にゃんこのBL徒然日記

BL:ボーイズラブ本の感想ブログ

番人 :国枝彩香

4862632742番人 (ビーボーイコミックス)
国枝 彩香
リブレ出版 2007-10-10

by G-Tools

話の組み合わせが…。
カオス。
【番人/国枝彩香/BBC(2007年)】

オススメ:  ひとつひとつは面白いけど…

↓ネタバレあり、caution!!

【あらすじ・感想など】
『番人』
人里離れた洋館を手放すことを決めた斎原胤彦は、最後の夏をこの洋館で過ごす為に訪れた。
その洋館には、身体の弱い弟・霞と使用人の加納が住んでいる。
胤彦は加納の無関心な態度が気に入らないが…。

閉ざされた世界で、時代設定も不明で、ラストも暗くて…。
このコミックスの中では一番「耽美」な話ですね。
自分たちの不毛な想いが生み出した、「弱くて役立たずで 何も産み出すものもない」霞。
象徴的な存在である霞を絡め、それぞれの歪んだ想いが交錯し、破滅していく。
読めば読むほどやるせない気持ちになりました。

『Show Me Heaven』
離婚し離れて暮らしている娘との面会が直前になってダメになり、クリスマス前の華やかな街にひとりたたずんでいた「私」。
そんな「私」に、軽薄そうな男が声をかけてきた。
その男・真也の勢いに負け、一緒に遊園地に行くことになる「私」だが…。

この主人公、名前がないですね。
このコミックスで一番楽に読めますよー。
自分の気持ちを相手に伝えることが下手な主人公が、真也との交流をきっかけにして前向きになり、真也への気持ちもちゃんと認められるようになる。
ラストが明るい…!

『空の裏側』
高校時代、五十嵐保は同じ陸上部の先輩である五十嵐陽介と仲が良かった。
そして、その親友・聖とも。
保は密かに聖に惹かれていたが、ある日、保が聖を襲っている現場に出くわしてしまった。
保は陽介を咎めるが、自分の欲望に勝てなくて…。

陽介が聖を強姦するのを手伝ってしまった。
そんな後ろめたい気持ちを抱えて生きていた保ですが、陽介の死をきっかけに、その過去に向き合うことになります。
保も、聖も、陽介も、ずっと過去に囚われて生きていていて、陽介は結局それを精算するために死を選んでしまう。
状況的には当然、陽介が一番の悪役ですね。
でも、何が一番酷いかって、ここまできて自ら死を選ぶところ何じゃないかと思うのですが…。
手紙の内容も…どうなんでしょう。
元は皆純粋な気持ちだったのに、一度ボタンを掛け違えてしまったことで、すべてが歪んでしまった。
そんな状況が切なかったです。
闇を抱えながらも、最後には一応収まるところに収まってホッとしました。

『めぐり逢い…COSMO』
地球防衛軍のコールタール船長(攻)は、ある時敵兵のアレックス少佐(受)を捕虜にすることになるが…。

「不細工特集」に載っていたこの話…。
感想はそちらで書いたので割愛させていただきます。
今読んでもやっぱりすごい破壊力だ(笑)

--
1,3話はガッツリシリアス、2話目はノーマルで、最後がギャグという構成なんですが。
ラストのギャグがあまりにも破壊力がありすぎて、読後感がコレ一色になってしまいますよ…!
一応ギャグ突入の前に注意書きがあるものの、流石にこのシリアスな中にこの話を同居させるのはムリがあるのでは…。
国枝先生のシリアスとギャグの落差が激しい事は知ってますが、今回は余りにも余りな組み合わせでした。
リブレさん、強引すぎますよ!

えーと、話を内容に向けます…。
『番人』と『空の裏側』が面白かったです。
私は国枝先生の容赦ない暗さ、重さが結構好きなので、今回も堪能させていただきました。
悪いことをした代償はきっちり払わないとね。
…と思いつつ、一番萌えたのは強姦シーンだったりするんですがー…。腐りきってるわ。

この話の組み合わせは、笑いになるかどうか微妙なところですね。
国枝先生の作風を象徴していると言えば確かにそうなのかもしれませんが。
正直、私は「そりゃないだろう」と思ってしまいました…。
ひとつひとつはしっかり味もあって面白いのに、読後感が今ひとつ。
切ない読後感に浸りたい!という方は、最後の話は時間を空けて読む事をオススメします。
関連記事
2007.10.13 13:11 | 国枝彩香 | trackback(2) | comment(4)
            

にゃんこさん、こんばんは♪

この作品集の中に「めぐり逢い…COSMO」を入れてしまうリブレさんの懐の広さというか神経の太さには驚きです(笑)
っていうか、「めぐり逢い…」がコミックス化されるとは思っていませんでした。
こんな話はさすがに国枝さんといえどもそんなに描かせては貰えないでしょうからね~。
1冊丸ごと、このような作品のコミックスが出たら…。考えただけでも恐ろしいです(笑)
何回読んでも凄い破壊力です。
耽美とギャグが1冊になっている本当に多彩なコミックスでした。

TBいただきましたので、よろしくお願いいたします。
ではでは~♪

2007.10.13 18:48 URL | はーこ #- [ 編集 ]

にゃんこさん、こんばんは!

表紙・裏表紙からは『めぐり逢い…COSMO』収録の気配がなかったため、読み始めてから存在に気づいてびっくりしました(笑)
リブレの担当者さんは、無謀というか何というか…。
『空の裏側』が暗いモノローグで終わるので、気分を盛り上げようという心配り…なわけはないですよね…。

どのお話も個性が強くて、濃厚でした…。

TB送らせていただきますね~。

2007.10.13 22:40 URL | 霖雨 #.zLyGMJk [ 編集 ]

はーこさん、こんばんは!

>リブレさんの懐の広さというか神経の太さには驚きです(笑)
リブレだからこそのこの内容って感じでしょうか…。
リブレさんは時々予測不可能デスヨ。

>耽美とギャグが1冊になっている本当に多彩なコミックスでした。
国枝さんは振り幅の広い作家さんですが、その両極端な部分を一緒にしました!という内容でしたね(笑)
プラマイゼロどころか、ギャグの方が圧倒的に破壊力が強かったです…!

TB&コメント、ありがとうございました。
ではでは!

2007.10.14 00:38 URL | にゃんこ #fwkSvwQ6 [ 編集 ]

霖雨さん、こんばんは~

>どのお話も個性が強くて、濃厚でした…。
まったくですね!
方向性は全然違いますが、どれも濃厚でした。
国枝さんの力量に感服しました。

でも、やっぱりこれは無謀だと思うんですよ~。
リブレさんはこのギャップを狙っていたのか、とりあえず入れてみたという程度なのか…。
どちらもありそうな気がしてしまいます。リブレですからー…(^_^;)

TB&コメントありがとうございます。
それではまた~

2007.10.14 00:43 URL | にゃんこ #fwkSvwQ6 [ 編集 ]













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「番人」著者:国枝彩香
国枝さんの久しぶりのコミックスです♪えっと、カバーイラストの雰囲気や裏のあらすじを読んだだけで、購入を決めた方はご注意下さい。最後の最後で爆弾が!!!破壊力は満点です♪過去に読んだことがある人間でも改めて読んでみたら…、もう…。番人 (ビーボーイコミックス

2007.10.13 18:43 | こんな本よみました…

番人
洋館に囚われた無垢な弟・霞に献身的に仕える、無口で無愛想な加納。主人の胤彦は、感情を見せない加納に伽を命じる――この男の激情を感じるために。そして暴かれる三人の秘密、本心、愛…死者が語る最後の一日とは。著者渾身の作を揃えた多彩な傑作集。(裏表紙から)

2007.10.13 22:35 | 霖雨の彼方

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