れていたのが残念。
私はマニアックなプレイが好きですが(断言するな…)、あくまでそれは羞恥プレイとかSMプレイの中の行為に限られるのかもしれないなぁと今更ながらに思いました…。
とか言いつつ、いつもの崎谷作品より倒錯的で萌えましたが。
トイレの場面が好き。(マニアックですみません)
余談ですが、私は読みながら「これがドラマCDになったら由宇役の声優さんは相当大変だろう」とか思わずそんな心配をしてしまいましたヨ(笑)
聴く方も大変そうだ…。

挿絵の佳嶋さん。
以前山藍先生の挿絵でも出会ってますが、すごく個性的でファンタジックな画を描かれる方ですね。
挿絵や装丁が綺麗だということもあって、全体の雰囲気はとても耽美です。(でも喘ぎはBL…?)
内容は、正直挿絵次第でかなり印象が変わってくるかな。
崎谷先生は「実験的な作品」と仰ってますが、私は作品としてそんなに驚くような内容ではなかったと思いました。
イロモノなので読み手を選ぶかなと思いますが、普段崎谷作品を読んでいる方なら大丈夫なんじゃないかな?
いつもより濃厚なので、気合いを入れてどうぞ。


…誰か真面目に羞恥プレイとして「女装」を書いてくれないかなぁ…。
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2007.11.15 00:47 | 崎谷はるひ | trackback(1) | comment(2)
            

にゃんこさん、こんばんは。

崎谷さんの書かれるお話ということで、ある程度覚悟して読み始めたんですが、表題作終盤ではちょっと読むのが辛かったです。でも続編も読み進めていくうちに、平気になりました。…まだ崎谷さんの世界に慣れていなかったのかもしれません。

女装の格好はあくまでも2人を繋げるための装置っぽいですよね。リボンでいろんな所を縛ったり、レース越しに舐めたりという、格好を利用しての行為がなかったような気がして、ちょっと残念です(読み逃がしていたらすみません)。せっかくの飾りなので、そういった活用方法も読みたかったです。

TBいただきますね!

2007.11.15 21:13 URL | 霖雨 #.zLyGMJk [ 編集 ]

霖雨さん、こんばんは!

雰囲気と言い分厚さと言い、読む前から身構えてしまいますね、この作品。
崎谷先生は普段から濃い先生なので、それがさらに濃いとなると大変です…。

最初に女装したとき、由宇が鏡を見て拒絶反応を起こしたところが少し驚きました。
でも霖雨さんの仰る通り「二人を繋ぐための装置」という位置づけなのだと理解していくにつれ、由宇の気持ちも分かってきましたが。
私も折角の女装だったので、もう少し活用して欲しいなぁとも思いましたが、でもなんだか格好が女だけど生理現象は男というちぐはぐさを想像するだけでも充分ドキドキしてしまいましたw
女装、なかなか良いですね!

TBありがとうございました。
ではでは~

2007.11.17 00:51 URL | にゃんこ #fwkSvwQ6 [ 編集 ]













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少年人形
全部、俺が女の子にしてあげる──名門進学校に通う遠山由宇は、多忙な両親に代わり、義理の叔父である瀬名匠によって大切に大切に育てられる。誰よりも自分を甘やかしてくれる匠を由宇も心から慕っていた。でも、もう甘えることはできなかった。なぜなら、自分のなかにある

2007.11.15 20:58 | 霖雨の彼方

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