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愚者 -ザ・フール- :秋月こお

4537141042愚者―ザ・フール (KAREN文庫 Mシリーズ)
秋月 こお
日本文芸社 2007-09-21

by G-Tools

初出は1991、1992年の小説June。
今の作風とは全然違っていて驚きました。
【愚者 -ザ・フール- /秋月こお/東里桐子/KAREN文庫(2007年)】

オススメ:

↓ネタバレあり、caution!!

【あらすじ・感想など】
地上は放射能に汚染され、人間達は地下シェルター「ネオロス・シティ」で生活をしている。
死刑囚には刑の執行か「ラストゾーン」への道が待っていた。
「ラストゾーン」では囚人達がチームを組んで敵と戦うのだ。
ジューダス・カイアマン(17歳・攻)は、グルッケン率いる「ルーム4」に配属され、そこでハヤテ・マクミラン(22歳・受)に出会う。
ジューダスはハヤテに反発しながらも惹かれていくが…。

SFファンタジー。
ここでは、死刑囚は死を選ぶか「ラストゾーン」でのサバイバルを選ぶことになります。
「ラストゾーン」から出ることはできないが、戦いに勝ち続ければ生きていられる。
そこで2年も生きているというハヤテは、物体を瞬間移動させる能力を持っていて、戦いの最中に離れた場所で仲間を移動させる役割を担っている。
でもハヤテは戦いの最中、誤って恋人であったゴッドを死なせてしまい、その罪の意識を未だに背負っています。
明るく振る舞いながらも痛みを抱えるハヤテ、そんなハヤテに惹かれているジューダスを中心に話は展開し、やがて「ラストゾーン」に変化の時が訪れることになるのですが…。
ハヤテとジューダスの視点が交互になっているのですが、背景の説明が余りないので、設定を理解するのに時間がかかりました。
雰囲気的に「間の楔」っぽい。
文体も影響を受けている気がします。
私は序盤、ジューダスが主人公で、ジューダスとハヤテの恋愛モノなのかと思っていたのですが、最後まで読んでみると話の中心はハヤテでした。
そして、この二人の恋愛話ではないですね…。
ハヤテとゴッドの方が存在感があります。
恋愛というより人間ドラマ?

この話の中で転機となっているのは、「ラストゾーン」の真実を囚人達が知る所なのですが。
私はどうもここの盛り上がりに同調できなくて、後半置いていかれてしまいました…。

以下ネタバレ&辛口。ご注意くださいませ。

囚人達は、「ラストゾーン」で戦っている相手は外部からの敵であり、自分たちは捨て駒の兵隊として地下シェルターを守っているのだと思っています。
でも実際は、囚人同士、チーム同士で戦わされていただけだった。
特権階級の人々は、密かに地上に作った「エデン」というドームに住み、その隠れ蓑として「ラストゾーン」が利用されていたのだ。
それに気付いた囚人達は手を結び、暴動を起こすのだが…。
という展開なんですが。
この辺りでモヤモヤしてしまいました。
まず、私は最初から囚人同士で戦っているのかと思っていたんですよ。
だって、一体敵とは何なのか? どこから来るのか? という部分の説明がハッキリされていないし、そもそも囚人なんだから、刑務所の代わりとしてそんな空間があってもおかしくないんじゃないかと…。
そして、確かに特権階級だけが美味しい生活をしていて、その生活を守るために自分たちが殺し合いをさせられているというのは腹立たしいと思います。
でも、元々死刑囚なわけじゃないですか。
もちろん、ハヤテのように死刑に相当しないような罪で放り込まれている人もいるけれど、大半は殺人などを犯している。
ジューダスだって、生きていくために必要だったとは言え、沢山人を殺している。
余り深く突っ込むと倫理観の問題になってしまいそうですが、私個人としては、この場面での心理描写は共感できませんでした。
暴動を起こすならそれなりの納得できる理由が欲しい。
怒る気持ちは分かるけど、だからといってその行動を全面的に賛成できるかというと……微妙。

ハヤテが終盤精神的に不安定になっている場面は好きです。
ゴッドの振りをし続けるドナー(他のチームのリーダー)も、ハヤテの気持ちが自分に向いていないと知りながらも支えようとするジューダスも、そして優しい目で見守る仲間も。
ハヤテがどれだけ愛されているのかが伝わってきました。
ラストがとても痛いです。
ジューダスの叫びが泣ける…。

ということで、感動はあったものの途中引っかかる部分があり、少々消化不良気味な後味でした。
私の読んだ秋月先生の作品で、一番古いのは1994年のフジミ一作目かな?
デビューがいつなのかは知りませんが、その頃の作品は既にJUNEのニオイは薄かったので、こんなにドシリアスで耽美寄りの話があったとは知らなくて驚きました。
文体からして違う!

KAREN文庫Mシリーズ、今月は野村先生の名作「テイク・ラブ」ですね。
楽しみです。
吉原先生、秋月先生に続き野村先生…。
三田先生や栗本先生辺りが続いてくれるといいなぁ。
あとがきがなく、挿絵も変更されてしまうのが残念ですが、昔の作品が復刊してくれるのは嬉しい。
既に持っていても買ってしまいそうですよ…。
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2007.10.17 00:30 | 秋月こお | trackback(0) | comment(0)
            












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